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アルメイダ神父

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「アルメイダ神父」


アルメイダは、
戦国時代に日本にやって来た宣教師で、
外科の医術にも巧みで、
多くの日本人を診察し、救ったという。

彼は、マラーノと呼ばれる、
もともとはユダヤ人で、
キリスト教に転んだ人物だったらしい。

マラーノは、
キリスト教に改宗したあとも、
ヨーロッパでは差別や偏見を受けることが多く、
当時、大航海時代で遠くアジアまで行く人物には、
新天地を求めたマラーノ出身者が意外と多かったという。

そうした出自だった彼は、
きっと日本においても、
さまざまな差別に苦しむ、
底辺の人々や、らい病の患者や、
女性たちにも、わけ隔てなく優しかったのだろう。

もともと、新天地を求めてアジアにやってきた彼は、
最初は宣教師ではなく、
貿易商であり、かなりの富を築いていたという。
それが、山口で宣教師たちの活動に触れて、
発心して宣教師になったらしい。

私財をなげうって病院をつくり、
医学教育も行い医師を養成したという。
赤ん坊が間引きされないように乳児院もつくったという。

中世には非常にたくさんの禅僧が中国から日本にやって来たが、
彼らの中にはアルメイダに匹敵する人物は、
私は寡聞にして聞かない。
あるいは、数百人束にしても、匹敵できなかったかもしれない。

鎌倉時代には、
日本人の仏教僧で、
叡尊や忍性が、あるいは法然上人が、
病み苦しむ人に手をさしのべ、福祉に努めていたというし、
アルメイダと似たようなことをしていたのかもしれないが、
戦国時代にはそれらもあまり聞かれない。

戦国時代の仏教僧というのは、
いったいに何をしていたのだろう。
江戸時代の檀家制度が日本仏教をだめにしたとよく言われるが、
すでにして駄目になっていたのかもしれない。

キリスト教に対して、
信仰の深さや教えの真理や実際の生き方で立ち向かうのではなく、
権力と結びついて弾圧によって押さえ込もうとしたような、
性根の腐った僧侶もすでに多かったようだ。

私はべつにキリスト教徒ではないけれど、
アルメイダにはとても興味がひかれるし、
人間として非常に尊敬する。

アルメイダの活動は、
日本においても一部の支援者は別にして、
いろんな妨害もあったろうけれども、

同じキリスト教徒たちからも理解されず、
イエズス会では病院禁止令が出て、
非常な妨害を受けたらしい。

ただ一人の人間として、
立って、生きた人物が、
そこにはいたように思われる。

おそらく、
彼のバックボーンは、
いわゆる宗派や宗教ではなく、
団体としてのキリスト教でもユダヤ教でもなく、
そうしたものを通り越した、
人間としての愛であり、人間性だったように思われる。

天草の地で、
アルメイダ神父はなくなったという。
墓の正確な場所はわからないようだが、
記念碑があった。

せめて、記念碑の前で、
その孤独にもかかわらず、
暖かかった人物の面影を偲び、
目をつぶってみた。

閉じる コメント(4)

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ありがとうございました。初めて知りました。イエズス会系の教会に居ながら、そのお名前は聞いたことがありませんでした。残念です。アルメイダ…“無敵”の意味もありますね。不屈の信仰と愛徳があったのでしょうね。ぜひ倣いたいと思います。すごく元気、出ました。

2006/8/3(木) 午前 10:01 [ - ]

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アルメイダについては、若桑みどり「クアトロ・ラガッツィ」にすこし出てきて、以前読んでこんな立派な人もいたんだなあっと感動していたのですが、今回天草で記念碑を見つけて、とてもうれしかったです^^ なんというか、転びユダヤ教徒という出自からして、ものすごいドラマチックですよね。島田雅彦の「フランシスX」にも、たしかすこし描かれていたように記憶します^^

2006/8/3(木) 午前 10:23 [ miamasavin ]

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南無阿弥陀仏

2010/7/24(土) 午後 4:21 [ bjd*g4*0 ]

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南無阿弥陀仏

2010/8/10(火) 午後 5:40 [ miamasavin ]


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