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「阿弥陀仏四十八願の二重の解釈  霊的解釈と社会学的解釈」


無量寿経に説かれる、
阿弥陀仏の四十八の本願、
いわゆる四十八願は、
二つの解釈の仕方がある。

宗教的解釈と、
社会学的解釈である。

前者は、
浄土を死後、
あるいは今生で触れることができるとしても、
超絶的な超感覚的な、
霊界ないし、そういった類のものとして解釈する。

後者は、
四十八願を、
この地上に浄土を創造する願いとして解釈し、
現実的、社会学的に解釈する。

前者の宗教的解釈は、
浄土教の主流を占めている。
その中で、死後往生をとるか、
平生業成をとるかは分かれるが、
親鸞・蓮如等々の浄土真宗も、
弁長・証空等々の浄土宗も、
近代でも清沢満之や山崎弁栄など、
浄土教の主流は、
四十八願を宗教的に解釈する。

一方、後者の解釈は、
戦前の浄土宗の椎尾弁匡の共生浄土の提唱や、
戦後の、浄土真宗の島田幸昭さんや、
浄土宗の沢井信順さんの著作に見られる。
これらは、一見浄土教の主流と大きく違うように見えるが、
精緻なちゃんとした解釈を行っており、
浄土教を時代の中で再生するためにも、
極めて有意義な解釈の仕方だと思う。

それでは、日本浄土教の祖ともいうべき、
法然上人の場合はどうなのだろう。

法然上人の場合、
大半は前者に傾いているようだが、
「阿弥陀仏の本願のお宮仕え」という言葉で、貧しい人々を助けたりすることを勧めていることから考えれば、
後者の要素も存在していたと言える。

あまりにも四十八願を宗教的にのみ解釈すると、
社会や政治に没交渉な、
世の中に何も関らない宗教になってしまうだろう。

一方、後者の社会学的解釈に傾く人は、
浄土をあまりにも現実的に解釈しすぎ、
死後や霊性の問題を非科学的な迷信としてしまう傾向があるように思う。

私としては、
無量寿経は二重の意味がもともと含められており、
宗教的解釈(霊的解釈)と、
社会学的・政治学的解釈の、
両方を過不足なく行っていくことが、
正しい道なのではないかと思う。

霊的解釈からは光明生活が、
社会学的解釈からは共生浄土が、
それぞれ志向されると思われるが、
その両方が、
二十一世紀の浄土教に必要であり、
浄土教を現代において蘇生させ、
また社会からの要求にこたえる道を開くものではなかろうかと思われる。

閉じる コメント(6)

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??良く理解できませんが、私が思うに人それぞれ繋がりが有るってことを、より大勢の人が理解して、心に刻めば世の中が丸くなりますよね? きっと。。

2006/8/19(土) 午後 0:49 ウインクル

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そうですね^^ ちょっとわかりにくかったかもしれません。無量寿経というお経の中に、四十八願という箇所があるのですが、その解釈をめぐっての話です。どちらの解釈を通しても、shot400ydさんが言うとおり、つながりあっている(縁起・共生)の認識にいたることが一番大事だと思います^^

2006/8/19(土) 午後 1:43 [ miamasavin ]

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ども、すみません、書き漏らしたことがありまして 私もそうですが、一般的には見える世界での繋がりは誰でも 理解してると思います。 でも、見えない世界にも繋がりが有るんだよ ってことをより多くの人に学習して貰える、そんな学びの場が有ればいいな、などと考えています。 ごめんなさい。。

2006/8/19(土) 午後 5:22 ウインクル

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なるほど、見えない世界のつながりというのは、目には見えないけれど実際はいろんな縁がある(私たちが食べているものが海外から輸入されている)ということですか?それとも、何か霊的なものとのつながりが私たちの日常を支えているという意味ですか?どちらにしろ、とても大事ですね^^そういう学びの場が、もっとあると、人のこころも豊かになりそうですね!

2006/8/19(土) 午後 6:13 [ miamasavin ]

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浄土宗のことはわかりませんが、霊的なことと社会学的なことは本当は二つで一つと考えるのが宗教だと感じます。どちらかに偏っているからおかしくなるような気がするので、お考えに同感します。

2006/8/19(土) 午後 7:00 [ 森からの手紙 ]

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そうですね、両方バランスよく取り組んでいけるのが、一番理想的ですよね^^ どちらかに偏りがちに、人間の営みというものはなりがちですけれど、たぶん人間が本当に良く幸せに生きるには、両方の視点が必要なんでしょうね^^

2006/8/19(土) 午後 7:19 [ miamasavin ]


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