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「あれから四年 不壊の縁」
もう、
あの一番つらかった頃は、
四年前になるのか。
でも、あの時一緒につくった杏のジャムは、
本当においしかった。
今は浄土にいる。
今年もお供えしよう。
血へどを吐くようにつらかった時期は、
それでももうあの頃から、
四年近く経つんだ。
つらかったけれど、
なんとか生きてきた。
あれからいろんな癒しに出会って、
癒されてきた。
あの頃から今まで、
何をつかんだ?
念仏との縁をつかんだ。
何にもしていないようだけれど、
念仏との縁を得たということは、
それだけで悟りへの道をつかんだというわけで、
本当なら何よりも喜ばれるべきことなのかもしれない。
凡夫の私には、
そうした喜びはちっとも起こらないけれど、
なんとか救われてきたのは事実だ。
あれから四年、
私は破滅に近づいてきたのか?
それとも、救いに近づいてきたのか?
確実に救いに近づいてきたんだ。
世界も、歩き回ってきたじゃないか。
パリやアッシジやローマまでほっつき回って、
四国やあちこち歩き回って、
青い鳥みたいに念仏を見つけた。
あの時のいろんな悲しみや苦しみがあったから、
今念仏を称えている。
念仏も、
杏の木も、
幸せは足もとにあって、
変わらない愛が続いている。
たとえ浄土に往って、
私はまだ地上にいても、
縁は変わらない。
ダイヤモンドのような、
変わらない永遠の、
なくなることはない、
不壊の愛が、不壊の縁が、
ある。
南無阿弥陀仏、
不壊の縁。
不壊の縁のおかげで、
私も念仏申す身となった。
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