「私はゲイだ」 父が75年目に明かした真実が、僕の人生を大きく変えた。 アートディレクターのオリヴァーは、愛に臆病な内向的で真面目な38歳独身男。 ある日、44年連れ添った妻に先立たれ、自らもガンを宣告された父ハルから、ゲイであることを告白される。 厳格だった父の突然のカミングアウトに戸惑いつつも、病に立ち向かいながら新たな人生を謳歌し始めた父と語り合い、少しずつ距離を縮めていくオリヴァー。 やがて父との永遠の別れを経て、大いなる喪失感を抱えたままの彼の前に、フランス出身の女優アナが現われる。互いに人と距離を置きながら生きてきた似たもの同士の2人は、ほどなく恋に落ちるのだったが…。 75歳の父親がゲイとカミングアウトってストーリーを聞いたら、 コメディーなのかと思ってたんだけど、いやいや、すごく心を打たれたよ。 38歳独身オリヴァーは、そんな両親を見て育ったせいなのか、 人生そうそううまくいかないと諦めてる。そこが私にも共通するトコロ。 この歳になっても恋が出来ると思ってなかった、って彼が言うのに、大きく頷いちゃったもの(笑)。 ましてや、幼少期は父が仕事人間で殆ど思い出が無かった状況下での大カミングアウトを聞いても、 献身的に父に尽くす彼の姿にジーンとしちゃった。 幼少期彼はとても手を握りたかったんだけど、父は躊躇したってエピソードもね。 75歳にして、本来の自分に率直に生きようと決めた父親ハルは潔くて、清清しくて。 ゲイの恋人まで見つけちゃう、その鮮やかなバイタリティーは見ていて眩しい。 きっと、オリヴァーもそうだったハズ。 父親の死後、パーティーで運命的な出会いを果たしたアナとも、一緒に暮らし始めてからギクシャク。 幸せなはずなのに、どこか背中のあたりにぺったりと、 これでいいんだろうか? っていう気持ちや根拠のない不安があるの、 嗚呼すごくよく判る。。。 そういう繊細なオリヴァーを、ユアンマクレガーがうまく演じていた。 彼は同じ歳で、好きな俳優の1人なので、贔屓目に見ちゃってるのかもしれないけど、 彼、「フィリップ、君を愛してる」では、ゲイを演じてたよな。。。 この映画のステキなスパイスは、両親が青春を過ごした時代と 現代を比較させる印象的なカット。 当時「同性愛」なんてご法度中のご法度だった状況が自然に感じられた。 そして、ハルの愛犬! 私、さほど犬には興味がないんだけど、 彼は本当にCuteだし、すばらしい演技!!! 自分に素直になるのは、とっても勇気がいるよね、オリヴァー。 それでも、なんとかなるかもしれない、始めてみようと思った君に、 勇気をもらえた気がして、私も頑張ってみようかなって思えたよ。
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