雑貨商の家に生まれたマーガレット(メリル・ストリープ)は市長も務めた父の影響で政治を志すが、初めての下院議員選挙に落選してしまう。失望する彼女に心優しい事業家デニス・サッチャー(ジム・ブロードベント)がプロポーズする。「食器を洗って一生を終えるつもりはない」野心を隠さないマーガレットを、デニスは寛容に受け入れる。双子にも恵まれ、幸せな家族を築く一方で、マーガレットは政治家としての階段も昇りはじめる。失墜した英国を再建する。それは気の遠くなるような闘いだったが、彼女はその困難に立ち向かう。愛する夫や子供たちとの時間を犠牲にし、マーガレットは深い孤独を抱えたままたった一人で闘い続けた……。現在のロンドン。どんなに苦しい時も支え続けてくれた夫・デニスは既に他界した。だが、マーガレットは未だに夫の死を認識していないのか、時折不可解な行動が目立つ。思い出の洪水の中で、デニスの遺品を手に取り彼女は「あなたは幸せだった?」とつぶやくのだった……。 …もう冒頭で涙が出ちゃったんですけど。 老後のマーガレットの姿に、涙ダダ漏れ。 それは私の家庭環境が大きく影響してるんだけど、 これがサッチャー首相なのか?と。 とはいえ、彼女の在任期間は、1979年から1990年。 イギリス首相として長い間君臨していて、その名は知っているものの、 その政治理念や、功績などは全然理解していない。(バカですみません) ただ、「鉄の女」というキャッチフレーズだけが頭に残っていた。 映画を観る前は、彼女の経緯、彼女が歩んできた政治人生を描いた映画なんだろうなぁと 勝手に想像していたのだけど、 大きく裏切られた。 私にとっては、ラブストーリーにも思えて。 夫のデニスが、すごくステキ。 生前の描写は多くは無いんだけど。 最後は靴を履かずに出て行ってしまったデニスの(幻影の)シーンなんて、ラブストーリーそのもの。 そして、信念のためには、強くならなくてはならないってこと。 最近仕事面で、だいぶすさんでしまっている私は、そんなコトも感じたり。 フォークランド紛争(1982年)、ユーロ導入にも、その信念を貫く強さ。 でも、この映画では対照的な姿に重点を置いていて、 そんなサッチャーをメリルストリープが、怪演。 首相時代の演技は、もう、サッチャー本人にしか見えない。 (つかそれは私の記憶の中にあまり本人の残像が残っていないから?) 男性社会で戦って、闘って。 闘わずに安住している後ろめたさは私にはナイという潔さ。 ちょっと耳が痛くなったり。 でも一番心に響いたのは、やっぱりマーガレットの老いの描写。 「老い」はやっぱり哀しい。
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