道心日記

自他護身術 護道(ごどう)宗家のブログです。道場や日常において感じたことを書いています。

全体表示

[ リスト ]

公開質問状の回答

昨日2月20日付で、先月1月20日に橋下知事宛に提出された『障がいのある子も、ない子も「共に学び、共に生きる教育」をもっと充実発展させるための公開質問状』の回答が出ましたので、まずは全文を転記致します。



「共に学び、共に生きる教育」日本一の大阪に!ネットワーク
  代表  鈴木 留美子 様
大阪府教育委員会事務局
教育政策室総務企画課長
『障がいのある子も、ない子も「共に学び、共に生きる教育」をもっと充実発展させるための公開質問状』に対する文書回答について(送付)
 平成21年1月20日付けで質問のありました標記については、別紙のとおりです。


(要望項目)1,2,6に対する回答

(回答)
○障がいがあるということを人間の多様な姿の一つとして捉え、それぞれの個性や価値観、生き方等の違いを認め合うという多様性を尊重する社会をめざしていかなければならないと考えます。
○障がいのある人が、一人の人間として尊重されるという当たり前のことを、社会の普通の姿として根付かせていくため、日常的な活動や社会参加等の取組みを障がいのない人と同等の水準に近づける不断の努力が求められています。
○大阪府においては、これまでから、すべての幼児児童生徒が「ともに学び、ともに育つ」教育を基本として、一人ひとりの障がいの状況に応じた教育を推進してきました。子どもたちには様々な個性があり、それぞれに目標や希望、課題等をもち、学校生活の中で障がいのあるなしにかかわらず、ともに活動することを通して成長することが重要であるとの認識のもと、地域での支援教育の充実を図るための取組みを進めてきたところです。
○大阪府では、障がいのある幼児児童生徒が、地域の小・中学校等へ就学することは、障がいのある幼児児童生徒と障がいのない幼児児童生徒との相互理解を推進するとともに、障がいのある幼児児童生徒の社会参加と自立に向けた主体的な取組みを支援する上でも、非常に重要であると考えています。障がいのある幼児児童生徒の就学については、府内小・中学校の98.3%に支援学級が設置されているなど、できるかぎり地域の学校で受け入れていくことを基本にすえています。また、支援学級に在籍していても、通常の学級で一緒に授業を受けるなど、可能な限り交流及び共同学習の機会をつくるよう努めているところです。
○府立高等学校では、障がいのある生徒の入学に対応できるよう、施設・設備面における整備や備品等についてもできる限り措置してまいりました。また、人的措置につきましても、それぞれの障がいの状況に応じ、非常勤講師の措置や、生活面における支援として、学校支援人材バンクを活用して、介助ボランティアや学習支援サポーターの措置に努めてまいりました。 また、知的障がいのある生徒の学習機会の充実を図るため、平成18年度から自立支援推進校及び共生推進校を制度化するなど、高等学校における「ともに学び、ともに育つ」教育の推進に取り組んでいるところです。
○支援学校については、知的障がいのある児童生徒数の増加や就労支援など多様化する教育的ニーズ等へのきめ細やかな対応をふまえた計画的な整備が必要であると考えています。 また、改正学校教育法や新学習指導要領において、支援学校のセンター的機能が求められているところであり、地域の小・中学校、高等学校等への支援に大きな役割を果たしていかなければなりません。
○なお、教育予算については、その90%以上を人件費が占めており、法令に基づき設置される学級数に応じて教職員が配置されることから、児童生徒一人あたりに要する経費は、小・中学校及び高等学校に比べ支援学校の方が多額になっています。
○今後とも、大阪がこれまで培い推進してきた「ともに学び、ともに育つ」教育のより一層の充実に向け、各学校・市町村教育委員会とも連携しながら、子どもの将来の自立、就労をはじめとした社会参加への切実な思いを受けとめた教育や、周りの子どもの理解と認識を深める教育を推進してまいります。
○さらに、国に対しても、支援教育充実のための適切な人的配置等の条件整備を引き続き強く要望するなど、一人ひとりのニーズに沿ったよりきめ細やかな対応ができるよう、教育環境及び支援体制の充実に努めてまいります。
(回答部局課名)1・6 教育委員会事務局 教育振興室 支援教育課   2 教育委員会事務局 教育振興室 支援教育課高等学校課市町村教育室 小中学校課



(要望項目)3に対する回答

(回答)
○全国学力・学習状況調査は、文部科学省が策定した実施要領に基づいて実施されております。
○支援学校及び小中学校の支援学級に在籍している児童生徒の実施にあたっては、同実施要領の「3.調査の対象とする児童生徒」の(2)において、「特別支援学校及び小中学校の特別支援学級に在籍している児童生徒のうち,調査の対象となる教科について,以下に該当する児童生徒は,調査の対象としないことを原則とする。」とされており、「下学年の内容などに代替して指導を受けている児童生徒」「知的障害者である児童生徒に対する教育を行う特別支援学校の教科の内容の指導を受けている児童生徒」は調査の対象としないことが原則となっております。
○しかし、同調査の「実施マニュアル」においては、個々の児童生徒が実施要領の定めに該当するかどうかについては、各学校において判断することとしており、加えて、一人ひとりの障がいの種類や程度に応じて、当該児童生徒に特別の配慮ができることも示されております。
○ 各学校におきましては、当該児童生徒及び保護者に対して、実施要領等の内容について詳しく説明した上で、本調査の実施について適切に判断しているものと認識しております。
(回答部局課名) 教育委員会事務局 市町村教育室 小中学校課


(要望項目)4に対する回答

(回答)
○習熟度別学習は、基礎基本の定着をめざし、時間をかけて丁寧に学習することや発展課題に取り組み応用力を養うなど、学習集団により学習内容を工夫することで、より学習効果を図ることをめざすものです。また、百ます計算などの反復学習は、計算や漢字を10分ほどの短い時間を設定して毎日繰り返し学習することで、基礎学力の定着を図るものであり、学習習慣の定着・学習意欲の向上をねらいとして児童・生徒の学習をサポートするためのものです。
○また、「おおさか・まなび舎」事業は、学習習慣の定着・学習意欲の向上をねらいとして放課後自習室を開設し、教員と学習支援アドバイザーとの連携のもと、児童・生徒の自学自習力と学力の向上をめざすものです。東京都杉並区の和田中学校で実施されている「夜スペ」とは違い、学校が主体となり実施しており、児童・生徒は無料で、できる子もつまずいている子も両方の学力向上をめざすものです。
○これらの事業は、それぞれ、児童・生徒一人ひとりに応じたきめ細かな教育をめざすものであり、過度な競争や学力の序列化を助長するのではありません。現在、府教育委員会としましては、学習でつまずきのある子どもや、学習習慣がついていない子どもも含め、学ぶ意欲のある子どもたちすべての学力向上を推進できるよう努めているところです。
○今後も、各学校においてノーマライゼーションの理念の下、「ともに学び、ともに育つ」教育を基本とし、学びあう授業や互いにちがいを認め合い支え合う集団づくりをめざす教育を進めることとともに、学校教育全体を通じて、障がいに対する正しい理解と認識を深めていくことが重要であると考えております。
(回答部局課名)教育委員会事務局 市町村教育室 小中学校課


(要望項目)5に対する回答

(回答)
○府教育委員会といたしましては、ノーマライゼーションの理念に基づき、障がいのある人と障がいのない人が「ともに生きる社会」を築くため、幼少時から共に学び、ともに育つことの意義を踏まえ、一人ひとりの障がいの状況に応じた教育の推進に努めております。
○平成18年6月に指導資料「「ともに学び、ともに育つ」障害教育の充実のために」を作成し、府内の学校園に在籍する障がいのある児童・生徒に対する教育が一層充実するよう働きかけているところです。平成20年度、すべての小・中・高等学校において障がい者理解に係る取組が行われており、また、障がいのある児童・生徒の入学や入学後の学校生活でのきめ細かな支援などを行うため、保護者との連携や学校間の連携など継続的に取り組んでおります。
○このように地域の小・中・高等学校において推進してきた「ともに学び、ともに育つ」教育は、大阪の特徴であり、成果であると考えております。今後とも、障がいのある児童・生徒の社会参加と自立をめざし、教育環境の整備を図るとともに、障がいのある児童・生徒と障がいのない児童・生徒が、共に学ぶ機会の拡充を図ってまいります。
(回答部局課名)教育委員会事務局 教育振興室 高等学校課   市町村教育室 小中学校課


(要望項目)7に対する回答

(回答)
○大阪府及び大阪府教育委員会では、ノーマライゼーションの理念のもと、すべての幼児児童生徒が「ともに学び、ともに育つ」ことを基本に教育を推進するとともに、障がいのある幼児児童生徒一人ひとりの多様なニーズに応じたきめ細かな教育を推進し、社会参加や社会的自立を支援することを、教育の基本方針のひとつにしています。
○大阪府総合計画「大阪の再生・元気倍増プラン」及びそのもとに策定された「将来ビジョン・大阪」や、「大阪の教育力」向上プラン等においても、この基本方針に基づく施策の方向性を示しており、今後とも、これらの計画に基づき、すべての子どもたちが「ともに学び、ともに生きる」教育を充実させ、「教育・日本一大阪」の実現に取り組んでまいります。
(回答部局課名)教育委員会事務局 教育政策室 総務企画課

この記事に

閉じる コメント(11)

書面、表面の回答では無く
現実として良い環境が出来ればよいですね
子供たちには人の痛みが分かり
日本の将来を背負える人間に成長して欲しいです

2009/2/21(土) 午後 0:14 [ - ] 返信する

道心さんこんにちは^^

一歩一歩ですけど前進される事をお祈りします^^

2009/2/21(土) 午後 1:57 K 返信する

顔アイコン

道心さん、こんにちは。
きっと、思いは伝わっていると思います。
小さなことから、こつこつとされている活動が、こつこつと社会を変えていっていると思います。
私も心から、声援しています。

2009/2/22(日) 午前 0:37 [ プリプ ] 返信する

顔アイコン

クワ馬鹿野郎さん、コメントありがとうございます。
仰られる通り現状では「書面、表面の回答」である可能性は高いかもしれません。
ここに橋下知事の考えが入っているのか?知事自身が質問状を読まれてこの回答を出したのか?役人の方が書いたのをただハンを押したのではないか?
そんな疑問を感じる人もいるかもしれません。しかし、それでも行政は書面主義ですので、書面で残していくしか私達民間人には方法がありません。
ただ、こうして書面として回答をえていくことで、双方の認識の違いがわかり、そこから改善点が浮き彫りになってきます。

現状を呆然と受け入れるだけでは何も進展しませんので、互いが認識し合い、迎え入れる状態になるような良い環境は私達自身で作っていくものだと考えています。

「弱い犬ほどよく吠えるというけど、何もしないよりかはマシなんだぜ!」(歌手・尾崎豊の言葉)

2009/2/22(日) 午後 1:34 michinokokoro 返信する

顔アイコン

kさん、コメントありがとうございます。
「千里の道も一歩から」ですね。
何事も一歩一歩かもしれませんが、こうした活動のおかげで人々の認識を知ることができ、そこから歩み寄りのための方向性も見えてくると思います。
行政の回答を見て、まだまだ意識のパラダイムシフトするには時間が掛かると感じましたが、今回の「共に学び、共に生きる教育」の方々と話し合いながら方向を見定めていきたいと思います。

2009/2/22(日) 午後 1:41 michinokokoro 返信する

顔アイコン

こ・・・・・・ろ です。さん、コメントありがとうございます。
行政の担当の方も、もちろん悪い人ではなく、心から考えて下さっていると思います。ただ状況を全体的に見定めていくこと、そのために軸となる部分に関して違いがあるということも感じました。
この問題は「分ける」ことの意志がほんの少しでもあるかぎり絶対に解決しません。この部分の思想は行政に限らず、今の日本の社会全体に蔓延していると感じています。
この部分に気付きを得る人が増えることが抜本的な解決には必要不可欠であることが今回この活動に賛同させて頂いて痛感したことでした。
またご声援頂きありがとうございます。感謝

2009/2/22(日) 午後 1:51 michinokokoro 返信する

顔アイコン

一番効果的なのが、小生みたいに(町中で見掛けたら)直談判ですよ。
小生の場合ですが、改善出来なければ訴訟ですけど。

2009/2/22(日) 午後 7:27 蒼龍志義! 返信する

顔アイコン

蒼龍志義さん、コメントありがとうございます。
仰られる通り府民のそうした直談判も本当に必要なことだと感じています。
私もこの問題だけでなく他の問題でも幾度となく、PTA活動、区や市や府の各種イベント、互礼会、パーティで主要な方を見かけたら直談判を繰り返してきました。私個人は特定の支持政党はありませんので党派を越えて地元選出の市や府の議員さんをはじめ、国会の衆参の議院会館にも出向いて各種政党の議員の方々にもお願いしてきました。今もおかしな事は連絡して行政担当者を見かけたら声を掛けていくという状態は続いています。しかし残念ながらそれだけでは完全な改善にまでは至らない状態です。ですから周囲の意識改革と同時に行政の仕組みである部分も詰めていくことも必要だと感じています。

2009/2/23(月) 午前 11:26 michinokokoro 返信する

顔アイコン

また昔に同じような事で悩みながら活動をされてきた方々がいたおかげで、法律や条例が少しでも見直されたりしてきた部分があり、その積み重ねがあるから、今、私達が訴えていけたりする部分もあるということを活動を通じて感じるようになりました。そうした意味でも書面で残していく事は、もしも私達の世代で問題が完全に改善されなかったとしても、子どもや孫の世代で同じようなことに悩み立ち上がる人が出てきたときに繋がっていくことにもなります。
今はそのバランスも考えながら活動をしていく必要性を強く感じています。

2009/2/23(月) 午前 11:28 michinokokoro 返信する

道心さん
公開質問状を転載させていただいた関係上
この回答も転載させていただきます
橋下知事宛だったのに回答は教育官僚の答弁になりましたね

2009/2/24(火) 午後 6:54 ITI 返信する

顔アイコン

ITIさん、コメントありがとうございます。
「橋下知事宛だったのに回答は教育官僚の答弁になりましたね」
ご指摘の通りで、皆様からのメールを拝見していると「知事は本当に質問状を読んでくれたのだろうか?」と感じている人がばかりでした。回答の上辺だけではなく、根本にある「分ける」という思考を「補う」という思考に変えて「共に学び共に生きる」ために何が解決していないことなのかを考えていく必要があると私は感じました。
また回答の転載ありがとうございます。何卒宜しくお願い致します。

2009/2/25(水) 午後 2:49 michinokokoro 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

.


みんなの更新記事