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木地師の村 (高橋九一箸 むらの生活史)
赤坂田は塗師のむらでもあるが、木地師のむらでもある。このあたりでは木地師のことを「カタウチ」といっている。大正の頃このむらで五十人くらいの人がカタウチをやっていた。足の不自由な人が、他郡から弟子入りしていたところもあった。
木地の原木は奥羽山脈の国有林で、主にブナとかトチ、それにホオなどであった。この地方は、一晩に二メートルもの雪が降る豪雪地帯である。
旧の正月がすむと、むらの人々は山に入って、適当な場所を選んで小屋をかけて、ここで五十日間ぐらい原木を伐採する。やがて雪解けとなり、安比川の水量が増すようになると、この水を利用して伐採した原木を流し、赤坂田で引き上げ、そこから自分の家までソリで運搬する。馬車で運搬するようになったのは昭和十七、八年ころからである。こうして自宅まで運びで、乾燥をふせぐため、落ち葉とかカヤで覆っておく。
隣接している門崎のむらでは、五部落の共有林でトチ、ブナ、ホオ、ハンノキなどを自由に伐採することができた。直径二尺以上のものになると、鋸で伐るのが厄介なので、それ以下のものを選んで伐採した。
このむらの人達は山の掘っ立て小屋でカタウチすることが多かった。なかには宅地の近くにブナとか、ハンノキを植えて、それ利用するところもあった。
この地方に御用木地師の置かれたのは、天文のころで、承応、明暦のころには田山村に、寛文年間には浄法寺村に置かれるようになったといわれている。
ここで使う轆轤は最も古い形式の手回し式のものであった。木の心棒に手縄綱を巻き付けて、これをナビキト(綱引人)が引いて回転させると、心棒の先端に固定してある椀の型が回転するので、これを鉋で削るのである。これをやれる一人前の木地師になるには、四、五年から、五、六年はかかる。一日に二百枚から六百枚くらい削れるようになる。
この回転式轆轤を水力で回転するようにしたが、この七仕事に見切りをつけたのは、塗師と同様であった。
木地挽きと塗師とは、不可分の関係にあったので、このむらの仕事はいっぺんに変わってしまったので
ある。
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浄法寺周辺の歴史
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浄法寺ゴキ畑の天狗伝説
子供のころ、何かの本で読んだか、誰かから聞いた記憶がある伝説。
浄法寺のゴキ畑には、天狗が住んでいて、人々の集まりには椀を貸すというものだ。
その後に、あれこれと調べるうちに、全国各地に「椀貸し」伝説があることを知ってとても新鮮な驚きを感じた。
「ゴキ畑の天狗様にお願いすれば、お椀を貸してもらうことができた。使った後はきれいに洗って返す。ところがある時、悪い人が借りたお椀の一つを返さなかったため、二度と貸してくれなくなった」
ゴキ畑という地名は漢字で書けば「御器畑」である。
江戸期には、椀木地の材料を切り出していたようである。
現在は木工や漆芸を生業にしている人はいない。
民俗学の大家柳田国男は、全国に分布する椀貸し伝説について、山間部を移動しつつ木製品の生産に従事した「木地師」と関係するものとしている。
都市も交通も未発達だった昔、各地の深い山中で木椀などを作っていた木地師たちについての伝承が、天狗の椀貸し伝説になったのかもしれない。
さて、浄法寺の天狗達はどこに行ったのであろうか。
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福岡の町で金物屋をしている田中さんの先代が、越前から二十人くらいの漆掻き職人を連れてきて、漆掻きするようになったのは日露戦争の頃であった。越前から一ヶ月ぐらいかけて歩いてやって来た。当時二戸や三戸には300人ぐらいの職人がやってきたようだ。漆掻き用の道具は越前から取り寄せて使った。
昭和10年頃になると、漆の木は著しく減少した。浄法寺や上斗米などでは植え付けて育成したが、衰退の一途だった。浄法寺には100人以上、上斗米村には50人ぐらいの職人がいた。 藩政時代には、苗の育成から栽植、保護など山林行政のなかでも、重要な位置を占めていたことは、漆立ち奉行が置かれていたことでもわかる。
漆の木は、業者が買い求めて掻き子の掻かせる場合と、掻き子が直接木を買い取って掻く場合がある。木の値段は「四十匁たれ」というのが標準になる。四十匁というのは、だいたい二十年の木から採取できる量である。 漆掻きには、時期と方法によって区別があった。掻き取った漆は、たいていは大阪方面に売り捌いていたことが古い記録に残っている。 (参考文献 高橋九一 むらの生活史) |
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会津の元祖は浄法寺だという説があるようです。
だとすれば嬉しいですが、あくまでも一部に残されている説です。
でも、古い会津様式には浄法寺や南部の形式も見られるので、全くの荒唐無稽でもないような気がします。
そりて、蒲生氏郷は間違いなく二戸地方にやってきているんです。
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漆掻きの歴史を調べています。
50年ぐらい前に出版された書物に書いてあった「漆掻きのむら」
以下は、その内容となります。
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