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「今日ではやとちりは終了です」
隼人は旗を掲げて歩いていた。
「ちょっとお、勝手にコンビ解消しないでよう」
チリは隼人の肩を平手打ちした。
「コンビじゃないよ。カップルだよ」
二人は今後について真剣に考えていた。
「お笑い事務所にネタ送ったら受かったんだよ」
「じゃあ、辞める必要ないじゃん」
「ゴーストライター頼まれたんだよ」
「うーん。ギャラは?」
「タダ働きでその代わり住むとこ用意してくれるって」
「どんな家?」
「ダンボールハウス。それが嫌なら車上生活しろって」
「何それ?どこのお笑い事務所?」
「アゲアゲスマイル」
「太郎さんと小次郎さんじゃん。気づこうよ」
「あ、そうか」
「こんな最終回嫌よお!!」
「練り直してしてリメイクして、俺たちは生まれ変わるんだ」
「そっかあ。わかった」
はやとちりは舞台裏に消えた。
5年後。
二人は結婚した。
地方公演めぐりをしていて、
夫婦漫才をしている。
はやとちりのコントを見た人々は
笑顔に包まれていた。
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