アルバム:RAVEL: PIANO WORKS - COLLARD 演 奏 家:ジャン=フィリップ・コラール(Jean-Philippe Collard) 録 音:1977年7月、11月、1978年5月、6月@Salle Wagram, Paris レーベル:EMI Classics 今日の一枚は、2007年の1月にポートランド〜LAに行った時に買いました。 2007年1月5日、私は、14年ぶりにS先生のレッスンを受けました。「私のために弾いてくれる?今日、私はあなたのオーディエンスよ」と仰いました。ショパンのアンスピだけを弾く予定だったのですが、私がもう一冊楽譜を持っているのを「目ざとく」見つけた先生はそれをさっと取り上げ、「はい、これも」と私にベートーヴェンの月光ソナタを弾かせました(笑) 古いシュタインウェイで弾くショパンとベートーヴェンは、どこか切なく懐かしく、そして温かみのあるものでした。 弾き終えた後、若干のアドバイスを下さいましたが、「他に何弾く予定?」(その年の4月に第1回目のT&Rがありましたので)と聞かれましたので、バッハの平均律とラヴェルのパヴァーヌ、と答えると、 「ラヴェルはピアノのCDよりもまずはオーケストラから入ると分かりやすいわよ」 とご助言を頂いたので、オケ版をポートランドで買いました。 で、翌々日にLAに行き、サンタ・モニカに宿泊した私たちは、のんびりと商店街を巡っていましたが、CDショップを見つけて「ゴメン!」と英語の喋れない友人らをその場に残し、店内にそそくさと入っていった私。そこで見つけたのが、このCDでした。 Jean-Philippe Collard。 ぱっと見て横文字だとピンとこなかったけれど、しばらくして『コラールじゃん!』と気付いた私は急に帰国したくなりました。だって、聴きたかったのだもの(笑)。 先日、ブログ仲間のゆうさんが、ラヴェルの「鏡」について記事をお書きになりました。それ以来ずっと「あぁあのCD、聴きたいな!」と思っていたのだけど、なかなか機会が巡ってきませんでした。 機会が巡ってくるのを待っていてはだめだ。自分でその機会を作ろう、と昨夜、CDボックスから探し出して早速聴いています。iPodにも入れているので、通勤時や仕事の休憩時、そして今日のレッスンで自分の順番を待っている間、ずっと聴いていました。 実は、ここ1ヶ月ほどずっと「道化師の朝の歌」が弾きたくて仕方がない状態なのです。とてもじゃないけど、私には無理・・・と思っていたのですが、今日、改めてCDを聴いてみて、「挑戦してみてもいいかも」と。人前で弾くかどうかは別問題です(笑) そう思い始めたら、今まで苦手だと思っていたラヴェルのほかの作品が急に愛おしくなり、今も聴きながらブログを書いています。 でも、実は私、精神的に疲れている時は自然とラヴェルに手が行くのです。ゆったりした曲調はもちろんですが、激しさを伴う作品でも何故か癒されます。それはもしかしたら、ラヴェルという人の独特の素朴さ(同時代のドビュッシーが派手だとするとその真逆に位置するラヴェル)があるからかも知れません。 さて、肝心のコラールの演奏ですが、非常に男性的なロマンチックを感じます。星を眺めてうっとり〜、というのではなく、私たち女性には分からない「男のロマン」って言う感じ。歯切れのよさ、フォルテの力強さと軽さがとても清々しく、これに対比して高音部の響きがとても美しくて、まるで全く汚れのない澄み切った鈴の音のようです。それが小さく奏でられると、思わず目を閉じて聴き入ってしまいます。 風を感じます。つまり、曲の流れ方がとても良いということ。 さらに、音が全く濁らない。 手の大きさもあると思いますが、やはりペダルもテクニックを要します。あと、耳と。指が速く動くだけが大事なのではないことを痛感させられる一枚です。 《収録曲》
ラヴェル =CD#1= 1. Serenade grotesque 2. Menuet antique 3. Pavane pour une infante defunte 4. Jeux d'eau 5. Sonatine 6. Miroirs(Noctuelles - Oiseaux tristes - Une barque sur l'ocean - Alborada del gracioso - La vallee des cloches) =CD#2= 1. Gaspard de la nuit(Ondine - Le gibet - Scarbo) 2. Menuet sur le nom d'Haydn 3. Valses nobles et sentimentales 4. Prelude 5. A la maniere de... 6. Le Tombeau de Couperin |
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MIDORIさん、ご紹介くださって、とても嬉しいです!☆(*^^*)
ジョン=フィリップ・コラール、フランスの著名なピアニストだったんですね〜!(私はフランスのピアニストって、フランソワとかコルトー、ロジェくらいしか知らなかったので、もっと勉強したいと思っていたところだったんですよ・・まさにタイムリーでした! 笑)
そして、ラヴェル、本当にいいですよね♪(^^)MIDORIさんがはまってらっしゃると聴いて、とても嬉しいです☆ しかも、最近私もオケ版のラベルのCDを見つけて、聞いたばかり・・!(本当に波長が合いますね!笑)ラヴェルは、私が言うのもおこがましいですが、昔一曲レッスンで見てもらった時にも思ったんですが、ショパンなんかより、ずっと弾きやすいと思います。。ベートーベンやショパンを弾き込んでらっしゃるMIDORIさんだったら、絶対、ノープロブレムですよ!(^^)☆
2009/2/20(金) 午前 8:49 [ ゆう ]
こんばんは。
コラールのラヴェルを探してみたんですが,
どうしても見つからず・・・・
僕は時々まとめてCDを中古屋さんに売り払ってしまうんですが
あまり中身を考えずに売ってしまったのか・・・・。
細身のラヴェルだったと記憶しています。
スレンダーで。
窓から入ってくる風を顔一杯に感じてるようなラヴェルでした。
2009/2/20(金) 午後 9:40 [ - ]
ゆうさん、こんにちは♪
ご存知のピアニストさんたちは「くらいしか」かも知れませんが、「知っていなければ!」という方々ですよね!
でも、不思議〜。本当に波長が合ってますね。嬉しいです!でも・・ラヴェル、弾き易いですか?私にはショパンも弾きにくいので、ラヴェルも悪戦苦闘しそうです。でも、「弾きたいと思った時ひあ弾き時」と、喧嘩別れはしたけれどお世話になって今でも尊敬しているN先生の言葉、信じて近いうちに取り組みたいと思っています♪
2009/2/21(土) 午前 0:39 [ rebetan ]
ふじしゅジョンさん、こんばんは♪
あらら!それは残念〜。そうそう、スレンダー!だから私には男のロマンって感じがしたのかも知れません。それから「窓から入ってくる風を顔一杯に感じてるような」―全く同感です!クープランの墓を聞いて感じたのはまさにそれでした!!
最近、ティボーでのCDを買いましたが、これまた異色で楽しいです。彼のピアノ協奏曲(ト長調)をBSで聴いて「買うぞ!」と思ったのですが、今よりも若い頃の収録で、「色々試してる」という印象を受けました。
2009/2/21(土) 午前 0:49 [ rebetan ]
これらの録音の個々の録音日時を調べています。もしデータがあったら教えて下さい。
コラールは左手の協奏曲が最高です。現在は入手しにくいかもしれませんが、ぜひ聴いて下さい。
2012/8/12(日) 午後 11:00 [ Notenexperte ]