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本日の J.S. Bach

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アルバム:Das Wohltemperierte Klavier - Andras Schiff
演 奏 家:Andras Schiff
録  音:1984, 1985
レーベル:DECCA

バッハ。週末に聴くバッハは格別です。特にクリーンな部屋で太陽の光が差し込む中、音量を上げて聴くアンドラーシュ・シフのバッハは本当に格別です。

軽やかさ、構成感の強さ、ちょっと独特な解釈。

これらがとても心地よく胸に響きます。

明るい教会に行った気分になります。

私は信者ではありません。だけど、通った大学はカトリック系でした。キャンパスにはチャペルがありましたし、望む人をいつも温かく受け入れてくれる場所でした。

学生時代、勉強も大変で将来の不安を抱え(帰国するか残るか、グリーンカードを取るかどうするか、など)、精神的にも決して安定していなかったあの頃、本当にチャペルの存在がどれほどまでにありがたかったか。ファーザーは「Hello」とにこやかに話しかけて、それ以上は話しかけず、私がそこで本を読もうが寝ようが、そっとしてくれました。

私以外にもそのチャペルに足を運ぶ人は多くいました。

そんな心地の良い空間を思い出すようなシフの演奏です。

《収録曲》
J.S.バッハ
平均律第1巻24曲
平均律第2巻24曲
アルバム:Edwin Fischer - Das Wohltemperierte Klavier
演 奏 家:Edwin Fischer
録  音:1933-1936
レーベル:Membran Music

ここ数日、なんとなく平均律を聴いています。聴いている、と言うよりはまさしくBGMの役割で、今何曲目?という具合で、そんなに一生懸命に耳を傾けている状態ではありません。

音の質のせいもあるのかも知れませんが、私にはこのくらいの不鮮明度(最近の録音に共通しているsharpnessに欠く音)が心地よく、全くわずらわしさを覚えずにいつまでも聴いていることが出来ます。そうですね、アナログな感じ、ですね。

この演奏がはたしてどれほどまで高い評価を得られるべきものなのか、私には分りませんが、私の個人的な意見としては、プレリュードに続くフーガの演奏がどれも素晴らしい。私が以前、平均律第1巻の第7番を勉強していた時に、先生には「入り口をしっかり」と言われました。その入り口、フィッシャーの演奏では明確に表現されています。

よく、フーガの奏法で「各声部が独立して聴こえなければならない」とアドバイスをする先生がいます。N先生が実際、そうでした。が、それは打鍵を変えることが大前提となり、そういう細かい芸が出来る人は本当に稀だと思います。そうなると、後はモチーフを最初にきちんと提示し、第2声が入ってきたときに「あぁ、このモチーフがきた」と分るようにすることで、その旋律を追い、第3についても同様のことが出来る、そういうことなのかしら、と。

フーガの奏法・・・私にはまだまだ未知なる世界ですが、このフィッシャーの演奏、私は美しいと思います。

だけど一つだけ難点を言うと・・・CD2の最後の曲が平均律第2巻10番のプレリュード、CD3の最初の曲が同フーガ。これはやめてほしい・・・(笑)

《収録曲》
J.S.バッハ
平均律第1巻24曲
平均律第2巻24曲

J.S. Bach: Goldberg-Variationen

アルバム:J.S. Bach: Goldberg-Variationen
演 奏 家:家喜 美子(Yoshiko Ieki)
録  音:2007年
レーベル:Regulus

朝から聴くものではない、と反省しました。

あまりにも清らかな感じがして、俗世を忘れてしまいそうになります。通勤電車で聴いていても、なんだか相性が悪い(笑)

さて、このCDで、と言うよりこの演奏家の録音については、色々と特筆すべきことがあるのかも知れませんが、まだ演奏会も一度のみ、CDも2枚しか持っていませんので詳しいことは省きます。

使用されているチェンバロは、この録音のためにわざわざエディンバラの博物館のものをお借りした、という、ちょっとスペシャルなものです。

ゴルドベルク変奏曲は、様々な形で演奏されています。ジャズ風にアレンジされているものもありますが、チェンバロはもちろん、一番弾かれる機会の多いピアノ、弦楽三重奏あたりが有名かと思います。

ピアノで繰り返しをつけて演奏をすると70分前後かかります。つまり、CD1枚分。

ですが、チェンバロは楽器と音色の特質からテンポは遅めのことが多いようで、この録音も例外ではありません。2枚に分かれています。トータルで何分か気に留めずに聴いていますが、2時間とまでいかないとしても相当な時間がかかっているはず。なのに、全くその「時間」が気になりません。曲全体の構成云々ではなく、家喜さんの各変奏に対する構築方法がしっかりしているのと、やはり楽器そのものの音色なのでしょうか。相乗効果です。全く飽きません。

で、聴いていながらふと基本的なことが気になりました。テンポ・ルバートを多用しているのですが、この弾き方をピアノですると絶対に「変」になってしまう。チェンバロだとこういう演奏が可能になるのか・・・となると、バッハの作品をチェンバロで演奏していた時代はこのようなルバートがかかっていたのかも知れないけれど、ピアノで弾かれるようになってからはそれが無くなった・・・それはモーツァルトの時代?ベートーヴェンの時代?それとももっともっと以前、以降?誰がバッハはかしこまって弾くような印象を植え付けたの?平均律曲集はどうやって演奏されていたのかなぁ。。

エトセトラ、エトセトラ・・・。

という疑問が次から次へと沸きつつ、彼女の演奏に聴き入っていました。

お天気の良い早朝に聴きたくなる、そんな一枚です。

《収録曲》
J.S.バッハ
ゴールドベルグ変奏曲
アルバム:J.S. Bach: 6 Brandenburg Concertos
演 奏 家:カール・リヒター他(Karl Richter)
管弦楽団:ミュンヘン・バッハ管弦楽団(Munchener Bach-Orchester)
録  音:1963年、1967年、1980年
レーベル:Archiv

このアルバムは、私が所有している唯一のブランデンブルグ協奏曲集です。

他の演奏家のものを買ってもいいのですが、なんとなくその機会を逸したまま今日に至っています。気に入っているとかそういう話をする以前に、この演奏しか知らないので何とも感想も書きにくいのですが、ただ、この曲を聴いて思うのは、やはりバッハは偉大な音楽家だったのだなあ、と言うこと。

6つの協奏曲がありますが、これらは全てブランデンブルグ=シュヴェート辺境伯クリスチャン・ルートヴィヒに献呈されています。ゆえに、この呼称(名付親は「バッハ伝」の著者)。そして、これらの作品は、バッハの就職活動のために書かれたものという風に言われています。

就職活動で後世に残る名曲を書くなんて・・・。

確か、バッハはこの作品でチェンバロの役割を、それまで脇役ばかりだったのを主役にした、という話を何かで読みました。それまでヴァイオリンやフルート等が旋律を歌っていたところをチェンバロにも高音部で旋律を歌わせるという手法をとったのです。

考えれば考えるほどバッハってスゴイです。

私は、原典に戻りたい時や落ち着きたい時にはよくバッハを聴きますが、ブランデンブルグ協奏曲に関しては、優雅な気分にもなれます。がさつな私ですが、この曲を聴くと、そのがさつさを少し正してみよう、と思ってしまいます。でも、どこかお茶目な曲調で、かしこまっていないところが嬉しい。

私にとってはそんな作品たちです。

そもそも、バッハの作品は私にとっては真面目というよりは、遊び心がいっぱい詰まっているという印象の方が強く、確かに鍵盤楽器では弾きにくいのですが、聴いている分には本当に楽しく、そして自由が溢れていると思います。

紅茶とクッキーを頂きながら、そうそうマーマレードも添えて、聴きたいアルバムかもしれません。

《収録曲》
J.S.バッハ
=CD1=
1. Brandenburg Concerto No. 1 in F major, BWV 1046
2. Brandenburg Concerto No. 2 in F major, BWV 1047
3. Brandenburg Concerto No. 3 in G major, BWV 1048
4. Brandenburg Concerto No. 4 in G major, BWV 1049

=CD2=
1. Brandenburg Concerto No. 5 in D major, BWV 1050
2. Brandenburg Concerto No. 6 in B flat major, BWV 1051
3. Concerto for oboe d'amore, strings and basso continuo in A major (nach BWV 1055)
4. Concerto for violin, oboe, strings and basso continuo in D minor (nach BWV 1060)

Chaconne - Say Plays Bach

アルバム:Chaconne - Say Plays Bach
演 奏 家:ファジル・サイ(Fazil Say)
録  音:1998年3月
レーベル:Teldec Classics

慣れない(?)フランス音楽を聴いていたら急にバロック音楽が聴きたくなってしまいました。で、手に取ったのがこの一枚です。何故サイのCDにしたかは自分でもよく分かりませんが、恐らく、ジャケットにインパクトがあったからかも知れません。

イタリアン協奏曲が好きなのですが、特にサイの弾くこの曲は快活で聴いていても気分が大変良いです。なのに、何故かプレリュードとフーガ(BWV5431)とシャコンヌ(ブゾーニ編曲)はどうも・・・。まぁ純粋なバッハではないことを考えたら、この演奏もありなのかもしれません。

どういう演奏かと言うと・・・

やたらと重いのです。しかも、シャコンヌは「もしかして指、動いてない?」と思わせる箇所もあったり。プレリュードとフーガはリスト編曲なのですが、それでもちょっと重い気がします。シャコンヌに関しては、ブログ仲間のふじしゅうジョンさんも紹介されていた横山幸雄氏の演奏(アルバム:La Campanella)が私の中ではピカイチ(レコーディングに立ち会った人は神憑りだったといっていたそうです)です。あの演奏はスゴい。

でも、この2つの大曲以外は軽やかだし安定しているし、とても聴きやすい。

オーソドックスの中にも不思議な新鮮味を感じるこの演奏に対する実際の評価は分かりませんが、このCDを聴く限りでは、私は嫌いではありません。ただあの大曲が・・・(笑)

《収録曲》
J.S.バッハ
1. French Suite No. 6 in E major, BWV 817
2. Italian Concerto in F major, BWV 971
3. Prelude and Fugue in A minor, BWv 543 (ar. Franz Liszt)
4. Chaconne from Partita No. 2 for solo violin in D minor, BWV 1004
5. The Well-Tempered Clavier Book 1 - Prelude and Fugue No. 1 in C major, BWV 846

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