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本日の Brahms

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今年は、ショパンとシューマンの生誕200年だから、ショパンとシューマンの作品の「ここが好き♪」を色々見出そう、と思っていたけれど、昨日、今朝と久しぶりに、昨年自分が演奏した録音を聴いて、今日はこの作品を取り上げたくなりました。シューマン夫妻にも関連があるブラームスなので、まぁ全く無関係というわけでもないでしょう。

この作品に出会ったのは案外遅く、2008年の3月でした。Y先生のプライベート・コンサートで先生がお弾きになり、『なんて素晴らしい作品なんだろう!』(いつものことですが)と思ったのです。

優しい音色、決して熱すぎない情熱に溢れた作品。ブラームスって素敵!そう思って帰宅して早速楽譜を眺めました。

その翌週、先生とお会いすることがあったので、「あの曲、弾いて下さい」と言ったら「ヤダ(笑)」と言われてしまった・・・。『ならば、レッスンに持ち込むまでよ!』と、不純な動機で勉強することにしました。

そして、最初に好きになった箇所はここ:
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急に曇り空の雲の隙間から、光が差し込んでくるような、控えめの輝きを感じました。とっても温かで優しく、そっと抱きしめてもらっているような幸せな気分になります。

次に好きになったのはここ:
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ちょっと悲しみの要素の強い旋律から主題に戻るこの瞬間。特にこの譜例5小節目の響きがたまりません。その和音だけでも本当に美しくて何度も何度も抑えては「美しい・・・」なんて惚けていました。

そして遂に出だしが好きになりました:
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Aの和音がこんなにも美しいだなんて、今まで気付かなかった!そう思う響き。右手で奏でている旋律は、音域が違えど、まるでテノール歌手が優しく歌っているようです。

そして、この5小節目の左手のGナチュラルの音、なんて愛しい音!

そしてまた主題に戻り、でも今度はピアニッシモで、囁くような歌声で旋律が・・・少しずつ変化する内声で色合いも少しずつ変わり、より一層美しさを増しています。

ここも素敵・・・(曲全部になりそうな予感!)
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Affirmativeでありながら、どことなく不安の残る音の進行。

そしてその後に、伝えたいことを言い終えたかのような、右手のこの和音の音域とフォルテ。
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フォルテと言えども強すぎず、むしろ深みを重要視するようなフォルテ。その後に続く旋律に、今度は左手の低いところで、一番最初に右手で歌った旋律の音型が繰り返し出てきます。これたまたたまらないんです。単純な「ドシレ〜」の連続なのに!

先生が「ブラームスは特殊だから。」と仰い、その「特殊」さをこのように表現されました。

「ショパン、シューマンは縦、ブラームスは横」

最初は解らなかったけれど、何度も繰り返し弾いているうちに、ここを弾いた瞬間、数枚の音の帯が風に舞いながら、もつれることなく、美しく絡まりながら漂っている様子が目に浮かびました。あぁ、きっとこれが「横」なのかも・・・。
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ここからは、声部がはっきり分かれて、何を表に出すべきかが非常に明確なのですが、明確が故に大げさになると、「諍い」のような内容になってしまいます。個人的にはここはむしろ、諍いではなく、愛しみあう中での悲しみに触れているのではないかしら・・・。決して優しさを忘れない音を出したい・・・。
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この曲を弾くと、忘れかけていた人の優しさを思い出させてくれるような気がします。赦す気持ち、愛する気持ちを。

BRAHMS: Symphony No. 1

アルバム:BRAHMS: Symphony No. 1
指 揮 者:シャルル・ミュンシュ(Charles Munch)
管弦楽団:ボストン交響楽団(Boston Symphony Orchestra)
録  音:不明
レーベル:BMG Classics

今日のように、ちょっとどんよりしたすっきりしない日にはブラームスが聴きたくなります。以前は、もう少し小スケールの、ピアノの小品集やヴァイオリン、もしくはチェロのソナタと思っていましたが、今日、たまたまこのCDをかけてみて、なかなか良い感じなのが気に入りました。

今までも何度かこの作品は聴いているのですが、細部まで聴いたことはあまりなく、「あれ、これって・・・この曲の何楽章だったっけ?!」などと、頓珍漢なことを思いながらいつも聴いていました。

実は、今日も「あれ?」なんて思って聴いていますが、それにしても名曲ですね・・・。

ベートーヴェンの後に交響曲を書く、というのは本当に怖いことだったのではないかな、と思います。完璧主義だったからか自分が納得行くまで作品を公表しない、そして公表しない作品は破棄するという徹底振り。そのブラームスが満を持してと言うべきなのか、思い切って世に出した、というべきなのが、この交響曲。出だしからしてブラームスの思いを知らされる、重苦しい雰囲気が漂います。

ベートーヴェンとブラームスは、本質的な部分で似ているところが多かったのかな、なんて思っています。自然を愛し、創造の時間を森の中を散歩するベートーヴェン。同じく自然を愛し、緑の多い公園を散策するブラームス。ドイツ

私が好きなのは3楽章と4楽章。前夜から降り続いていた雨が、ようやく夕方になってあがり、少しだけ太陽が、、、夕日が顔を覗かせるのかな?と。でも、そのまま薄暗くなり、やがては夜となる。まだ空には雲が残っているけれど、月の光も少しずつ感じ、気づけば朝陽が・・・。

この作品、私にとっては二夜二朝のイメージ。でも、聴く回数を重ねれば重ねるほど、魅力を覚えます。

《収録曲》
ブラームス
Symphony No. 1 in C minor, Op. 68

Brahms Complete Violin Sonatas

アルバム:Brahms Complete Violin Sonatas
演 奏 家:ヘンリク・シェリング(Henryk Szeryng)(vn)
          アルトゥール・ルービンシュタイン(Arthur Rubinstein)(pf)
録  音:1960年12月28、29、30日、1961年1月3日
レーベル:BMG Japan

久しぶりにこのCDを聴きました。そしてこのブログには2回目の登場です。ずっと目に入るところに置いてあったのですが、自分の演奏会が終わるまでは聴かない主義なので、じっくり聴くのは1年ぶりくらいかと思います。

聴いてまず驚いたのは、

『私たちの解釈とかなり違う!』

と言うことです。良し悪しさておき、ヴァイオリンの奏でる旋律は私たちの方がシャープで、テンポも全体的に少しずつ速め。特に、懸念の3楽章は超特急な速さでした(これでもかなり落とした結果、なのですが)。

シェリングとルービンシュタインの演奏は、もっとゆったりとしていました。

私はピアノを弾くので、どうしても神経がピアノの音に行ってしまいますが、今回改めてヴァイオリンに耳を傾けてみたところ、非常に繊細で控えめで、かつ温かな音であることに気づきました。気付いてはいましたが、昨日はまた違った温かみやら深みを感じました。そしてまたまた良からぬ欲望が!

ソナタ、全曲弾きたい!!

でも、ヴァイオリン、誰に頼む?と思ったところで、しばらくお預けになりそうだな、と思いました。でも、ソナタ第3番の2楽章、本当に素晴らしいです。

このCDを買った理由が全く思い出せないのですが、昨年4月、部屋にいて何かを聴こうとたまたま手にとったCDであったこと、丁度その頃の私の心境にぴったり来るものであったことから、今ではお気に入りの一枚になっています。

ちょっと肌寒い曇り空の日に、ロイヤル・ミルク・ティーでも頂きながら聴きたい一枚です。

《収録曲》
ブラームス
1. Violin Sonata No. 1 in G major, Op. 78
2. Violin Sonata No. 2 in A major, Op. 100
3. Violin Sonata No. 3 in D minor, Op. 108
アルバム:BRAHMS: CELLO SONATAS - Mstislav Rostropovich/Rudolf Serkin
演 奏 家:ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Mstislav Rostropovich)(vc)
          ルドルフ・ゼルキン(Rudolf Serkin)(pf)
録  音:1982年7月@Washington
レーベル:Deutsche Grammophon

ブラームスに最近ちょっとだけはまっているかも知れません。疲れているとつい、手がブラームスのCDに伸びてしまいます。そして今日、私が手にしたのはこのアルバム

以前、友人に「ブラームスってこれまであまり聴きたいって思わなかった」という話をしたら「きっと寂しくなかったのね」と言われました。その時、妙な納得をしたものでした。

さて、今日はチェロとピアノのデュオです。

最近の東京はうっとうしいお天気です。何かこう、気分が滅入りそうな重苦しい感じがします。そういう日は、雨の音を遠くに感じながらこのアルバムを聴きたいな、と思います。

演奏は、ロストロポーヴィチですが、非常に優しい音で体中の緊張が取れる気がします。

そもそもこのCDを買ったのには、長谷川陽子氏と横山幸雄氏のデュオ(@八ヶ岳高原音楽堂)でブラームスのチェロ・ソナタが演奏されるという理由からでした。この演奏会には最初は行く気は全くなかったのですが、友人に誘われて、丁度気分転換も必要だった時期でもあり、行くことにしたのです。

チェロの作品はどれも知らなかったので、予習をしていこうと思い、入手しました。

ブラームスの作品はよくベートーヴェンと比較されたり、またベートーヴェンから受けた影響について語られることが多いのですが、第1番のソナタでは、一部「あれ、これってベートーヴェンのピアノソナタ第3番の・・・?」というフレーズがあり、笑ってしまいました。その箇所だけを思い出すと、ブラームスのチェロソナタからベートーヴェンのピアノソナタにメドレーしちゃいそうです。

もしくは、和声の流れがベートーヴェンのソナタ第32番に似ていたりもして「ん?なんか聴いたことが・・・?!」と思ったり。

それはさておき、ロストロポービッチの演奏に慣れた状態で長谷川陽子さんの演奏を聴いて驚きました。彼女の演奏はあの華奢な体つきにもかかわらず、非常に男性的だったからです。それと比較すると、ロストロポービッチは非常に柔らかく、それは体格の違いからくることなのかな、と思ったりしましたが、基本的に私が好む女性の弦楽器奏者のタイプとして、男性的な演奏をする人が多い(諏訪内晶子(男性的)VS庄司さやか(女性的))ような気がします。

話が若干それましたが、このCDを聴いていると、ブラームス独特の優しさが伝わってくるような気がします。短調がゆえに物悲しく響く旋律も、どことなく温かいのです。長調で奏でられる旋律は、夕暮れ時に曇り空の一角から温かな光が漏れて景色を柔らかい小麦色に染め上げるように優しいのです。

寝る前に、温かいハーブティーを頂きながら読書しながらかけておきたい一枚です。

《収録曲》
ブラームス
1. Cello Sonata No. 1 in E minor, Op. 38
2. Cello Sonata No. 2 in F major, Op. 99

BRAHMS Piano Concerto No. 2

アルバム:BRAHMS Piano Concerto No. 2
演 奏 家:スヴャトスラフ・リヒテル(Sviatoslav Richter)
管弦楽団:シカゴ交響楽団(Chicago Symphony)
指 揮 者:エーリッヒ・ラインスドルフ(Erich Leinsdorf)
録  音:1960年10月17日&1988年7月10日@Orchestra Hall, Chicago & Hasselburg, Scheune
レーベル:BMG Classics

友人のもとに1年以上滞在(実際は1年10ヶ月)していた私のCDです。先日、やっと帰宅しました(笑)。

このアルバムは、2007年の1月にアメリカに行った時、昔住んでいたオレゴン州のポートランドのCDショップで購入した一枚でした。何故、今更この一枚を、とお思いになる方もいらっしゃるかも知れませんが、実は以前、誰かの演奏の同じ曲のCDを持っていたのですが、ケースだけが残り中身は家出をしたきり、戻ってこなかったのです。

この作品は、偶然出会いました。と言うのも、先日スルタノフのCDを紹介した際に、Van Cliburn国際ピアノコンクールのことに少し触れましたが、その時の3位受賞者(2位だったかも?!)がブラームスのピアノ協奏曲第1番を弾き、それがあまりにもカッコよかったので、お小遣いを握り締め地元のCDショップに買いに行ったのでした。ところが、何番だったかを確認してくるのをすっかり怠っていた私は、しかもドキュメンタリーで放送されたのは三楽章で、調性も分からないまま、「えいっ!」と買ったのが第2番。

帰宅して第三楽章をすぐに再生して「違う・・・」とガッカリしたのですが、でも折角だから、と最初から聴き始め、この曲の素晴らしさに感動したのでした。

出だしのホルン。そしてそれに続くピアノ。この優しい調子がブラームスそのものだ、なんて何もわかっていなかった私にそう思わせました。

しかし、ある日そのCDが行方不明になってしまい、数年間が経ってしまったのです。

そして、アメリカに行った時に急に思い立って「買っちゃお♪」と思ってゲットした一枚。でも、何故かそのショップにブラームスの2番はこの一枚しかなかったのです。

「選べないじゃん」と一瞬不満に思ったのですが、これは逸品であることにすぐ気付き、即買いしましたね(笑)。

さて、このCDのコンチェルト第2番は、リヒテルの45歳の頃の演奏ですが、まだまだパワー溢れる年齢にも関わらず、恐ろしいほどの落ち着いた内容の演奏です。燻し銀系です。派手さより、晩年にも共通して見られる実直さを感じることの出来る演奏で、とても優しい音色が漂ってきます。私は、特に2楽章が好きで、ブラームスの独特の拍節感が不思議な効果をもたらしている箇所が特に気に入っています。

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続くソナタ第1番は、ブラームスらしい堂々とした作品。ただ、作品番号からも分かるように、ブラームスの若かりし頃の、一番最初に出版された作品です。若干19歳の頃のものですが、すでに「らしさ」が現れています。

そしてこの作品をリヒテルの丁寧な演奏で堪能できます。ブラームスの時代になると、ほぼ現代ピアノの性能が確立しており、ブラームスは低音部を生かした作品を多く書くようになったそうです。高音部、低音部の使用範囲が広がり、曲そのものの規模を大きくすることが可能となったわけです。だからブラームスの曲は、オーケストラ曲だけでなく、ピアノ作品も壮大さと安定を感じるものが多いのかも知れません。もちろん、この作品が書かれた頃はまだまだ改良の余地の残るピアノだったとは思いますが。

このソナタの録音はリヒテル63歳の頃のものです。全く衰えを感じさせない力強さとデリケートさ。その繊細な音の扱いには、巨匠ならではのものを感じます。さらに、低音部の扱いも丁寧なので、曲に深みを与えながらも決して重さや余分な厚みを感じさせない、非常に洗練された演奏だと思います。

《収録曲》
ブラームス ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op. 83
 (1960年10月17日@Orchestra Hall, Chicago)
ブラームス ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調 Op. 1
 (1988年7月19日@Hasselburg, Scheune)

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