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ピアノをしていると、どうしても聴く作品に偏りが出てしまうし、さらにはどうしても一人の作曲家に偏ってしまいます。
ショパンには、誰もが認識できる美しい旋律がありますが、それに加えて、演奏する人によって立体化される隠れた旋律をいくつも持っています。その立体の度合いによって、その作品が「ヒステリック」になったり「カッコよく」なったり「華奢」になったり「センチメンタル」になったり・・・様々な表情を見せてくれるように思います。左手の「G#-A#-A-G#-F##-F#-D#-E」!力強くてカッコイイ!!しかもその間に続くC#のペダルポイントが、この力強さを増す手助けをしているように思います。 この半音間が醸し出すハラハラ感がなんともいえません。 私はこの曲は弾いたことがありませんが、技巧的な面を見ると、一小節ずつ音型が変化、つまり手の、指の動きが変化していきます。常に柔軟な手首を必要とするこの動き!ショパンの作品に欠かせない「手首の柔軟性」をここでも見ることが出来ます。上手な人が弾くとその手の動きがとっても美しい・・・! 右手と左手が追いかけっこをしているような気になるのです。多分、左手のフレーズの印象からそう感じるのだと思うのだけど。 ガラスが割れて砕け落ちるような儚さもどことなく感じる繊細な音の響きが続いて、一拍目の和音をより印象深いものにしているように感じます。 |

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