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本日の Debussy

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アルバム:Debussy: Suite Bergamasque / Pour le Piano /Estampes / Images Oubliees
演 奏 家:Zoltan Kocsis
録  音:1September 1983 @ London
レーベル:PHILIPS

今日は、コチシュの弾くドビュッシーです。最近私がよく聴いていたのはプラネスのものだったので、円やかさの印象の方が強かったのですが、コチシュは非常に鋭い音で奏でています。

ドビュッシーの演奏に限らず、フランス音楽というものは私にとっては異世界のもの。憧れに似た何かがあります。ラヴェルは比較的古典的な音楽構成ですが、ドビュッシーはモネの絵を見ているように、部分部分で見ていると、何が起きているのか分り辛いこともあります。数歩離れて全体像を見て初めて「あぁ、なるほど」と思うことがよくあります。

でも、コチシュの演奏はそのぼやけた部分までもがくっきりとしているようで、これらの作品の緻密さが良く分ります。

このアルバムに収録されている作品はどれも聴きやすいものばかりですが、とはいえ、実はフランス音楽において「聴きやすさ」は、テクニック面が大きく関係してくるのだと聞いています。つまり、全ての音が立たなければならず、でも互いに邪魔をしてはならず。

ブラームスの、特に後期の作品はドビュッシーら印象派の作曲家の音楽構成の原型を作ったと言われています。私が時々書き記すY先生のコメントである「縦」と「横」の音楽で、ブラームスは「横」。ドビュッシーも「横」。

「横」であるためには、全ての音が立たなければならず、でも互いに邪魔をしてはならず。

ところで、楽器のせいもあるのかも知れませんが、コチシュの奏でる鋭い音からは人を寄せ付けない冷たさのようなものも感じます。特にベルガマスク組曲の第1曲「プレリュード」ので出しは、更に少しロシア風の冷たさ−エルミタージュの内装(実際に訪れたことはありませんが、これまで見た写真などから)か若しくはロシア正教会(これは訪れたことがあります)のような、豪華絢爛なのにベースとなっている色調(実際の色、素材等)が寒々しさを与える何かがあるように思います。

イメージ 1


ドビュッシーの時代の前、つまりショパン、シューマン、リストからブラームス、グリーグでは、自分の感じたことを、まるで日記(ショパンのマズルカ)、手紙(シューマンの作品の多く、ブラームスの後期の小曲)、ポエム(グリーグの叙情小曲集)に書き綴ったような作品が多いように思えますが、ドビュッシーやラヴェルは、見たものを音に表している作品が多いように思います。

ドビュッシーと言うと、なんとなく「パリ色」のような印象が強く、ちょっと「気取ったお洒落」、でも「個性的で上手にアピール」しているようなイメージがあります。

パリジェンヌが10人いたら、10人とも個性的で、でもお洒落に着こなしているんだろうな。

プラネスはきっと細かい花柄模様の、春らしい色合いのワンピース。

今年1月に聴いたラン・ランは白い色調に原色をポイントに使ったような着こなし(ランランそのもの?でも、彼は「黒」というイメージか)。

ならばコチシュは、服はシンプルに、でもアクセサリーに凝っている演奏、でしょうか。

(あれ?演奏家は全て男性なのに、イメージは女性だ・・・)

・・・あぁ、パリに行きたい!(行ったことが無いのです。欧州旅行の基本中の基本のはずなのに!)

《収録曲》
ドビュッシー
1. Suite bergamasque
2. Images oubliees
3. Pour le piano
4. Estampes

Debussy: Preludes Livre 1 & 2

アルバム:Debussy: Preludes, Livres I & II
演 奏 家:Alain Planes
録  音:1999(?)
レーベル:harmonia mundi

1897製造のベヒシュタインを使っての録音です。

とても美しい音色で、ちょっと軽い響きがドビュッシーの複雑な音の絡み具合を心地よく聴き手の耳に運んでくれます。特に、低音部をフォルテなどで弾く場合に、「グワ〜ン!}という音ではなく、「ボーン」という、東洋の鐘の、もしくはガムランのような響きの、ちょっと控えめな感じがします。

ピアノのせいなのか、プラネスのテクニックのせいなのか、或いは両方なのか、どの作品も音の粒が鮮明で、例えは非常に悪いのですが、そして「美しい」という風にはいえないのかも知れませんが、アメリカの秋ごろによく目にするトウモロコシのイメージがあります。

イメージ 1


一つ一つの粒を音として、色々な色を、それぞれの声部、旋律、と言うような具合です。

私の中では、プラネスのこの演奏は決して「透明度の高い」ものではありません。「透明度が高くない=悪い演奏、悪い音」という意味ではないので誤解なきよう。

そもそも、ピアノの音色というものが「透明度」を増したのは最近になってからだと思っているので、本来−つまり、ドビュッシーが好んで使っていたプレイエルのピアノなども、どちらかと言うと氷のような透明感のある音、というよりは、真珠のような輝きの音、と言うべきだと思います。

別にトウモロコシに例えなくても、と言われてしまいそうですが、ほかに思いつきませんでした・・・。

表現はさておき、全く嫌味のない演奏なので、ピアノの音色と相まって非常にさっぱりとした、この季節には相応しい一枚じゃないかと思います。

《収録曲》
ドビュッシー
Preludes, Livre I
Preludes, Livre II
アルバム:Debussy: Preludes, Book I ; Images, Book I ; Estampes
演 奏 家:Claudio Arrau
録  音:March 1979
レーベル:Philips

このCD、最近まであまり興味のない一枚でした。なぜかと言いますと・・・

実はこのCDに収録されている「Images」の第1曲、水の反映(Reflets dans l'eau)に苦い思い出があるからです。

学生時代、とある大会にエントリーをしたのは良かったのですが、印象派の作品かコンテンポラリーの作品を一つ入れないといけないのを先生が失念していて、本番2週間前に急遽この曲を弾くことになったのです。

で、普段は「楽譜を読んでから、曲を自分のものにしてから」じゃないと録音は聴いてはいけない、というお触れが出ていたのですが、このときばかりは「CD買って聴いていいから」と特別許可が下りたのです(笑)。

聴いた瞬間、

「弾けないよぅ、こんな曲!」と半べそをかきながら、楽譜との睨めっこ。二週間でどうやって仕上げるの?!と思いましたが、あの頃あh本当に怖いもの知らずだったのですね。なんとか間に合わせたんですよ。信じられません・・・(笑)。

もう、二度とこんな怖いことはしたくない、と先生い言うと、先生は笑いながら、

「Thomas(同じ門下の超天才、今はPink Martiniのバンドリーダーとして活躍中)も3日でベートーヴェンのソナタを仕上げたときはそんなことを言っていた(笑)」

あのぉ・・・同列で話をしないで下さい(涙)

でも、そんな思い出からようやく解放され、今は素直にこの一枚を楽しめるようになったようです。プレリュードを聴いて、それらの作品の美しさに初めて気づいたように思います。

やっぱり、もっともっとドビュッシーも弾きたい、そう思いました。

この一枚を聴いていると、現実から逃避できるように思えてなんとなくちょっとハッピーです。疲れたときに聴いていたい一枚かも知れません。

《収録曲》
ドビュッシー
Preludes, Livre I
Images, Livre I
Estampes
アルバム:DEBUSSY: CHILDREN'S CORNER - Alain Planes
演 奏 家:アライン・プラネス(Alain Planes)
録  音:2005年3月@Teldex Studio Berlin
レーベル:harmonia mundi

実は、今年は密かにフランス音楽に挑戦したいと思っているのです。このアルバムを購入したのはちょっと前ですが、今年になってようやく開封した・・・ような気がします。つまり、しばらく部屋の隅っこに追いやられていたのです。

このアルバム、特筆すべきは1902年に製造されたBluthner(ブリュートナー)を使用してレコーディングされたということでしょうか。一番最初聴いた時、なんかこう、伸びの少ない音質に馴染めなかったのですが、二日間ずっと聴いているとその伸びの少なさがかえって心地よくも感じ、収録されている作品との相性の良さを窺うことができます。

ピアノ、と言うよりはピアノと木琴の間のような少し丸みを帯びた感じです。

ドビュッシーと言うと、多くの人が(それとも私だけ?)ペダルをふんだんに使って弾くことで満足していることが多くあるような気がしますが、本当にドビュッシーの上手な演奏を聴くと、ペダルは必要最小限にしか使っていないことがよく分かりますし、音が全て濁らずに聴こえてきます。

音の粒が、どれもが必要でなくてはならない要素であり、一つでも欠けると、ジグソー・パズルがの一片がなくなってしまったかのようで美しくないのです。そういった意味で、これらの作品は一切ごまかしのきかないものだということになるのだと思います。

ブラームスの作品は、ドビュッシーの作風に大きく影響したと言われています。いわゆる、ショパン・シューマンが「縦」に対し、ブラームスは「横」の世界。ドビュッシーはロマン派の次に訪れた印象派の時代でこの「横」の要素を確定的なものにしたのではないかな、と思うようになりました。

そう思うようになってからドビュッシーを聴くと、今まで解り辛かった作品も、「美しい・・・かも?!」と思えるようにも。

このCDに収録されている曲の中の「Reflets dans l'eau」は、私がドビュッシー嫌いになるきっかけとなった作品でした。コンクールのために2週間で仕上げなければならなかったあの忌まわしい思い出が(笑)!!

でも、今年はようやくその苦い思い出に立ち向かおう、という気持ちが芽生え、まずは短い作品から取り組もうと思ったのでした。

収録曲と異なる作品であっても、ちょっとでも弾くと今度は別の曲でも聴き方が分かるようになるので、なかなか楽しいです。

一人になりたい時に聴きたい一枚かな、と今はそう思いながら聴いています。

《収録曲》
ドビュッシー
Suite bergamasque
1. Prelude
2. Menuet
3. Clair de lune
4. Passepied

Deux arabesques
I. Andantino con moto
II. Allegretto scherzando

Children's Corner
1. Doctor Gradus ad Parnassum
2. Jimbo's Lullaby
3. Serenade for the Doll
4. The Snow is Dancing
5. The Little Shepherd
6. Golliwogg's Cake-Walk

Images, Livre I
1. Reflets dans l'eau
2. Hommage a Rameau
3. Mouvement

Images, Livre II
1. Cloches a travers les feuilles
2. Et la lune descend sur le temple qui fut
3. Poissons d'or

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