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本日の Schubert

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アルバム:Schubert: Symphony No. 9 "Great"
指 揮 者:Peter Maag
管弦楽団:Philharmonia Hungarica
録  音:unknown
レーベル:The Moss Music Group

何度か聴いているはずなのに、今回、飽きもせずにほぼ毎日この作品を聴いています。

シューベルトと言うとどこと無く鈍い明るさというような、控えめな微笑みのようなそんな印象を与える作品が多いように思います。なので、気分が沈まないまでもちょっと停滞してしまうような感じになるので、なんとなくあまり聴くことがありません。

第9番、そもそも出だしがいいじゃないですか!

Corniのソロで始まりますが、演奏会でならばホールにその音が静かに響きわたるのでしょうが、まるでだだっぴろい草原の中、そよ風よりは少し強い風に吹かれながらたたずんでいるような気分にさせられる、一見孤独なようでどこか温かな何かを思わせてくれます。

主題の呈示がCorniによってなされ、その後にほかの楽器が受け継ぎ、徐々に膨らんでいく様子は、まるで一人の人間が抱える強い思い、強い決心のようなものを感じます。

個人的には3楽章の軽やかな曲調が好きなのですが、4楽章もファンファーレチックなのが良い締め括りになっているように思います。

シューベルトは孤独ではあったものの友人に恵まれていたと何かで読みました。この作品を聴いていると、この温かさは人と人との接点から生まれたのかしら、などと思いながら、今もまた、およそ1時間かけて全曲を聴いています。

《収録曲》
シューベルト
Symphony No. 9 in C, "The Great"
アルバム:Schubert: Impromptus & Moments Musicaux
演 奏 家:Friedrich Gulda
録  音:unknown
レーベル:Price-Less

朝、通勤時のこの曲を聴いていましたが、「沈うつ」とまでいかなくても、気分が少々停滞気味になります。暗い、というわけではないのですが・・・。

外は曇り空です。

そう、そしてこのアルバム、曇り空の音なのです。ちょっと重苦しい、響きが途中で止まってしまっているような、周りが静かでないと聴こえないかもしれないような音。決して小さい音、という意味ではありません。

職場が移転してから使う電車が変わりましたが、今は一輌目、つまり一番前で、運転手さんの後ろらへんにたち、窓の外を眺めています。ほとんどは目を瞑っていますが、海の近くをひたすら走る電車なので、退屈な通勤時間も、時折目に入る景色はなかなか気分を紛らせてくれます。しかも、通勤快速なので人の乗り降りがないので電車の中も非常に静かです。

なんとなく、その雰囲気とこのアルバムが相性が良いような気がして、今朝は穏やかな時間をすごしたように思います。

通常、ランチ時、帰宅時にもiPodを聴いているのですが、今日はなんだか朝の1時間で十分。そんな不思議な満足感がありました。

《収録曲》
シューベルト
1. Impromptus, Op. 90-1〜4
2. Moments Musicaux, Op. 94-1〜6
アルバム:Schubert: Piano Sonata in B flat, D960 - "Wanderer" Fantasy
演 奏 家:アルフレッド・ブレンデル(Alfred Brendel)
録  音:1971年
レーベル:PHILIPS

シューベルトはどうも「曇り空」を想像してしまいます。

よく、ショパンが「若くして世を去った」と言いますが、この頃、さまざまな理由で才能ある音楽家が早世しています。

シューベルトもその一人で、彼はベートーヴェンが亡くなった翌年、若干31歳でこの世を去りました。

シューベルトのピアノ作品はいくつか弾いたことはありますが、なんとなくどれも同じ印象で、変わり栄えのしない、地味な作風が多いように思います。

シューベルトのことについて、どれだけ知っているのか、と思いきや、実は全く何も知らなかったので、一夜漬けならぬ一時間漬けの勉強で得た情報(?)の中で、私が最も納得の行く件(くだり)は・・・

シューベルトはベートーヴェンには畏怖の念を持ちつつも、彼の作風を敬遠していた。そしてモーツァルトを愛していた。

ということでしょうか。

このソナタ、『第4楽章が好き!』なんて思っていたら、、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲(Op.130)の第二のフィナーレ冒頭の変形だとか。シューマンは決して派手には仕上げていませんが、ベートーヴェンのちょっとお茶目な雰囲気は上手く利用しているように思いました。

さて、年齢とともに人の好みは変わるものです。

実は、「さすらい人幻想曲」はあまり好きではない作品でした。誰の演奏を聴いたのか、とにかく「ガンガンと煩いなぁ」くらいにしか思っていなかったのです。ところが、最近、リストのピアノとオーケストラように編曲したのを聴き、そして今回ブレンデルの演奏を聴き、

『素敵な曲!』

と初めて思いました。

高度の演奏技術が必要なため、作曲したシューベルト自身うまく弾けずに、「こんな曲は悪魔にでも弾かせてしまえ」と言ったという逸話もあるそうですが、ブレンデルは「難しそうに」は弾かずに、比較的あっさりと、鼻歌を歌うような軽やかさで弾いているのです。

何でもそうですが、簡単なことを難しく言うこと、難しいことをそのまま難しく言うことは容易いですが、難しいものを簡単に言うことは困難です。ピアノの演奏もそれと同じではないかな、と思います。

それにしても、なぜかシューベルトの作品は、「曇り空」を連想してしまいます。

《収録曲》
シューベルト
1. Piano Sonata No. 21 in B flat major, D. 960
2. Fantasy in C major, Op. 15 (D. 760) "Wanderer"

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