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Complete Mozart Edition

アルバム:Complete Mozart Edition
演 奏 家:内田光子(Mitsuko Uchida)
録  音:1986年?
レーベル:Philips

天変地異?

何年かに一度も聴かないモーツァルトです(オムニバスはやむ得ず聴きますが・・・)。

前にも書きましたが、モーツァルトの音楽には悪魔を感じます。そして「可愛いふりして!」と思いながら聴くのです。

どうしてこのCD集を引っ張り出してきたのか自分でも分かりませんが、聴いていて、どれもこれも殆ど弾いたことがあるなぁ、と。でも、まともに練習したのはKV330とKV475の2曲のみ。

KV330は、S先生のもとで初めて勉強した作品なので、想い出がいっぱい詰まっています。折角なので、少し回顧してみます・・・

面接の時に、先生が楽譜棚から一冊楽譜を取り出し、ピアノの前に座る私の前に置き、

「テンポで弾きなさい」

と。初見で一楽章を弾くことになりました。これがオーディションだったようですが、全く、今から考えると恐ろしい・・・。

翌週からレッスンに通い始めましたが、この曲を聴いていると、その時の風景を思い出します。また、三週間目のレッスンの時はスタジオの入っていたビルが停電になり、真っ暗闇の中で弾く羽目に遭い、先生が

「なんだ、暗譜できているじゃない」

そして、この曲で初めてのコンクール(地元の)に出場し、初めての最高位をとりました。

もう一曲のFantasiaは、S先生が

「あなたが私の手から離れる前に絶対習得させたかった」と仰った作品。そのせいか、とても厳しいレッスンでした。

最初は、何をどうすれば良いのかさっぱり解らず、全く魅力の欠片も感じませんでしたが、何度か弾いているうちに少しずつ・・・悪魔を感じつつも曲と打ち解けていくようになりました。

ちなみに、この曲集について何かを書くとすると、内田さんの音は、繊細だけれどとても力強い、ということでしょうか。アルゲリッチのような「男性的」な演奏ではなく、華奢に見えるけれど筋肉質、という感じです。

どんな時に聴きましょう、このアルバム・・・。

たぶん、クラシック音楽に対して飽和状態を覚えたら、また取り出して聞くのかも知れません。

そう、「悪魔」に会うために!

《収録曲》
モーツァルト
1. Sonata in C, KV 279
2. Sonata in F, KV 280
3. Sonata in B flat, KV 281
4. Sonata in E flat, KV 282
5. Sonata in G, KV 283
6. Sonata in D, KV 284
7. Sonata in C, KV 309
8. Sonata in A minor, KV 310
9. Sonata in D, KV 311
10. Sonata in C, KV 330
11. Sonata in A, KV 331
12. Sonata in F, KV 332
13. Sonata in B flat, KV 333
14. Fantasia in C minor, KV 475
15. Sonata in C minor, KV 457
16. Sonata in C, KV 545
17. Sonata in B flat, KV 570
18. Sonata in D, KV 576
19. Sonata in F, KV 533 & 494

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