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イスラエル

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再び注目集めるイスラエルの核保有疑惑
エジプトが提案する大量破壊兵器なき中東
2011.10.11(火) 矢野 義昭
 
(1)からの続き
 

4. イスラエルの密かな核開発と米国の対応

 米国はU-2の偵察飛行により、1958年にはディモナの施設の存在に気づいていた。しかし2年間、それがどのような施設かは判明しなかった。イスラエル側はいろいろと言い逃れをしたが、ついに1960年には、核研究センターであることを認めた。
 
 その後20年間、米国は、無視、誤った分析、イスラエル側の欺騙などにより、詳細なイスラエルの核計画を把握するのに失敗した。
 
 1960年12月に、米中央情報局(CIA)はディモナが核拡散を意味するとの文書を出し、60年代中頃までには、核兵器計画が確立され、後戻りできない事実となっていると決定した。
 
 米国は1960年代にも査察を試みたが、イスラエル側は強力な統制を行い、査察官をいつわりの制御室に案内し、一区画に至るエレベーターや通路を煉瓦で覆った。
 
 査察官は、いかなる科学的研究施設もそのような大規模な原子炉を正当化する計画もないが、「核兵器に関連した活動」のいかなる証拠も得られなかったと報告せざるを得なかった。
 
 米国はイスラエルの核開発を認めたわけではないが、止めるために何もしなかった。
 
 ウォルワース・バーバー(Walworth Barbour)は最も重要な1961年から73年の間、米国のイスラエル大使であったが、彼の最大の仕事は、彼に核問題で動くことを余儀なくさせるような事実から、米国大統領をいかにして遠ざけるかということであった。
 
 1967年の中東戦争以降は、駐在武官のディモナに対する情報収集活動すら中止させた。1966年には、イスラエルが核弾頭をミサイルに装填し始めたとの情報を大使館員が得たが、その報告は官僚機構の中で消滅し、対応策はとられなかった。
 
 1967年以降は米国の駐在武官による情報収集も停止された 。
 

5. 核兵器の生産開始

 1968年初めにCIAは、イスラエルの核兵器生産が開始されたと報告している。水爆の生みの親であるエドワード・テラー(Edward Teller)はCIAに、イスラエル人の友人から得たその科学技術の達成度から見て、核実験なしに核爆弾を製造する能力があり、最終的な核能力の評価のためにイスラエルの核実験を待つべきではないと警告している。
 
 1974年には10〜20発の核を保有していたと評価されている。
 
 イスラエルの核保有の上限と下限は明確ではない。1967年には2発を保有し、レビ・エシュコル(Levi Eshcol)首相は6日間戦争の時に、イスラエルにとり初の、核兵器による警戒即応態勢を取らせるよう命じたと報じられている。
 
 当時イスラエルは13発の20キロトンの核爆弾を組み立てたと報じられている。
 
 イスラエルは1970年から80年の間に、数十発の核弾頭を生産し、90年代中頃までには100〜200発分の核弾頭を生産するに十分な核分裂物質を生産したと考えられている。
 
 1990年代末までには米国の情報コミュニティは、イスラエルがその生産基盤からみて75〜130発の間の核兵器を保有していると見積もっていた。
 
 また備蓄核兵器用として、移動式のジェリコ(Jerico)ミサイル1とジェリコ・ミサイル2、核爆弾を搭載したイスラエル製航空機とその他のさまざまの型の戦術核兵器を保有しているのは確かだと見られていた。
 
 1990年代末には400発程度の核兵器を保有していたとする出版物もある。ただしこれらの数は誇張されており、100発以下と見られ、備蓄されたプルトニウムは、決定が下されれば追加的な核兵器に使用できたであろう。
 
 ディモナの原子炉が兵器用プルトニウムを生産し、この炉の生産能力と核兵器投射用兵器の数から、イスラエルの核兵器数が見積もられた。
 
 イスラエルの元核兵器技術者モルデハイ・ヴァヌヌ(Mordechai Vanunu)の情報によれば、1986年当時の兵器級プルトニウムの生産能力は年間40キログラムと見積もられた。これが恒常的な生産能力とすれば、最低150メガワットの出力が出たと専門家はみている。
 
 さらに1970年頃にはこの能力は倍増したと見られており、イスラエルはこれを冷却するためのシステムを建設した。別の解釈として、当初生成された物質がそのまま残り、80年代初期まで75メガワット程度のままだったとする見方もある。
 
 イスラエルの備蓄量についてはいくつもの変数がある。ディモナの原子炉は年間200日から300日稼働し、1日1熱メガワット当たり0.9〜1.0グラムのプルトニウムを生産していたかもしれない。またイスラエルは、兵器当たり4〜5キログラムのプルトニウムを使用しているかもしれない。
 
 一番問題となるのは炉の出力だが、最小で75メガワット、最大で200メガワットと見られている。民間のICONOSや軍用のCORONAなどの衛星画像の分析から、1971年から2000年の間に新しい冷却システムを建設されていないことが明らかになっている。
 
 このことから原子炉の出力レベルは余り上がっておらず、年間のプルトニウム生産量は20キログラム程度であることが示唆される。
 
 これらから、イスラエルが生産したプルトニウムの量は、核兵器数にして最低で100発程度、最大でも200発をそう多くは超えないであろう。
 
 多くの観察者は1979年に南アフリカと共同でイスラエルが、インド洋南部で核爆発を行ったと疑っているが、1966年11月2日に出力ゼロのある種の非核実験がネゲブ砂漠で恐らく行われたと見られる 。
 

6.おわりに

 イスラエルの核能力はかなりの水準にあり、そのことは公然の秘密になっている。
 これまで中東の穏健派諸国はイスラエルの核保有について、半ば黙認の姿勢をとってきたが、イランの核保有が問題視されていながら、イスラエルの核保有を黙認しておくわけにはいかないとの見方が強まっている。
 
 その結果エジプトに見られるように、イスラエルに対してもNPTへの加盟を強く求める動きが他方で強まっている。「核なき世界」を目指す米国のバラク・オバマ政権としても、イスラエルの核問題をいつまでも放任しておくことは困難になるであろう。
 
 またイランの核保有が連鎖的にエジプトやサウジアラビア、シリアなどの核保有を引き起こすのではないかとの懸念も欧米の一部では高まっている。中東での独裁者追放の流れの中、イスラエルとイランの核問題がどのような進展を見せるのかが注目される。


JBpress.ismedia.jpより引用
 
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小窪兼新
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