ミッドウェー海戦研究所

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イギリス海軍

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 本日3月19日は、1982年フォークランド戦争勃発から30周年にあたります。
 
 そこで、フォークランド戦争勃発30周年特集としてアマゾンの軍事関連書籍の書評を行います。
 
 書評の対象は、堀 元美著海戦フォークランド―現代の海洋戦」原書房です。
 
 「フォークランド戦争」をご存じない方のために、"Wikipedia"の「フォークランド戦争項目から概要をご紹介します。
 
 1982年3月19日から1982年6月14日に行われたフォークランド紛争(マルビナス戦争)は、近代化された西側諸国の軍隊同士による初めての紛争であり、その後の軍事技術に様々な影響を及ぼした。両軍で使用された兵器のほとんどは実戦を経験していなかったが、この紛争で定量的に評価されることになった。また、アルゼンチンはイギリスから兵器を一部輸入していた上、両軍ともアメリカやフランス、ベルギーなどの西側第三国で設計開発された兵器体系を多数使用しており、同一の兵器を使用した軍隊同士の戦闘という特徴があった。

 アルゼンチン軍の攻撃によりイギリス軍は多数の艦船と乗組員を失い、戦争中のイギリス軍の艦艇の損失はアルゼンチン軍のそれを大きく上回ったが、揚陸作戦を成功させ、経験の豊富な地上軍による陸戦や長距離爆撃機による空爆、同盟国であるアメリカ軍の援助を得た情報戦を有利に進めた結果、最終的に勝利を収めた。

 アルゼンチン軍は果敢な航空攻撃によりイギリス海軍艦艇に大きな損害を与えたが、イギリス軍の逆上陸を阻止できず、また一部で頑強な抵抗を示したものの経験豊富なイギリス地上部隊に対抗できず、降伏に至った。
 
 さらに「フォークランド戦争」の詳細を知りたい方は、"Wikipedia"のフォークランド戦争項目をご覧になるか、昭和63年8月12日にNHK特集として放送されたドキュメンタリー作品「栄光の代償(兵士が語るフォークランド戦争)」(製作ヨークシャー・テレビジョン 1987年 英国)で、フォークランド戦争」の実態をご覧下さい。このドキュメンタリー作品を見てから、下の書評を読むと単なる目次でも見方が根本的に変わります。
 
 
 下にアマゾンに公開したレビューを掲載します。
 
日本にとって貴重な戦訓
評価 ★★★★★
 本書の裏表紙にある紹介文と本書の目次は、以下の通りである。

第2次大戦以来の大規模な海戦となったフォークランド戦争を詳しく検証すると、そこには現代海洋戦の典型、さらには将来戦の行方を予想させる貴重なデータにあふれている。民間船の徴用、補給計画から、対空戦、潜水艦戦、電子戦に至るまで、新事実を駆使して描く同時代戦争のすべて。

1英機動部隊南へ…1
ロンドン郊外の地下作戦室/機動隊と補給船隊/「空母アーク・ロイヤルがあったなら・・・」/十分でなかったア軍の補給蓄積/米ソ情報戦と後続部隊の出動準備/「戦争」を知り抜いたイギリスの行動/4月16日、アセンション島を出撃
 
撃沈されるヘネラル・ベルグラーノ
イメージ 12南太平洋の海戦…21
サウス・ジョージア島奪還!/「心胆を寒からしめる」/原子力潜水艦の任務/ア軍航空母艦、作戦中止のナゾ/巡洋艦ベルグラーノの撃沈/イギリス、制海覇権を握る/ミサイル戦時代の危機管理/ヘリコプターによる艦船攻撃
エグゾセ対艦ミサイルが命中し炎上するD80 シェフィールド
イメージ 23駆逐艦シェフィールドの最後…42
エンダール機とエグゾセ/「ファイヤ・アンド・フォーゲット」/ナゼ防御手段をとらなかったのか/「チャフ」にだまされるミサイル/エグゾセは不発だったが、火災は起こった/軍艦の"生存性"を高める

4英艦隊の航空戦力…66
機動部隊の戦略的任務/早期警戒機の必要/太平洋戦争の教訓/航空母艦無用論の愚/ガルチエリ将軍の自信/V・STOL機の傑作、シー・ハリアー/シー・ハリアーの戦闘実績/2隻の航空母艦/第3の空母「アトランチック・コンベイヤー」

5揚陸作戦の前奏曲…86
戦況は次第に深入りする/低空に強いシーウルフ/予定揚陸地点の地ならし攻撃

6サン・カルロスの揚陸戦…101
ペンギン島/手痛い教訓/奪回作戦の発令/揚陸作戦の特殊艦/揚陸地点の選定/サン・カルロスの揚陸戦/アルゼンチン軍の反撃/「アーデント」の沈没/不発弾に救われた英艦隊/太平洋戦争と変わらぬ戦況

アルゼンチン空軍機の爆撃により浸水傾斜したD118 コヴェントリー
イメージ 37水上艦隊と飛行機の果し合い…126
英軍、橋頭堡を確保/独立記念日の猛攻撃/高度な技法「トス・ボンビング」/エグゾセ、輸送船コンベイヤーに命中す/エグゾセは回避されたのか?/その後の作戦にひびいたコンベイヤーの損失/アルゼンチン機の戦法/ミサイル・システムの弱点を修正/ハリアーとシー・ハリアーの活躍/艦隊の対空能力

8攻略開始以後の海戦…152
二手にわかれて進撃/増援部隊の上陸/最後のエグゾセ攻撃/ミステリアスな3つの事件/スタンリー包囲網の形成/「サー・ガラハド」の悲劇/アルゼンチン軍の降伏/機雷の掃海

9ミサイル戦時代と水上艦…176
誘導ミサイルと無誘導ロケット/出撃機の3割が帰還せず/空対艦ミサイルの脅威/誘導と妨害の競争/被弾しても生き残る方策/水上艦のミサイル防御の方策/イージス・防空システム/機銃でミサイルを落とす/これからの水上艦

10現代の水上戦…205
航空母艦の時代/潜水艦によるシーレーンの断絶/小型艇にもミサイル能力/巡洋艦、駆逐艦、護衛艦/ソ連の"巡洋戦艦"キーロフ

11現代の対潜水艦戦…217
イギリスの対潜水艦作戦/2000海里離れた音もキャッチ/魚雷、爆雷、機雷/潜水艦の防御手段

12現代のロジスティック…225
戦力を支えるもの/作戦基地の役割/武装する商船/アラパホ計画とLAMPS

 本書は、海軍技術中佐であった堀 元美(ほり もとよし)氏が執筆し、軍事関連書籍で優れた本を出版している原書房から発売された本であり、非常に価値のある分析がされている。

 しかし、本書は1983年12月1日に1刷が刷られており、フォークランド紛争終結した1982年6月14日から約1年半で出版されているため、十分な情報公開が行われていない時点で執筆した関係上、著書が推測した部分があるのが、現在の視点から見た本書の欠点である。具体的には、イギリス軍のハリアー及びシー・ハリアー戦闘機が、垂直離着陸機の特性を生かしたVIFF能力で空中戦を行ったと、本書では解説しているが、後年の情報公開で、ハリアー戦闘機は通常の空中戦を行ったことが明らかになっている。

 この様な瑕疵があるものの、フォークランド紛争直後の限られた情報から、極めて貴重な分析を著者は行っている。特にアルゼンチン空軍と海軍航空隊が行った低空爆撃は、爆弾の投下高度が低すぎて安全装置が外れずにその多くが不発となり、もし不発の爆弾が爆発していたら、イギリス側の作戦継続が断念された可能性が明らかになる件や、イギリス海軍の米海軍への依存を前提とした海軍力の縮小によって生じた早期警戒機を搭載できる正規空母の欠如が、多くのイギリス艦艇の喪失の原因になったのみならず、アルゼンチンによるフォークランド侵攻を招いた原因となったことを詳らかにした点は、本書の優れた分析として挙げたい。

 本書は非常に古い本ではあるが、現在の日本でかつてのフォークランド紛争型の島嶼部争奪戦が近隣諸国との間に高まっている情勢を踏まえると、決して内容的には古くなっておらず、むしろ価値が高まっていると評者は考える。当時の価格は1600円であるがプレミアが付いていない場合は是非手に入れたい逸品である。そのため、本書の評価を星5つとさせて頂いた。
 
 あのイギリスのベトナムとも称された「フォークランド戦争」から30年の歳月が流れました…。拙ブログの読者の中には、「フォークランド戦争」後に生まれた方も多いと思われます。出来ればその若い方に、この「フォークランド戦争」を知っていただければ幸いです。
 
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あれから30年も経つんですね なんか感慨深いです

傑作ランクリ

2012/3/25(日) 午前 0:38 あまのじゃく


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小窪兼新
小窪兼新
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