ミッドウェー海戦研究所

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最終艤装中の戦艦大和型『大和 (二代目)』(昭和16年9月20日 呉海軍工廠)
Sep 20, 1941:Yamato-class Battleship "Yamato (II)" fitting out at Kure NavalYard.
 
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 本日は、4月7日の記事「【日本海軍】「大和」型戦艦完全ガイド (イカロス・ムック 日本海軍戦艦シリーズ) の書評で、予告しました書評を加筆しましたので、その書評を再掲載いたします。
 
 書評の対象は、再度「大和」型戦艦完全ガイド (イカロス・ムック 日本海軍戦艦シリーズ)』に対して、行います
 
 本書『「大和」型戦艦完全ガイド (イカロス・ムック 日本海軍戦艦シリーズ)で取り上げられている「戦艦大和の詳細をご存じない方は、リンク先の"Wikipedia"の項目、もしくは下のアニメンタリー「決断」の動画をご覧下さい。
 
 
 
下にアマゾンに公開したレビューを掲載します。
 
装甲の解説に難あり
評価 ★★★★
イメージ 1 本書は、「ミリタリー・クラシックス VOL6 戦艦大和の最強神話 ロンメルと北アフリカ戦線」を中心に、以前のミリタリー・クラシックスで掲載された記事を再掲した本です。そのため、既にミリタリークラシックスを購入された読者の方は、内容紹介に記載された目次を見た上で、内容の重複の有無をよく確認してから、購入することをお勧めします。

 初心者向けの記事で纏められ、内容は概ね問題無いといえますが、幾つか言及しなければならない箇所が、「● CG解説 大和型戦艦のメカニック」の解説文に存在します。

 21〜23Pに(大和の)「砲塔や船体舷側の装甲板には、VH甲鉄と呼ばれる鋼鉄が使われている。(中略)VH甲鉄では、VC甲の表面硬化法を変えて硬化層の厚さを均一にし、対弾性を増している。表面硬化とは装甲板の表面に炭素を染み込ませて材質を硬くすること(浸炭鋼という)。」とされています。

 しかし「海軍装甲技術史」の記述を評者なり要約すると、九一式徹甲弾に代表される風防被帽付徹甲弾(APBC[Armor Piercing Ballistic Capped])が日本海軍で採用されて以降、風防被帽付徹甲弾の浸徹能力が飛躍的に向上し、既存の「炭和鋼」(本書では「浸炭鋼」とされていますが、正確な旧海軍用語では「炭和鋼」)であるVC鋼では、風防被帽付徹甲弾に耐えることが出来ず、新たな装甲板の開発の必要性に迫られた結果、装甲の表面硬化を表面滲炭方式ではなく、物理的硬化法の一種である炎焼入れを用いた「非炭和鋼」の開発を進めた結果、VH鋼が開発されたとあります。

 この「海軍装甲技術史」の記述からも解るとおり、VH鋼が浸炭したと読める本書の記述は、信頼性の乏しいと言わざるを得ません。

 さらに、23PのVH鋼の解説で「日本海軍最高の強度を持つ装甲板だが、戦後のアメリカ軍の調査によれば、米軍の同時期の装甲板に比較して、一割程度弱かったとされる」と記述されていますが、「続・海軍製鋼技術物語―米海軍「日本技術調査報告書」を読む」や「海軍装甲技術史」の記述によると、大和に採用されたVH鋼は英米の装甲板より優れているとされており、本書との内容に矛盾があります。

 そこで、専門家(名前を出す許可を得ていないので、名前は伏せさせていただきます)に問い合わせたところ、回答は以下の通りでした。

 「アメリカ海軍の装甲のテストは(実戦で使用される)被帽付徹甲弾の被帽を外して、(実戦で使用されない通常の)徹甲弾の状態にして、テストをする。VH鋼は、被帽付徹甲弾に対しては強いけれども、通常の徹甲弾には弱いのでそのような結果となった。その数値(本書の記述)は、数値として正しいけれども、数値の取り方が間違っている」(文中の括弧は、評者が補いました)

 この専門家のご教示からも解るように、米海軍のテスト方式は、実戦での状況を再現されていないテストが行われており、本書で述べられた「米軍の同時期の装甲板に比較して、一割程度弱かった」との記述は、読者に対して誤解を与える好ましくない記述といえます。

 本書の評価は、初心者向けには良い本と思われますのが、上記の問題のある記述が有りましたので、星を一つ減点した4つとさせていただきます。
 
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閉じる コメント(5)

なかなか面白そうな本ですね。アマゾンにも出張してきます。

傑作&ランクリ

2012/5/13(日) 午前 0:38 [ 鳳山 ]

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おはようございます。
記事みてますと、最近、ニチモの30cm大和が欲しくなってきます…、反面、フジミの「超大和型」にも手が出そうで…(汗)
傑作・ランクリ3

2012/5/13(日) 午前 7:57 [ ユニコーン ]

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これって真珠湾攻撃のときにも出てきた高性能鋼をつくっているところですね。

「 島根県安来市に巨大な工場を構える日立金属が開発した新型冷間工具鋼 SLD-MAGIC(S-MAGIC)は微量な有機物の表面吸着により、金属では不可能といわれていた自己潤滑性能を実現した。この有機物の種類は広範囲で生物系から鉱物油に至る広い範囲で駆動するトライボケミカル反応を誘導する合金設計となっている。潤滑機械の設計思想を根本から変える革命的先端材料というものもある。
このトライボケミカル反応にもノーベル物理学賞で有名になったグラフェン構造になるようになる機構らしいが応用化の速度にはインパクトがある。」

2012/12/31(月) 午後 3:55 [ プレス技術者 ]

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なんの策もないまま戦争の泥沼にはまり込んでしまった大日本帝国ではなく、無条件降伏という屈辱からはじまる戦後日本でもない。
ふたつの時代にふれたからこそ、私の脳裏にうかぶ国がある。
四海に囲まれ独立し力に満ちたその国は間違いなく我々の眼前に存在する。
それがジパングだ。

2014/8/27(水) 午後 8:38 [ オペレーションサジタリウス ]

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島根大学の客員教授である久保田邦親博士らが境界潤滑の原理をついに解明。名称は炭素結晶の競合モデル/CCSCモデル「通称、ナノダイヤモンド理論」は開発合金Xの高面圧摺動特性を説明できるだけでなく、その他の境界潤滑現象にかかわる広い説明が可能な本質的理論で、更なる機械の高性能化に展望が開かれたとする識者もある。幅広い分野に応用でき今後48Vハイブリッドエンジンのコンパクト化(ピストンピンなど)の開発指針となってゆくことも期待されている。

2017/7/17(月) 午後 0:23 [ 地球環境直球勝負 ]


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小窪兼新
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