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オーストラリア

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 本日5月30日は、第二次世界大戦中の1942年特殊潜航艇によるシドニー港攻撃が敢行されてから70周年にあたります。
 
 そこで、本日は特殊潜航艇によるシドニー港攻撃70周年記念日特集としてアマゾンの軍事関連書籍ではない書籍の書評を行います。
 
 書評の対象は初のマンガの書評となる『美味しんぼ (59) (ビッグコミックス)です。実は、このマンガで特殊潜航艇によるシドニー港攻撃を取り上げているのですが、実に酷い内容で、本日の記念日に特集しなくてはと思い取り上げました!
 
 特殊潜航艇によるシドニー港攻撃の詳細をご存じない方は、リンク先の"Wikipedia"の項目をご覧下さい。
 
「史実への検証が不足しています」
評価 ★★★
本書は、ネット上で議論を巻き起こした「第1話/マルチメディアと食文化」と日本軍の第2次世界大戦での逸話を取り上げた「第2話/対決再開!オーストラリア」、特に第4節では、日本軍のオーストラリアでの特殊潜航艇によるシドニー港攻撃を中心に構成されています。

「美味しんぼ」のシリーズでは、しばしば、第40巻の第4話「オーストラリアン・ドリーム 第3節や第52巻「愚かさの味」の様に日本軍の行動をとりあげたものの、ネット上で歴史検証がなおざりになっていると批判されますが、残念ながら本書も同様です。

本書で、オーストラリア人女性が「日本人は何をしたのか忘れている」と発言し、日本人を糾弾している場面があります。本書の著者もしくは編集者が、日本人の登場人物にオーストラリア人がアボリジニから土地を奪ったことやベトナム戦争に参戦した史実をオーストラリア人女性に突きつけることでバランスを取る努力していますが、オーストラリアが日本に対して何を行ってきたのか関して反論せず、的外れな反論という印象を受けます。

拙文にてその反論を行うと、オーストラリアは戦間期の外交で致命的な愚行を行っている事実を忘れてはいけません。1922年2月6日に調印された「ワシントン海軍軍縮条約」で日英同盟が破棄され、その影響で日英関係の冷却化とそれに伴う日本の外交的孤立が進んだ忌むべき外交上の愚策ですが、その愚策である日英同盟の破棄を熱心に推進した国があります。

それが、オーストラリアです。

オーストラリアは日本を外交的に孤立させ、太平洋戦争開戦責任の一端を担うべき国家であることは疑いないでしょう。本書では、さらに日本軍が捕虜を虐待したことを取り上げていますが、オーストラリア兵は、そもそも捕虜を取りませんでした。それがどのような意味なのか、とある歴史的人物の回想録から抜粋します。

ニューギニアでは二千人ほどの日本兵捕虜に機関銃が乱射された。オーストラリア兵のパイロットたちは飛行機で日本人捕虜を飛行機で運ぶ途中機上から山中に突き落とし、ジャップは途中でハラキリをやっちまったと報告。ある日本軍の野戦病院をある部隊が通過したら生存者は一人もいなかった。
(孤高の鷲 ―リンドバーグ第二次大戦参戦記より抜粋)

このような明確な資料を元に反論を本書で提示すれば、極めて高い評価をしても問題なかったのですが、戦時国際法で合法的なシドニー港攻撃と捕虜虐待問題を同列に扱っているとも取れる構成とオーストラリアの様々な日本に対する愚行を看過してしまった点、さらにオーストラリアの従軍看護婦たちが殺害されたという主張が著者の著作「日本人の誇り」以外の書籍で裏が取れていない事実を掲載している点で評価を落とさざるを得ません。
 
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アジアブームに沸くオーストラリアの死角
2010.12.10(Fri) Financial Times
 
(2010年12月9日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
中国向けの輸出のおかげで鉱業大手は巨額の利益を上げている(写真はピルバラ地域の鉄鉱石鉱山)〔AFPBB News
ジアの成長を表すイメージを探しているのなら、西オーストラリア州のピルバラ地区で掘られているいくつもの巨大な穴を見てみるのも悪くないだろう。
 
 これらの巨大な穴からは、中国の超高層ビルの骨組みやインドの橋げたを造る鉄を製造するのに使われる鉄鉱石が掘り出される。アジアの成長が速ければ速いほど、オーストラリアの穴はそれだけ深くなるのだ。
 
 過去10年間でオーストラリアのアジア向け輸出は急増し、輸出全体に占める割合は40%前後だったものが、今では実に72%に上っている。このことは、オーストラリアが自国の命運をアジア経済の潮流に完全に結び付けたことを意味している。
 

輸出の7割以上がアジア向け

 同国の元首相、ポール・キーティング氏は、オーストラリア政府の米国との戦略的関係およびアジアとの経済的関係に触れて、ワシントンではピアノのペダルを踏むが、アジアでは鍵盤を叩くことがオーストラリアの立場だと表現してみせた。
 
 幸い、オーストラリアにとって鍵盤は中国だけではない。72%に上るアジア向け輸出のうち、中国は25%だ(10年前はわずか6%)。日本はかなり大きくて19%、韓国が10%、インドが10年前の水準の4倍に上る6〜8%を占めている。
 
 また、やはり幸いなことに、輸出ブームは鉄鉱石に限ったものではない。石炭や液化天然ガスに対しても膨大な需要があり、五指に余る巨大プロジェクトが動き出した時には、既に3%という好調な伸びを見せているオーストラリア経済に、国内総生産(GDP)にして1.5%の成長が追加される可能性がある。
 
 この数字も、まだ実態を過小評価している。モルガン・スタンレーによると、活況を呈するコモディティー(商品)価格を反映したGDPデフレーターで調整した名目ベースで見ると、オーストラリア経済は年9.6%という凄まじいペースで成長しているという。
 
 オーストラリアの交易条件(輸入価格に対する輸出価格の比率を示す指数)は、19世紀末の前回の大好況期以来、これほど良かった時はない。野村オーストラリアのチーフエコノミスト、スティーブン・ロバーツ氏は、オーストリアは「貿易面で1世紀に1度の好況期を迎えている」と話す。
 

1世紀に1度の好況期

パースのウエイターがしかめ面になると、鉱業ブームのサインなのだとか〔AFPBB News
 
 どこを向いてもブームの兆候があり、それはシドニーの電気工の値段やパースのウエイターのしかめ面にも見て取れる。ある鉱山会社の幹部は、後者を「パース・サービス指数」と呼ぶ。
 
 しかめ面の意味するところは、西オーストラリア州の州都パースで働くウエイターが仕事を辞めてピルバラの鉱山地域でトラックの運転手をやれば、1年間に11万豪ドル(10万9000米ドル)稼げるサインなのだという。
 こうした鉱山都市の町はずれでは、100万豪ドル以上する改修された運送用コンテナで生活する労働者もいる。
 
 19年間続く現在の景気拡大期(オーストラリア人が世界金融危機をそう呼ぶのだと言ってきかない「GFC」でも脱線しなかった)の前は、オーストラリアは好況ばかりでなく不況にも慣れていた。今では多くの人が、中国やインドだけでなく、両国に続いてインドネシアやベトナムなども経済を発展させているために、さらに10〜15年は好況が続くと確信しているようだ。
 
 これは、継続的なアジアの成長に対する非常に大きな賭けだろう。エコノミストらが、今はオーストラリアの輸出が、日本が圧倒的に大きな買い手だった時よりも多様化していると指摘するのは正しい。だが、他のアジア諸国が中国から独立して成長する力があるかどうかは、まだ試されたことがない。
 

「イセエビ・ショック」の教訓

 オーストラリアは、だてに中国の5カ年計画をじっくりと研究しているわけではない。最新の5カ年計画は、建設ブームが続くことを示唆している。それでも、消費拡大に向けた経済不均衡是正の一環として、成長が鈍化する可能性があることを匂わす部分もある。
 
 中国の変化に対するオーストラリアの脆さは、先週、小さな形で明らかになった。中国による輸入停止措置が、オーストラリアのイセエビ価格を半値以下に下げたのである。
 
 たとえ活況が続いたとしても、オーストラリアは「2つのスピードの経済」と格闘しなければならない。まるで欧州のミニチュアのごとく、オーストラリア準備銀行(中央銀行)は、様相が大きく異なる複数の経済セクターに対して単一の金利を設定しなければならないのだ。
 
 野村のロバーツ氏は、準備銀行の金利(4.75%)は、鉱業セクターにとっては1.5%ほど低すぎるが、観光や農業をはじめとした景気の芳しくないセクターにとっては高すぎると指摘する。
 
 これは、ある程度まで自動的に修正される。豪ドルの上昇(現在は事実上、米ドルと等価になっている)の打撃を被るところもある。だが、豪ドル高は、生産性の低い経済部門から資本を移動させる助けになるほか、輸入品を安くすることでインフレを抑え、ドイツ車や韓国製テレビの価格低下を通じて消費者に恩恵を与える。
 

オーストラリアが身を守るためにできることは?

 では、オーストラリアが不況から身を守るためにできることは何かあるのだろうか。提案されている最善策の1つは、ノルウェーのように資源基金を設立することだ。現在の思いがけない大きな収入の一部を貯蓄することで、オーストラリア政府は、それが最終的にいつ来るにせよ、避けられない災難を一部埋め合わせることができるだろう。
 
 計画されている鉱業大手の超過利潤税を、全部とは言わないまでも一部、こうした基金に振り向けることができるはずだ。
 
 実際、一般のオーストラリア人は、持っているお金をすべて使う誘惑に抵抗しているように見える。2008年の危機以前は貯蓄率が事実上ゼロだったが、彼らは今、可処分所得の1割を貯蓄に回している。
 
 政府は、倹約に関する一般市民の教えに従うのが賢明だろう。準備銀行のグレン・スティーブンス総裁は先週、次のように述べた。「オーストラリアは逆境にはうまく対応するが、繁栄にはうまく対処できないと言われることがある」――。
 
 総裁が指摘するように、オーストラリアはそれが事実ではないことを証明するのに、これ以上良い機会に恵まれることは二度とないだろう。
By David Pilling
© The Financial Times Limited 2010. All Rights Reserved. Please do not cut and
paste FT articles and redistribute by email or post to the web.

jbpress.ismedia.jpより引用。
 
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AHS CENTAUR (イギリス軍病院船セントー、ケンタウロ)を撃沈した伊177潜水艦の僚艦伊176潜水艦の写真
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深海に沈んだ豪病院船、66年ぶりに発見 映像公開

【1月12日 AFP】第2次世界大戦(World War II)で航行中に魚雷攻撃を受け、乗船していた268人とともに沈没したオーストラリアの病院船が10日、遠隔操作のカメラによって66年ぶりにその姿をとらえられた。

 オーストラリアのセントー(Centaur)号は、1943年5月14日に消息を絶ったが、前月行われたハイテク捜索で、深さ2059メートルの深海で見つかった。

 10日にはカメラを搭載した遠隔操作の潜水艇による調査が実施され、ケンタウルス号の船体の両側に描かれた巨大な赤十字の印が撮影された。また、オーストラリアの第47病院船を示す数字「47」も船体両側で見つかった。

 オーストラリア当局は、ケンタウルス号が旧日本軍の潜水艦に警告なく撃沈されたと主張しているが、日本側は、同船沈没当時の状況は不明確な点が多いと述べる。(c)AFP

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この話題は、2009年12月21日12月24日に取り上げた記事の続報です。
12月24日の記事によれば、ケンタウルス号には武器が積載されたいたとのことで、オーストラリア側(もしくはイギリス)の一次資料の公開が望まれます。

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↑上の潜水艦は、『伊号第一潜水艦』。ニュージーランド船籍の船と衝突した艦船は、『第二昭南丸』が『伊号第一潜水艦』の以来2隻目となる。
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反捕鯨団体船の漂流物から80センチの矢 水産庁回収

 水産庁は8日、南極海で調査捕鯨船団の監視船と衝突した米国の反捕鯨団体シー・シェパード(SS)の小型高速船「アディ・ギル号」の漂流物から長さ約80センチの矢4本を回収したと発表した。銃のように引き金を引いて発射する、殺傷能力の高い弓「ボーガン」の矢とみられるが、これまでに使用が確認されたことはないという。 

 同庁によると、破損したアディ号は航行不能のため、仲間の船に引航されていたが、日本時間8日午前0時ごろ、2本のロープが切れ、同3時ごろ海上に放棄された。沈まず、漂流しているという。矢は長靴や瓶などと一緒に多数流れ出ている。付近には筋状に約3キロにわたって油も流出しているという。 

 アディ号は3隻確認されているSSの船の一つで、昨年12月から妨害行為に加わっていた。

 この事件は、一見弊ブログの主旨と無関係に見えますが、今回の衝突事件の『第二昭南丸』は、ニュージーランド海軍の掃海トロール『モア』と衝突した『伊号第一潜水艦』の以来、ニュージーランド船籍としては67年ぶり2隻目となる。快挙(いや怪挙か?)を成し遂げましたので、取り上げることにしました。
 まず、『ウィキペディア(Wikipedia)』で「ニュージーランド海軍の魚雷艇と衝突し座礁沈没した。」とされていますが、もちろん誤りで詳細は、橋本以行『伊58帰投せり』の中に『伊号第一潜水艦』の最後の戦闘が集録されています。
 その中で、「敵艦(ニュージーランド海軍の掃海トロール『モア』)が、突然横付けしたので先任将校が軍刀で叩き切ろうと飛び乗る寸前に離れてしまった」と描写されています。
ニュージーランド海軍では、体当たりしたつもりでも体当たりの本家である日本海軍にとっては「横付けした」に過ぎませんでした。w
 さて余談はさておき、今回の事件の背景を真面目に解説しますと、一説(人気ブログ地政学を英国で学ぶ)によれば、地球温暖化で氷が溶け地面が露出した南極大陸の地下資源採掘権を、今回の調査捕鯨を根拠に日本が採掘権を主張されたくないオーストラリアの意向が反映されているとの事です。
要するに、動物愛護などどうでもいいのが今回の事件の真相です。

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←左のような意見(「美味しんぼ」作者、ブログでシー・シェパードと豪を猛批判)が、日本とオーストラリアで出ているそうなので、一つコメントさせて頂きます。
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 長寿グルメ漫画「美味しんぼ」原作者の雁屋哲さんが自身のブログで、自衛隊の派遣を主張したそうですが、寝言は寝てから逝って、もとい言って欲しいです。
 国際法に無知な雁屋哲氏に認識してもらいたいのが、自衛隊の『護衛艦』の国際法上の位置づけです。
 当たり前の話ですが、日本国憲法第9条で日本は戦争行為を禁じています。そのため、自衛隊には『軍艦』ではなく『護衛艦』が配備されています。
 これが何を意味するかと言うと『軍艦』は、その所属する国家の領土の延長線上に位置します。例えば、日本に入港中の米海軍艦艇の艦上は治外法権で日本の法律は通じません。(余談ですが小窪は、そのため他国の軍艦に乗船する時は、非常に緊張します。良心的な西側の艦艇ですと乗船前に「日本の法律が通じません」と書いた看板で注意喚起してくれますが、これをしない国家も多いです)それ故、『軍艦』を他国の『軍艦』が拿捕することは出来ません。しかし『護衛艦』は、『軍艦』ではありません。即ち、日本の『護衛艦』は国際法上『商船』扱いとなり、他国の『軍艦』から拿捕が可能な存在なっています。
 雁屋哲氏の主張どおり『護衛艦』をノコノコ派遣すれば、オーストラリア海軍から拿捕されるのがオチでしょう。(それが、解っているからこそオーストラリアは「戦争だ!」と叫んでいると受け取れますが、調子に乗らないことをオージーに勧めます。現在の日本は、真珠湾攻撃前の米国に政治情勢が酷似している部分があり、強硬姿勢は真珠湾攻撃に匹敵するインパクトを日本に与えます)
 その昔、漫画「美味しんぼ」で戦時国際法上合法である甲標的によるシドニー湾襲撃を糾弾する話を掲載した雁屋哲氏らしい○○な主張と言えます。
 
https://politics.blogmura.com/international/img/international88_31.gif

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12月20日にお届けした記事の続報です。
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「状況明白でない」 豪病院船沈没で日本政府

ソース(産経新聞 2009.12.23 21:20)
 オーストラリア東部沖で第2次大戦中、旧日本軍の潜水艦の攻撃により沈没したとされる病院船「セントー号」の残骸が発見されたことをめぐり、23日付のオーストラリアン紙は「沈没をめぐる当時の状況が明白でない」と、態度を留保する日本政府の見解を伝えた。

 20日の船発見のニュースはオーストラリアで大きく報じられ、同船の生存者が、戦時中のジュネーブ条約に反する「病院船攻撃」に対する日本側の謝罪などを求めている。在キャンベラ日本大使館が同紙の取材に返答した。

 セントー号は東部クイーンズランド州沖で、1943年、旧日本軍の潜水艦の魚雷で撃沈され、332人のうち268人が死亡したとされる。だが、ニューギニアを目指していた同船は、武器輸送に使われた疑いももたれてきた。(共同)

上の写真は、"AHS CENTAUR"(イギリス軍病院船セントー、ケンタウロ)です。
「武器輸送に使われた疑いももたれてきた。」と産経の記事にありますが、それではまるでルシタニア(RMS Lusitania)を髣髴とさせる事件と言えるでしょう。今後の調査に期待したいところです。

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