ミッドウェー海戦研究所

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日本陸軍

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 本日3月8日は、1944年に「インパール作戦」が、開始されてから68周年にあたります。そこで、本日はインパール作戦開始68周年追悼特集としてアマゾンの軍事関連商品の評価を行います。
 
 
 インパール作戦」をご存じない方は、リンク先の"Wikipedia"のインパール作戦の項目をご覧下さい。また、番組をご存じない方は、下の動画をご覧下さい。
 
 
 
 
人の振り見て我が振り直せ
評価 ★★★
 この一連のドキュメンタリーのみならず、NHKが制作するドキュメンタリー多くには、幾つかの特徴がある。まず初歩的な史実を無視し恣意的な事実を提供して、史実の全体像を歪める。そしてその結果として、後世の人にとって役に立たない教訓を垂れ流すだけでなく、史実として疑わしい内容を放送して、有害な存在と化す。このドキュメンタリーは幸いにして、例外的に有害な存在までには行かなかった番組である。しかし、後世の人にとって役に立たない教訓を垂れ流す点では、首尾一貫している。

 この番組の中で、日本陸軍での教育に対して言及したナレーションで「主に精神面での教育が重視された」としている。だが具体的な教育内容の問題点を言及せず、後世の人間は何が誤っており、何を改善してよいのか全く判らない。

 では、具体的にはどこが問題だったのだろうか?問題点追求のため、日本陸軍の構成人員の背景を探ると以下の背景が浮き彫りになる。

 NHK高校講座 日本史 第26回『明治維新』に拠ると、明治維新で士族となった藩主以外の旧一般武士の就職先は、軍人・巡査・府県の官員(約5万人)郡区町村の役人(約1.5万人)教師(約3万人)で、1881年の士族42万戸の調査によると、士族の4分の1が公務員に、また公務員の7割、教員の4割を士族が占めていたとされる。明治政府が、四民平等を唱えたものの戦前の戸籍には「士族」と記入されていたことからも解るように「士族」の意識が、明治維新以降も濃厚に維持されていたことは、想像に難くない。そしてその意識が、「士族」の就職先である「軍部」に影響を及ぼしたことも歴然である。

 では、具体的に「士族」の意識とは何なのか?鄭大均・古田博司編『韓国・北朝鮮の嘘を見破る』文春新書より、古田博司筑波大学教授の発言を引用すると、以下の通りである。

「明治の日本は、儒教、それも朱子学を近代国家のイデオロギーとして採用したのです。よく『江戸時代は朱子学が体制教学だった』と言われますが、実は幕府には大学がなく、湯島聖堂は林家の私塾に過ぎなかった。明治23(1890)年に『教育勅語』が下賜されますが、このころ、朱子学が国家イデオロギーとして確立したとみていい。
 儒士にとって最も大切なものは名分であり、反対に、一番軽んじられるの食料などの兵站でした。この考えでは、とても近代戦は戦えません。したがって昭和の軍隊が非現実的な作戦を繰り返した思想的遠因は、儒教にあったと思われます。」

 東アジア思想史研究の第一人者による発言で一目瞭然となったが、その答えは「儒教」である。

 このドキュメンタリーでは、インパール作戦で前線への補給が破綻し日本陸軍が崩壊していく過程が取り上げられているが、「補給」と既述した士族の再就職先である「公務員」即ち官僚と聞いて、このドキュメンタリーが放映後の1995年に外務省のロジスティックス(後方支援)専門のノンキャリアによって引き起こされた一連の不祥事を想起された方も多いと思われる。この事件の背景には、キャリア官僚の兵站ならぬ補給という雑務忌避によるノンキャリア官僚の専横が原因であり、明らかに無意識下に儒教の影響を受けた官僚機構の問題点が、図らずも浮き彫りになったと言える。

 つまり、歴史が繰り返されているのである。

 このドキュメンタリーの問題点は、この様な後世の人々に残さなければならない「儒教」の弊害という教訓を伝えず、内容説明にあるような「日本社会特有の曖昧な決定と責任のあり方」という具体的な問題が不明瞭な点が問題点として言挙げされている点が問題である。そして、日本社会の官僚機構全体の問題点を「日本社会特有」の問題点のように問題点を歪曲化している点が、より大きな問題である。

 さらにこれは、公共放送という擬似官僚機構でもあるNHK自身にも当てはまる問題点であり、公共放送という名の無謬性を「儒教」思想を背景に獲得した組織であるNHKによる日本陸軍の責任の追及は自己矛盾を孕んでおり、説得力に乏しいと言わざるを得ない。よってこのドキュメンタリーの評価は、星3つとします。
 
 いつものレビュー記事ですと、最後にレビューへのクリックをお願いして、終わるのですが、前回、アマゾンに投稿した「【あさま山荘事件終結 40周年記念特集】『突入せよ!「あさま山荘」事件 [DVD] 』の評価」が、削除されました!
 
 ブログ日刊ケボチさんより引用しました「超拡散《アマゾンが『南京の実相』に露骨な嫌がらせ》」によると裏にいろいろあるようです。さて、今回は無事投稿できるか否か注目していただければ、幸いです!
 
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 本日、2月6日1922年ワシントン海軍軍縮条約に調印してから90周年記念日にあたります。
 
 そこで本日は、日本の安全保障体制を実質的に破壊したワシントン海軍軍縮条約を今一度、振り返るべく特集記事を書くことを決意しました。
 
しかし、この話題に最も相応しいと思われる書籍「平和の失速」(1)〜(8)が未だに未読なため、アマゾンでの書評を書くに至りませんでした。
 
 また、「平和の失速」に匹敵する書籍が見当たらないことから、以前、アマゾンにて評価をしたの軍事関連媒体の内容を一部改訂した評価を行うことにしました。
 
 
 まずは、本日調印されたワシントン海軍軍縮条約の概略を"Wikipedia"より引用します。ご存じない方は、ご一読下さい。(皆さんご存知でしょうけど。w)
 
ワシントン海軍軍縮条約
ワシントン海軍軍縮条約(ワシントンかいぐんぐんしゅくじょうやく)とは、1921年大正10年)11月11日から1922年(大正11年)2月6日までアメリカ合衆国ワシントンD.C.で開催された「ワシントン会議」のうち、海軍軍縮問題についての討議の上で採択された条約。アメリカ(米)、イギリス(英)、日本(日)、フランス(仏)、イタリア(伊)の戦艦航空母艦(空母)等の保有の制限が取り決められた。
"Wikipedia"より引用
 
 さらに「ワシントン海軍軍縮条約」の詳細をさらに知りたい方は、リンク先の"Wikipedia"のワシントン海軍軍縮条約の項目をご覧下さい。
 
 それでは、下にアマゾンに公開した「NHKスペシャル ドキュメント太平洋戦争 BOXの再評価を掲載します。
 
「高額すぎる問題のある商品」
評価 ★
 このドキュメンタリーを改めて、見直すと作成時期の悪さが目に付きます。

 時代が昭和から平成に移り、当時の関係者が昭和天皇の崩御を契機に閉ざしていた口を開き始めたり、亡くなった関係者の親族が資料のやり場に困った末に歴史研究者に資料を持ち込んだり、さらに旧ソ連の崩壊と共に旧ソ連が隠蔽してきた歴史的事実が明らかになるに事で、大幅な歴史の見直しを迫られる最中に製作されたのが、本ドキュメンタリーです。

 そのため、本放送から数年の内に内容が劣化し、見るに耐えないドキュメンタリーになりました。

 本ドキュメンタリーの商品としての問題は、そのような劣化した情報としての対価を払うべきか?否か?でしょう。

 残念ながら、その価値は無いと言わざるを得ません。(各放送の問題点は、他のレビューに記載しました)

 このレンタルで見る程度の価値しか見出せない高額な商品の利益が社会に還元されているのでしたら、ある程度は納得しますが、そうではありません。あまり知られていませんがNHKの受信料には、失業者への減免措置がありません。

 いわゆる「公共料金」の中では、失業者への減免措置が無いのは唯一のものではないでしょうか。

 また、収入が減っているとされるNHKですが、受信料を2012年10月から最大で月120円下げることからも解るように多くの利益を上げています。

 NHK職員の年収は1000万円とされていますが、元NHK職員の立花孝志氏は、NHK職員の年収は高卒32才で約1000万円だと給料明細を示して説明していますし、本当の年収は1500万円以上としています。これでは、職員が私腹を肥やすために高額な値段設定を行っていると、批判されても言い逃れは出来ないでしょう。

 もし、DVDを価格と釣り合いが取れる商品とするならば、DVDの特性である多重音声や字幕機能を生かした情報の補足説明を追加すべきでしょう。

 例えば「第1集 大日本帝国のアキレス腱」で物理学者のアインシュタインが、米海軍の魚雷の信管を改良した場面では、「このアインシュタインの提案は、全く役に立たなかった」と副音声で突っ込みを入れるとか、「第2集 敵を知らず己を知らず」で「ノモンハン事変で日本軍は大敗した」とナレーションが入る場面で、両軍の損害を字幕で入れるのも良いでしょう。

 因みにノモンハン事変での両軍の損害は、

日本軍 戦死 8,440名 戦傷 8,864名 戦車 約30輌 航空機 約180機
ソ連軍 戦死 7,974名 戦傷 15,251名 装甲車輌 約350輌 航空機 約250機
(Wikipedia「ノモンハン事件」の項目より引用)

と、日本軍の損害が戦死者数以外、ソ連軍のそれを下回っています。

 NHKに公共放送としての国民に奉仕する意思が有るのでしたら、DVD特典として、本放送に否定的な有識者によって監修された副読本くらいを付ける度量を示すべきでしょう。
 
 題名は、「衝撃!マリアナ沖海戦でマジックヒューズによって撃墜された日本海軍機は一機だった!!事実を伝えなかったNHK」などが良いでしょうか。

 上記の初歩的な史実を無視したこのドキュメンタリーの品質を考慮して、本商品の評価を星一つとさせていただきました。
 
 上のアマゾンに公開したレビューにご賛同いただける方で、アマゾンの「このレビューは参考になりましたか?」の項目に「はい」にクリックをお願いします!
 
 レビューへの賛同を頂けると、評価した人物のランキングが上がり、より多くの人にアマゾンでの本レビューが見られる仕組みになっております。
 
 なお、NHK関連の媒体に否定的な評価を入れると、「いいえ」にクリックする人物が、多くなる傾向があります。妨害工作かどうかは判断が付きませんが、NHKに対して、ご不満のある方でアマゾンのIDのお持ちの方は、是非クリックをお願いします!
 
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国際派日本人養成講座からの転載です。

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■1.「私は必ず法戦には勝ってみせる。判決は御勝手にだ」■


戦争末期に米軍はB29によって本土爆撃した。その中には日本軍に撃墜され、パラシュート降下した搭乗員が少なからずいた。岡田資(たすく)元陸軍中将は、
東海軍管区司令官として降下搭乗員38名を「無差別爆撃を行った戦争犯罪人」として処刑した。

連合軍側はこれを「捕虜の不法処刑」とし、昭和23年1月、岡田中将以下の責任を問う裁判が、横浜の連合軍軍事裁判所において始まった。


岡田中将は、「米軍の不法を研究するに従い、之は積極的に雌雄を決すべき問題であり、わが覚悟において強烈ならば、勝ち抜き得るものである」としてこの裁判を「法戦」と称した。武力では負けても、正義を賭けた法の上での戦いを続ける、という覚悟である。


「法戦は身の防衛に非ず、部下の為也、軍の最後を飾らんことを」。岡田中将は処刑の判断責任はすべて自分にあるとして、一緒に起訴された19名の部下たちを救おうとした。さらに、搭乗員の処刑は「無差別爆撃を行った戦争犯罪人」への処置として正当であったことを立証して「軍の最後を飾らん」ことを願った。岡田中将は、
次のように家族への手紙に認めている。

私は必ず法戦には勝ってみせる。判決は御勝手にだ、之は米軍にても都合のある事ゆゑ。


■2.フェザーストン博士■


法戦に立ち向かう岡田中将に、力強い味方が現れた。主任弁護人を務めるフェザーストン法学博士であった。博士は50歳近い、恰幅の良い、
巨躯をダブルの背広に包み、穏やかな笑顔で話す紳士だった。博士は弁護人として、被告を弁護することに全力を傾けた。その公正な姿勢は日本人に深い感銘を与えた。

博士は、まず米軍の爆撃が民間人に対する無差別攻撃として戦争犯罪にあたることを立証しようとした。


検察側は、名古屋の軍需産業の70パーセントは市内に散在する下請け工場であり、民間人への無差別攻撃には当たらない、と主張した。


博士は「証拠無しにものを言うのはやめて貰いたい」として、当時の軍需管理局の管理者二人を呼んで、証言をさせた。二人は、下請け工場は住宅地区とは別の工場地帯にあったこと、市内の家内工業では軍需生産は一切行われていなかったことを明らかにした。


■3.逃げまどう女子どもたちを狙った米機■


次いで博士は、空襲の被害者を何人も法廷に呼んで、無差別攻撃だった事を明らかにした。そのうちの一人に神戸市で孤児院の院長をしていたの水谷愛子さんがいた。昭和20年3月17日夜の神戸空襲の模様を次のように語った。


夜11時頃に警戒警報が鳴り、照明弾が落ちて、あたりは真昼のように明るくなった。他の機が焼夷弾を落とし、孤児院の建物にも火がついた。子どもたちを連れて、水谷さんは近くの親和女学院に避難した。


しかし山から降りて来た人が、「ここ、危ないで」と言います。そこで子どもたちを下の宇治川の宇治橋に連れて行きました。みなを橋の下に入れましたが、人で一杯です。・・・焼夷弾がまたあたりに落ち始め、火を消すのに大わらわでした。幾組かの母子が焼死しました。


照明弾で真昼のように明るくなれば、逃げまどう子どもたちの姿もはっきり見えたはずである。米機が女子どもと知りつつ、焼夷弾を落としたのは明らかだった。


日本人弁護人の記録によれば、この時、法廷は「しーん」と静まりかえったらしい。


■4.大量殺戮を狙う爆撃の残虐性■


フェザーストン博士は、無差別爆撃について、岡田中将の意見を聞いた。中将は、軍人らしく爆撃の具体的な方法を詳しく論じた。


まず爆撃予定地を包囲的に爆撃して炎上させ、それからさらに幾つかの爆撃地区に分割し、住民がそこの地区から逃げ出さないように、焼夷弾、小型爆弾、機銃掃射をまぜて全員殺戮の方法をとった。その残虐性を、岡田中将は指摘した。


この方法は、昭和20年3月10日、東京の江東地区で行われ、一晩で10万人近い死者を出した。名古屋市でも同じ方法がとられ、5月14日の最大規模の爆撃では、市の北部80パーセントが焼失し、死傷者948名、全焼2万3千余軒、罹災者は6万5千人近くに及んでいる。


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映画「明日への遺言」で岡田中将を演じる藤田まことさん


フェザーストン博士は、岡田中将への尋問で、こう聞いた。


問: すると搭乗員は戦犯容疑者になりますが、無差別爆撃の違法性について、どうお考えですか。


答: 彼等がどんな命令を受けていたか、私にわかるわけがありません。しかし彼等は事実上無差別爆撃を行ったのであるから、その行為において、非合法である。


問: 彼等を戦犯容疑者として扱ったことについて、何か言うことはありませんか。


答: 降下搭乗員を捕虜として扱わず、戦犯容疑者として扱うのは、上司の示達です。そして私自身爆撃の実情を見て、正しいと信じました。


■5.脅迫の宣伝ビラ■


岡田中将は、米空軍がその非人道性を自覚しながら爆撃を行っていた証拠として、米軍が投下した宣伝ビラを挙げた。検事との間で次のような尋問が展開された。


問: 証人(岡田中将)は・・・航空機がばらまいた宣伝ビラのことを言った。これは日本国民を脅かすためだと言うが、これから始まる爆撃のきびしさの警告ではないのか。


答: ・・・ビラのあるものには、焔を吹く家や、子供が右往左往して親を捜し求める絵がかいてあった。「こわければ戦争をやめろ」と文句がついていた。ほかのものには、もっと口汚い諷刺が書いてあった。これは避難警告ではなく脅迫である。


問: このビラを運んだ搭乗員が事実上、戦争犯罪を犯したと言ったが、戦意喪失をくわだてたのが戦争犯罪か。


答: そうではない。このビラを運んだ搭乗員、もしくはサイパンの基地で、それを読んだ者も、当時の日本への爆撃方法が、非人道的であることを自覚していただろう、という意味だ。


問: 搭乗員はアメリカ空軍の命令によって、それを日本で撒いたとは思わないか。搭乗員が自分でビラを作って撒いたとでも思ったのか。


■6.「人道に反するのを自覚していたかどうか」■


検事は、爆撃が非人道・非合法であった事については、もはや争うことを諦めてしまったようだ。しかし、その責任は無差別爆撃を命令したアメリカ空軍にあり、実行した搭乗員にはない、その搭乗員を戦争犯罪者として処刑したのは不法であるとする論法をとった。この論法を岡田中将は、次のように一蹴した。


答: ビラ撒きは、最初のB29爆撃と同時にはじまっていた。誰がビラを刷ったか、問題ではない。その絵に描かれていることが、人道に反するのを自覚していたかどうかということである。そして事実、その行為を犯した。問題は爆撃を実行したということだ。


搭乗員も無差別爆撃の残虐性、非人道性を自覚しながら、実行したのなら、「単に命令に従っただけだから無罪」とは言えなくなる。


無差別爆撃が戦争犯罪であると追求する岡田中将と、命令を実行しただけの搭乗員は無罪だと弁護する検事の論戦は、あたかも原告と被告の立場が逆転したような趣となった。


こうした尋問を通じて、米空軍が無差別爆撃という戦争犯罪を犯したのだ、という事実は法廷の前で明らかにされていった。 岡田中将の法戦は勝ちつつあった。


■7.すべての責任をとる■


岡田中将の法戦には、もう一つの目的があった。部下たちを救うことである。処刑の命令を誰が出したか、が問題になった時、フェザーストン博士は岡田中将にこう尋問した。


問: 6月28日頃、11人の搭乗員が略式手続きで処刑された時、あなたが命令を出した憶えがありますか。


答: 覚えています。


フェザーストン博士は「命令書か、口頭か」と問い、中将が「口頭です」と答えると、さらに「その時、使った言葉を覚えていますか」と聞いた。ここではっきり「処刑を命じた」と答えられては、中将の責任は逃れられなくなる。弁護人としては、曖昧な答えを期待していた。ところが、岡田中将はこう断言した。


私は大西(大佐)に言った。(略式手続きを取るという 大西大佐の)説明はよくわかった。処刑するよりしようがないようだ。処刑しろ。いま思い出しました。「なるべく早く」という言葉を使った、と思う。


また処刑は、軍刀による斬首で行われた。それを立案した伊藤少佐と、その実行を命じた米丸副官を救うべく、岡田中将はこう弁護した。


私は職務上、結論だけを命ずる。実行の具体的手段は、部下が考案する慣習です。従って、伊藤ケースにおける軍刀使用も伊藤法務少佐が立案し、米丸副官が命じ、ということになる。・・・従って、軍刀使用の命令が米丸から出たにしても、その実質において司令官が言いつけたのと同じである。


こうした態度から、岡田中将がすべての責任を取ろうとしていることが、誰の目にも明らかになってきた。


■8.法廷への感謝■


部下をかばうために、すべての責任を負ってしまう岡田中将の態度は、検察側の心も動かしていた。中将の尋問の終わりに、次のような質問をして、刑を軽減する最後のチャンスを与えた。


問: さて6月26日に伊藤少佐が(調書を持って)あなたの部屋に来たときに、搭乗員が有罪で、死刑に処すべきだ、とのヒントを出したのはどっちですか。伊藤があなたからヒントを得たか、あなたが伊藤からヒントを得たか。


答: ヒントは誰から与えられたものではない。私が自分で考えて、自分にヒントを与えたのです。


岡田中将は検察から与えられたチャンスも返上した。そして最後に自ら発言の許可を求めた。


市ヶ谷のA級戦犯法廷においても、当横浜法廷における他のB・C級ケースにおいても、われわれはこれほど自分の感情を述べる機会を与えられなかった。米空軍の内地爆撃問題に就いては、被告から十分に言う機会が与えられなかった。この点において極めて寛大な処置を執ってくれたのは、此の法廷が初めてであると思う。・・・


日本人同胞も此の寛大なる法廷の状況を、間もなく聞くでしょう。そして感謝の気持ちを持つであろう。その感謝の気持ちは、両民族、米国を兄とし日本を弟としての心からの結合に非常なる役割をするものであると思う。



■9.静かな微笑■


昭和23年5月19日、判決が下された。岡田中将は死刑の判決を、頷きながら聞いた。「判決は御勝手にだ、之は米軍にても都合のある事ゆゑ」と言ったように、本国の手前、有罪判決を行い、後はケース毎に減刑処置を行う、というのが、「米軍の都合」だった。


果たして岡田中将の助命嘆願が殺到した。かつて宮付武官として仕えた秩父宮や、その他の身内や関係者ばかりでなく、フェザーストン博士や、検事、そして判決を下した5人の裁判委員のうちの2人までから嘆願書が寄せられた。岡田中将は、人々の厚意に感謝しつつも、「日本軍人らしく日本軍隊らしく終始せる」事を祈っており、情けをかけられる事を好まなかった。


一方、部下たち19名は大西大佐の終身刑から、最も軽い者でも10年の刑が宣告された。岡田中将はスガモ・プリズンで処刑を待つ間にも、「部下には罪はない、刑を軽減してほしい」との請願を続けた。結局、10年の刑を受けた13名は、翌年3月に釈放され、他の人々も大西大佐の昭和33年釈放を最後に、すべて社会復帰が許された。「部下を救う」という岡田中将の第2の目的も果たされたのである。


スガモ・プリズンでは、岡田中将は30人ほどの青年死刑囚を相手に「必ず減刑になるから」と励まし、将来の日本を背負って立つよう、自らの信仰する日蓮宗をもって教育した。


昭和24年9月15日夜10時、死刑執行のための呼び出し人が岡田中将の独房にやってきた。すべてを自分の責任と証言した中将には、減刑の余地がなかったようだ


青年死刑囚たちは連れ出される岡田中将の姿を見て、「アッ」と声をあげた。中将は一言「君達は来なさんなよ」と言った。「閣下、後は御心配なく」の声に「うむ」。中将の静かな微笑に無限の慈悲を感じたという。








転載元転載元: 日本の感性をよみがえらせよう

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 本日、8月15日1945年終戦の日から66周年記念日にあたります。
 
 そこで、本日も毎回恒例のアマゾンの軍事関連媒体の評価を行うことにしました。
 
 評価の対象は、「NHKスペシャル ドキュメント太平洋戦争 BOX」です。
 
 
 下にアマゾンに公開したレビューを掲載します。
 
評価 ★
 このドキュメンタリーを改めて、見直すと作成時期の悪さが目に付きます。

 時代が昭和から平成に移り、当時の関係者が昭和天皇の崩御を契機に閉ざしていた口を開き始めたり、亡くなった関係者の親族が資料のやり場に困った末に歴史研究者に資料を持ち込んだり、さらに旧ソ連の崩壊と共に旧ソ連が隠蔽してきた歴史的事実が明らかになるに事で、大幅な歴史の見直しを迫られる最中に製作されたのが、本ドキュメンタリーです。

 そのため、本放送から数年の内に内容が劣化し、見るに耐えないドキュメンタリーになりました。

 (各放送の問題点は、他のレビューに記載しました)

 本ドキュメンタリーの商品としての問題は、そのような劣化した情報としての対価を払うべきか?否か?でしょう。

 受信料を真面目に払っている身として、視聴料金の二重取りに思える非常に高額な価格設定とは、理解に苦しみます。

 NHKは公共放送であると称するならば知識の啓蒙のため、ネット上で無料による動画配信でも行うべきです。平成22年度の入金が7,146億円に達するNHKでは、その程度の事を行っても知的財産の損害を意に介することはないでしょう。

 その上でどうしても高画質で見たい人のために、ブルーレイディスク版を出すのでしたら、この価格も納得しますが、DVDではレンタルを借りる程度の価値しか見出せません。
 
イメージ 2 上のレビューだけでは、物足りないので新たな評価をしました。その対象は、「ストライクウィッチーズ零 1937 扶桑海事変 (1)」です。
 
 これまた、下にアマゾンに公開したレビューを掲載します。
 
 そもそも「ストライクウィッチーズ」とは、どの様なアニメだったか紹介するために、下にストライクウィッチーズ2の第4話(何故、第1話ではないのか?と、聞かないで下さい!)の動画を用意しましたので、すぐにご覧下さい。削除される可能性大です!
 
 それにしても、拙ブログに甚だしく相応しくないような感じですが、たまにはこのような現実が存在するを知るのも必要と諦めてください!w
 
 
評価 ★★★
 本書は、イカロス出版が広い範囲の読者に軍事を知ってもらおうと始めた「萌え軍」路線のマンガになります。

 本書に関する評者の感想は、可も無く不可も無くです。

 しかし、特定に人はこのマンガを読むのに適しません。

 それは、以下の方です。

1.旧軍関係者
2.戦史に詳しい人
3.登場人物のモデルになった人(!?)もしくは親族

 1と3は冗談ですが、2の方は多いでしょう。

 2に該当する方で、登場人物のモデルになった方の顔が直ぐに思い浮かぶ人は、読むのを止めた方が良いかもしれません。いかに萌えだろうが美人だろうが、猛烈な違和感は拭えません。

 その点を意に介しない人のみ、楽しく読めるでしょう。

 逆に、2に該当しない人は、問題なく読めるマンガです。

 なお、減点ポイントが一つ有ります。

 それは、劇中の台詞。英語の使用が頻発し、考証が疎かなになった感じを受けます。(それにしても「レベル」は、拙いような…。)

 そのため、評価は星三つです!
 
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 本日、8月7日1942年に米軍がガダルカナル島に上陸し、ガダルカナルの戦いが開始された日から69周年にあたります。
 
 そこで、本日も毎回恒例のアマゾンの軍事関連媒体の評価を行うことにしました。
 
 
 どの様な番組だったか紹介するために下に動画を用意しましたので、ご覧下さい。
 
 
下にアマゾンに公開したレビューを掲載します。
 
評価 ★
 このドキュメンタリー番組の内容を活字化して、出版した書籍の題名は、『太平洋戦争 日本の敗因〈2〉ガダルカナル 学ばざる軍隊』である。

 では、果たして旧日本陸軍は「学ばざる軍隊」であったのだろうか?

 答えは容易に出る。それは「否」である。

 まず、このドキュメンタリーのナレーションで安易に(ソ連軍は)「近代装備が勝敗を決した第一次世界大戦の経験を十分に生かしたのです」という言葉が使用されている。では、「第一次世界大戦の教訓」とは何なのだろうか?

 それは、火力支援の限界である。

 戦車が世界で始めて使用され、第一次世界大戦中に一日で攻撃側の最大の戦死者を出した「ソンムの戦い」を例を見れば、それを容易に理解できる。

 1400門からなるイギリス軍の砲兵隊が、フランス北部にあるソンムのドイツ軍の塹壕に対して、6日間に渡って173万発の砲弾を休むことなく24時間連続で砲撃を加えたが、ドイツ軍の塹壕の破壊に失敗し、ドイツ軍の塹壕へ殺到したイギリス兵の損失が戦死19,240人、戦傷57,470人、行方不明者2,152人に上った。

 攻撃指揮していた英第4軍の司令官ローリンソン将軍は、第一回の攻撃の失敗は、長時間に渡る準備射撃が秘匿性と奇襲性を損なった事実を認め、わずか五分間の準備射撃後に夜間奇襲作戦を行い一定の戦果を収めることに成功した。

 この教訓を見ると、ガダルカナルにおける日本陸軍の用兵が必ずしも理に適っていないとの批判は出来ないであろう。

 むしろ、良く教訓を取り入れているとも言える。

 つまり、解説は明らかに間違っていると断言できる。

 では何故、日本陸軍の攻撃が失敗したのか?

 理由は単純で、第一次世界大戦時の広大なヨーロッパと異なり、密林地帯では攻撃経路が自ずと限定されて、攻撃側の兵力が密集するため、簡単に待ち伏せして、火力を集中できるからである。

 つまり、攻めるに難く守るに易き地形だからに他ならない。

 番組中のナレーションを引用して表現するならば、「近代兵器による次元の違う戦いに入ったこと」を認識しているはずのアメリカ軍も、1944年11月に生起したヨーロッパ西部戦線の「ヒュルトゲンの森の戦い」でアメリカ陸軍第28歩兵師団が、ドイツ軍によって文字通り壊滅した。

 戦いの経緯はガダルカナルの日本陸軍とほぼ同じ形で、鬱蒼とした密林地帯に波状攻撃を加え、壊滅したのである。

 これらガダルカナルとヒュルトゲンの森の戦訓は、攻撃側に不利な地勢で第二次世界大戦当時の装備や戦術レベルの小細工で野戦築城された陣地を突破することは、至難であると証明されたに過ぎない。

 それをあたかも日本陸軍(というより日本人の)固有の瑕疵による敗因の追求は、批判のための批判と言っても過言ではないだろう。

 番組中に「敵を侮り」との言葉も容易に使用しているが、戦時中に士気を鼓舞するために使用された言葉を、そのまま敵を侮る証拠とすれば、第二次世界大戦に参戦した全ての国家が当てはまるだろう。

 将兵の前では楽観論を唱えるのは、全ての国家で行われた行為だからである。むしろ、歴史を侮って学ばざる組織は、NHKの取材班の方ではないだろうか?
 
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小窪兼新
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