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「(感慨とか)そんなこと思っていません。目の前の試合に勝つことだけでした。結果、負けたので非常に悔しいです」
2009年10月9日のヤクルト戦(神宮)以来の1軍マウンド。一回、広瀬に先制2ランを浴び、勝負所の七回にも2本の長短打で3点目を失った。それでも、失点シーン以外は手元で微妙に変化する直球と切れ味鋭いスライダーを中心にテンポよく投げ込んだ。課題の軸足にしっかりと体重を乗せる投球フォームが安定し、最速146キロをマーク。低めへの制球も冴え、ゴロ凡打を築く72球の“省エネ”ピッチが光った。
真弓監督は「申し分ない内容だった。次に期待できる投球」と及第点を与えた。
長い道のりだった。昨季の開幕前に左ひじを手術し、1軍登板ゼロに終わった。今春キャンプ。アピールが必要な男は、はやる気持ちを抑え込んだ。「去年のことが頭に残っている。同じことを繰り返さないように」。けがだけはできない。ブルペンでは少しずつ球数を増やすなど、マイペース調整を貫いた。
その甲斐あって、3年ぶりに春季キャンプを完走。実戦で結果を残して、本来の居場所に帰ってきた。「試合勘というか、次につながる投球はできたと思います。だけど、点を取られたんで…」。
反省の弁を最後まで続けた左腕。次は21日の巨人戦(甲子園)の先発が有力。輝きを取り戻した岩田なら、きっとやってくれる。 (小松 真也)
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