猫と宮と私。

5年目突入です!今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます🙇
移動してからも、使い方に悪戦苦闘しつつ、以前から悩んでいた記事の順番が前後していた所等も修正出来、カテゴリーも何とか宮と花男を分かりやすく分別する事が出来ました😊
記事も下書きの仕方も分かって来たので、予定よりも早く新天地で書き始められそうです。
限定記事等はブロ友等や、パスワードを使いながら、こっそり書きたい時は利用しようかなぁ〜と😁

4年間、本当に本当にありがとうございました🙇
感謝以外の何ものでもありません。

皆様の暖かな励ましとコメントや拍手に支えられて此処まで来れました事、私の宝物です。

拙いお話を楽しみにしていて下さる方々と、此れからも細々とでも繋がっていられたらと心より願っています。

新しいブログはFc2ブログです。
ブログ名は”宮と花男と猫”と言います。
URLはhttp://catlove2019.blog.fc2.com/です。

此れからもどうぞ宜しくお願いします🙇

ヤフーブログ最後の更新となります、最後迄本当にありがとうございました🙏

この記事に

開く コメント(30)[NEW]

FCブログさんにお世話になる事にしました。
ブログ名は”宮と花男と猫”です。
特別な登録は要らないので、皆さんが来やすいかと思い、選ばせて貰いました。

残念なのは、全てのコメントやご挨拶に来て頂いた文章が消えてしまった事です。

その上、カテゴリーがごちゃ混ぜになってしまっているので、其を整理するにはどうすれば良いのか?スマホしか使ってないので、分かりません。
時間を掛けてその辺は整理したいと思っています。


今、更新しているお話は19話迄書き上げています。
此方も全て移動するとなると、全公開となります。
なので、19話以降は少し時間を頂きたく思います。

4月からFcブログにて、再開出来る様に頑張ります💪
此方のヤフーブログは3月31日を持って閉鎖致します。

長い間、本当に暖かなコメントやご挨拶をありがとうございました🙇
付いて来て下さる皆様、新天地でも宜しくお願い致します🙏

取り急ぎご報告迄……………。

この記事に

開く コメント(15)[NEW]

戦う女 19

結局、高校の頃のままにあきらが彼等の世話を焼いていた。

「司はハイボールか?其ともロック?類は白で良いのか?」

「ロック」「うん」

一言のみの彼等に苦笑しつつ、好みの飲み物を用意してやる。

「司も類もあっちで随分頑張ったみてぇだな」

「お前らの活躍は経済界でも評判になってるって、親父が言ってたぞ」

司も類も少年っぽさが抜けた分だけ、男の色気が出て、あきら達から見てもいい男に見える。

「其で、あっちの女達はどうだった?」

「はぁ〜?女なんて気持ち悪いだけだろうが」

「総二郎じゃあるまいし、そんな暇もつもりもないよ」

相変わらずな二人に、何処か安心しつつ色々と聞くが二人とも口が重い。




その頃、つくしは類の帰国も知らずに新しい会社での業務に追われていた。

大学での必要な単位は取り終えているし、卒論も書き上げていて教授に最終判断して貰っている所なので、実質大学へ行く必要は無かった。

その日、漸く家に帰れたのは日付が変わる直前だ。

「姉ちゃん、お帰り。この所、遅いね」

「あ〜うん。細かな事が多くてね、もう少ししたら落ち着くと思う」

「お茶漬けでも食べる?」

「ううん、夕飯は食べたから。お茶でも飲むわ」

進は疲れている姉を気遣い、さっと立ち上がると、マグカップにハーブティーを入れお湯を注いで渡してくれる。

「ありがとう」

進は姉を尊敬している。
頼りない両親を支える為に、ずっと働き続けて嫌な顔一つ我儘一つ言わずに家族に尽くしてくれている。

小さい頃、体も小さくてひ弱だった進は弄られていた。
そんな弟の為に鉄拳を奮って守ってくれたのも姉だ。

誰よりも正義感が強く、弱きを助け強きを挫く、そんな姉が進には眩しい存在で誇りでもあった。

その上、人一倍の努力で勉強も頑張って特待生を勝ち取り、大学も常に主席だし、今度は企業迄……。

只一つ心配なのは、男っ気が欠片もない事だ。

「なぁ、姉ちゃん。あのさぁ…………」

「んっ?何よ」

「好きな男とか居ないのか?」

丁度飲みかけていたお茶を盛大に吹くと、進の顔にも掛かった。

「うおっ!汚いなぁ」

ゴホッ、ゴホホホ…………。

「あ、あんたが変な事を言うからでしょうが!」

思いっきり頭を叩かれた進は涙目になって、姉を恨めしそうに見つめた。

「だって、21にもなって男の一人も居ないって……。普通、あり得ないじゃん?」

「わ、悪かったわね。一人も居なくて」

進は決して姉がモテないとは思ってはいない。
むしろ、モテる方だと思っている。
弟から見ても、性格は良いしスタイルだって華奢だし、胸は無いが……。
顔だって10人並みで、笑った顔は可愛いとさえ言える。

『桜子さんに比べたら見劣りするけど、其は仕方ないもんな』

進は知らなかった、日本でも知らぬ者はいない大企業の御曹司達から姉が思いを寄せられている事を。


一方バーでは、然り気無さを装って司がつくしの事を聞き出そうとしていて、その様子を類が興味深そうに見守っていた。

『ふ〜ん。司って牧野に関心があるのか?油断ならないな』

「ほら、あの貧乏女だが、どうしてるんだ?」

「はぁ〜?其って赤札張った牧野の事か?司、お前いつから牧野に興味を持ってたんだ」

「牧野は俺達の大切なダチだ。其にあきらの親も俺の親も牧野の事を気に入っている。今更、手を出すなよな」

総二郎が露骨に顔をしかめてそう言い放つ。

「あきらと総二郎って、いつから牧野と親しくなったの?」

「司や類が其々ニューヨークやパリへ行ってからかな。三条って後輩と一緒に牧野が俺達の仲間になったのは……」

「もう、あれから5年だしな」

類は密かな嫉妬心を覚えつつ、巧みにその感情を無表情の中に隠していた。

「何だよ!お前達、いつの間に牧野と仲良くなってんだよ」

司は隠す事なく嫉妬心丸出しで、機嫌悪そうに呟く。

「ああ?其じゃあ、あの赤札は司が牧野を好きでやった事なのか?」

「おい、おい。其じゃあガキじゃないか」

二人から呆れた様な視線を送られ、司は言葉を返せずそっぽを向いた。

類はそんな司を観察していて、内心で一番の強敵だと考えていた。

そんな類をあきらは見るともなしに見ていた。

『類も牧野を……』

そして、暫くして静からF4とつくしに結婚式の招待状が直筆の手紙と共に送られて来た。

其処にはパリでの式へ来て欲しいとの願いが書かれており、彼等は司のプライベートジェットで行く事となり、其につくしも強引に乗せた。

初めての海外につくしのテンションはマックスで、広い飛行機の中をキョロキョロと見回したりと、忙しい。

「うおー。美作さん、凄いよ!富士山が下に見えてる」

つくしの興奮ぶりに普段は冷静な彼等も、つくしに感化され一緒に富士山をバックに写真を撮ったりしていて、司と類を呆れさせていた。

「あきら、お前、そういうキャラだったか?」

せっせと、記念写真を一緒に撮っているあきらと総二郎に、冷たい視線を投げ掛ける司と類。

その言葉には若干の嫉妬が滲み出ている事に気付いてはいなかった。

この記事に

開く コメント(0)

開く トラックバック(0)

戦う女 18

今日は、今年最初の女子会だ。

「優紀も、今年等々看護師になるんだね」

「うん、試験に合格したらだけどね」

「でも、優紀さんも凄く頑張ってますよね。救急救命士の資格も取られたんでしょ?」

「ドクターヘリに乗れる看護師を目指してるからね」

「優紀ならなれるよ」

「つくしは就職どうするの?就活でしょ?」

「うん、実は企業しようかと思ってさ。この間、国が募集していた新事業のプレゼンに書類選考が通ってね」

「「ええっ?」」

思わぬつくしの言葉に優紀も桜子も驚いて言葉もない。

堅実さを地で行くつくしは、就職してOLをするのだろうと考えていたからだ。
勿論、優秀で真面目なつくしだから其れなりの会社だとは思ってはいたが。

「いつから計画してたのよ」

「そうですよ先輩。いつの間に?」

「パパがリストラされてから、会社に勤めるのって、どうも気が乗らなかったんだよね。だから、在学中に色々と資格を取ってたんだけど、世の中ってさ能力はあるのに家庭の事情や、障害があるだけで弾かれたりするじゃない?何とかならないかなぁと思ってはいたんだ。そしたら、企業して自分が思い描く会社を作れば良いんじゃないかって思ってさ」

「「…………………」」

照れてるつくしを見て、二人は益々つくしを好きになる。
いつも、こうやって彼女は他人の事を考えているからだ。

「で、どんな会社なんです?」

「新しいアプリを作ってね………………………」

其は、此れからの高齢化社会を見据えた素晴らしいアイデアで、二人はつくしの目の付け所に感心しきりだ。

「それ、絶対通るよ。此れからは必要だもの」

「私もそう思います。先輩、この事業きっと化けますよ」


そして、其れから数週間後つくしの案は最終選考を通り、企業するのに必要な資金と場所を得る事になったのだ。


「はあ?牧野が企業するって?」

「あり得ねぇ、彼奴はいつだって俺らの想像の上を行くな」

あきらと総二郎も、思いがけないつくしの企業に驚きを隠せない。

あきらは大学を卒業後、本格的に美作で修行が始まる。
総二郎は、大学院へと進学して其々の道を歩き出した所だ。

つくしのこの企業が彼等のやる気を向上させた事は間違いない。


一方のつくしは、政府からの補助金を得て本格的に会社設立を目指し、教授達に相談したりして力になって貰っていた。

日頃、真面目に講義を受け教授の手伝いも嫌な顔一つせずやっていたせいもあり、法的な事から財務の事迄親身に相談に乗ってくれたお陰で、一月で会社設立迄漕ぎ着けたのだった。


「凄い!此処が先輩の城になるんですね」

「うん、まぁ小さいけど最初の一歩かな」

「つくし、偉いよ。でも、此からが大変だね。私にも出来る事があったら言ってよね」

「私にもですよ?」

「ありがとう優紀、桜子」

政府から同じ様に企業する人達に貸し与えた部屋があるのは、今は使われていない学校で、古いが耐震設備もしっかりとしていて、内装はリノベーションしてあり、とても使い勝手がよく快適な空間になっている。

そして、つくしの会社は障害者を雇用する事もあり、一階に会社の事務所を構える事となった。

「其で、社員の募集はどうするんですか?」

「障害者の人は協会を通じて募集をかけて、後はハローワークを利用するつもり」

桜子は、内心で雇用候補の内部調査をあきらに頼む事をメモしていた。

つくしは良くも悪くも人を信じ易く、疑う事を知らない。
だからこそ、影で守るのは自分の役目だと桜子は思っている。


募集はつくしが思っていた以上の反響を呼んだ。

其は年齢や性別、ジェンダーフリーを謳っていたからだ。

その為に、連日大勢の面接希望者が訪れ、数人しか雇えないのに、その数十倍の応募者が集まってしまった。

その中から、つくしは丁寧に話を聞き一緒に仕事をして行けるかどうかを見極めていった。

こうして、選別していった結果。
男性2人(内、車椅子一名)女性1人、ジェンダー1人の4人を採用した。

当然、彼等の身元や経歴はあきらが秘密裏に調べ上げて問題の無かった者達だ。

「皆さんと一緒にこの会社を盛り上げて、社会貢献しつつ皆さんの生活の向上にも繋がる会社に成長させましょう!」

つくしの挨拶に、誰もがやる気と興奮で顔を紅潮させていた。

会社名は、仲間達が考えてくれて株式会社フリーダムとした。

「その名前がピッタリじゃないか?あんなに違う人間を集めるって、一種の才能だよな」

「確かに、あの香川綾乃?元男にしてもすげぇ、派手だし。車椅子の斎藤卓也も毒舌で生意気だし、シングルマザーの夏川由美は逆に地味でしかもオタクだし、あのおっさんの高橋清太郎は、お前よりも社長然としてて貫禄あるのにビビリって…。本当、個性の塊だよな」

「高橋さんは、〇〇YOTAに勤めていたエンジニアだし、香川さんは経理の資格を持ってるのに、会社勤め出来なくてバーで働いていた名残があるだけだし、斎藤君はパソコン扱わせたら神だよ?夏川さんは外見は地味だけど、デザインとか凄いしさ。あたしにしたら、この会社に良く来てくれたと思って、有難いよ本当に……」

要するに、社会では、はみ出し勝ちな者達の集まりだろうと突っ込みたい所だが、つくしが言う様に見た目や性格で弾かれただけで、どの人も優秀さではひけを取らない。

ある意味、先見の明を持っているとも言えた。
つくしの良い所は、その人自身を見れる所なのだ。

つくしのアイデアを形にして、実行するのが彼等の役割で、初めからこの個性の塊の様な人達は息もあって、其々の仕事を完璧にこなしてくれている。

こうしてつくしの会社は順調な船出を開始した。


其れから数ヶ月後、司と類が其々帰国して来て、あきら達と旧交を暖めたのは、5月の事だった。

「司、類!帰ってから一月も連絡も無いなんて冷たいんじゃないのか?」

「まぁ、こいつらに期待する方が悪いかもな」

あきらと総二郎の愚痴も聞き流して、司は一人掛けに、類は3人用のソファーに其々陣取った。

この記事に

開く コメント(0)

開く トラックバック(0)

戦う女 17

牧野家は、つくしが高額なバイト代を家に入れてくれる様になった事と、進が高校生になってバイトする様になって、随分と生活水準は向上していた。

「進も公立へ行ってくれたし、つくしも特待生を取ってくれたから、我が家の家計も随分潤って来たわ。あんた達のお陰よ」

「俺達夫婦の遺伝子が良かったのかな?ねぇママ?」

「パパがしっかりしてないから、反面教師で子供達がしっかりしただけでしょ?パパも漸く正社員になれたんだから、頑張ってよね。パパに仕事を紹介してくれたつくしの友達の顔を潰さないでよ」

ママに叱られてしゅんとしてしまったパパだが、リストラや慣れない仕事で嵩んだ借金もやっと完済出来、新たに美作さんから紹介された、ビルのメンテナンスの仕事が合っているみたいで、今は生き生きと仕事に励んでいる。

「久し振りに家族4人集まったんだからさぁ、愚痴は止めようよ」

「そうだよママ。こうして家族で食卓を囲めるだけでも幸せじゃない?」

両親は東京の郊外で暮らしていて、つくしと進は学校の関係で、二人でアパート暮らしをしているので、月に何回か両親を訪ねた序でに、バイト代の中から多少のお金を渡している。

「いつも悪いねつくし。あんたも色々と大変だろうに…」

千恵子は自分の生活費も稼ぎながら、こうして親の自分達の為に援助してくれる娘に、感謝しつつ親として情けない気持ちでいた。

「何、言ってんのよ。助け合うのが家族じゃないの」

娘のつくしの明るさに救われる思いの千恵子なのだった。

「そう言えば、あんたの友達って美作建設の人だったんだね、その上茶道の西門流の次期家元だなんて凄いじゃない」

「母さんったら……。まだ夢見てんの?姉ちゃんが玉の輿に乗らないかって?」

呆れた様に言う進も、此処最近気にしていた背も伸びて175cmになったせいか、最近は堂々としてきた。


「そうよママ。友達としては凄く良いけど恋人としてはどうかと思うよ?どっちも取っ替え引っ替えなんだから」


ハアークッション!

あきらと総二郎が同時にくしゃみをした。

「「風邪かな?」」

あきらの父親が趣味で作ったバーに、高校の頃から入り浸っている二人。
今日はビリヤード台で競いあっていた。

此処なら多少の事も多めに見てくれるので、絶好の息抜き場として通っている。

他にもダーツや、本格的なバイクを使ってのゲーム台だの、大人の遊び場として知る人ぞ知る隠れ家的なバーとしてセレブの間では有名だ。

遊び疲れた彼等は根城にしてる個室でゆっくりしていると、懐かしい友から着信が来た。

「おっ!司だ、珍しいな」

《司か?げ、はぁ〜?…………………分かったよ、相変わらず勝手な奴だな。帰ったら直ぐに連絡しろよ》

「司の奴、何だって?」

「来年の春に日本へ帰国するらしい。彼奴、日本支社の専務に就任するみたいだ。其について、道明寺日本支社の重役を内部調査してくれとさ」

「ヒュー!凄いじゃないか、あの若さで日本支社の専務かよ」

「司もニューヨークじゃ苦労したみたいだな」

「そういやぁ、類も帰国するとかしないとか?」

「そっちは親父経由だけどな。類もかなりEUでは結果を出したみたいだ。それと静が結婚するらしいぞ」

「相手はどんな奴だ?」

「何でも元フランス大統領の息子で、同じ弁護士らしい」

「静の花嫁姿、綺麗だろうな」

「ああ、そうだな」

二人は飲んでいたグラスを上げると乾杯の真似をして、彼女の幸せを祈った。


そして、類も父親から静の結婚を知らされた。

「静ちゃんが、結婚するそうだ」

「……ふ〜ん、そうなんだ。静が幸せなら良かったんじゃない」

顔色一つ変えずにそう言う息子に、静の事は過去になったのだと要は確信した。

「結婚式には出るのか?」

「招待されればね。用は其だけ?」

「いや、再来月から日本へ帰国して貰う」

「……………………」

黙り込む類を要は心配そうに見つめた。

「どうした?」

すると、無表情な類の顔が明るくなった。

「いや、別に。用が其だけなら行くよ」

内心で喜んでいるのが透けて見えて、笑いを堪えるのに必死になる。

類が出ていって腹心の部下である田村に声を掛ける。

「類も成長した様だ。彼奴に付いて貰えるか?」

「ええ、この数年の類様の変わりようには目を見張るものがあります。私で良かったらお支え致します」

「お前が居なくなったら私が困るが、類の為にはお前が必要だ。仕方ないな」

「第2秘書の山形をもう少し信用して下さい。山形は私が育てましたので、十分社長のご期待に添えるかと」

「そうか、分かった」

田村が下がって行き、要は立ち上がって執務室からパリの喧騒を見下ろす。

ここ数年、親子として再生出来たと自負すると共に、頼もしくなった類を誇らしく思うのだった。


つくしの預かり知らぬ所でF4の内の二人が来春に帰国する。
彼等が相対する時、どんな反応をするのか?誰も分からない。

お正月の帰省を終えて戻ってきたつくしは父が作った野菜を惣菜にして、あきらの家へと年始へ向かった。

「「つくしお姉ちゃま〜」」

「愛夢ちゃん、夢ちゃん。おめでとうごさいます。今年も宜しくお願いします」

「「おめでとうございます。宜しくお願いします」」

挨拶が終わると同時につくしと手を繋ぐ。

持ってきた手土産はメイドに渡しているし、双子にはお年玉としてプレゼントをリュックに入れている。

二人に急かされて応接室へと入れば、久し振りにあきらの父の洋介も在宅していた。

「あっ!明けましておめでとうございます。いつもお世話になっています、今年もどうぞ宜しくお願いします」

「明けましておめでとうつくしさん。貴女のお陰で二人も随分と成長した。お礼を言うよ」

あきらの父親は、あきらをそのまま年を取らせた感じで、ダンディでとてもあきらの様な息子がいるとは思えない。

その隣で夫の腕に腕を絡めているのが、あきらの母だが20代の後半にしか見えないし、何処かのお嬢様の様な感じがする人だ。

「つくしちゃん、明けましておめでとう。後一年になっちゃうけど、二人を宜しくね」

「いえ、此方こそ」

恐縮するつくしを微笑みつつ、優しく包み込むこの二人がつくしは大好きだ。

其処へメイドがつくしのお土産を持ってきた。

「牧野様からです」

「済みません、毎年代わり映えがしなくて」

「何を言ってるの、つくしちゃんが持ってきてくれるのを、毎年楽しみにしてるのよ」

冬休みを利用して編んだ色違いの帽子とマフラーを双子に渡すと、二人は大いに喜んでいる。

あきらは毎年繰り広げられるこの光景がもうじき見られなくなると思うと心寂しく思うのだった。

あきらの家で過ごした翌日は西門家に年始に訪れた。

手土産は手作りのチーズタルトを3つ持っていく。
此も毎年の恒例の事で、甘さ控え目でラム酒が効いたチーズタルトは、弟子の人達も西門家の人達にも好評なのだ。
こうして、つくしの年始は終わった。

この記事に

開く コメント(0)

開く トラックバック(0)

[ すべて表示 ]


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事