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不純異性交遊ってコトバがあった。
なんか、恥ずべき行為という意味だろうな。
親の学生結婚、学生出産で生まれてきた。
だから二人とも大学中退。
家族の誰もそんなことハッキリ言わなかったけど。
婆さんは、この子は頭いいって。
婆さんが人さまに恥ずかしいって思いを持ってたのは知っている。
そのこと思うと 申し訳ない気持ちになったものだ。
親が他人のようであるのはなぜだ。
毎晩毎晩、一緒にいられないのはなぜだ。
夜中に親がいないことに気づく。
オレは捨てられたのか。
爺さんにおぶられて 何時間外で待っても 帰ってこない。
オレじゃない、
よその子連れて旅行に行ってしまった。
オレは一度だって あんたらを嫌いになったことなんてないぞ。
どんなにオレを叱ったって 何時間も部屋に鍵かけて閉じ込めたって
嫌いになったことなんてないぞ。
爺さんが母に言う、お前なんかでていけ
母が泣き叫ぶ
それきり母は出て行ってしまった。
しばらくして 家の中でまた母をみかけた。
火遊びのことかなにかで口論になったので
オレも母に言う、お前なんか出ていけ
はじめてひとりっきりで言ってみた
心臓が どきん、どきん とした
本当にそれでいいのか、と母が聞く。
おまえなんかいらない でていけ
言った。
今度は母と家出することになった。
青いロングスカート。にんじんのようなオレンジの柄の入ったスカート。
それを見失わないように 夕暮れの大阪駅をばたばた歩いた。
さんようせん という急行列車に乗り、福山に着いたときはすっかり暗かった。
母の友人の家に着き その日はただ疲れてしまって眠ったが
翌朝には父が迎えにきた。
母を迎えに来たということはわかったが
オレを迎えに来たという記憶はない。
その日の朝食が ホットドックだったのは覚えているのに。
♪BGM ナオミの夢/ へドバとダビデ
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