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東大寺二月堂の修二会のお松明を見てきました。
私が出掛けた日は、3月12日の夜でした。
この日は、ひときわ大きな籠松明が、11本上がるということで、
大変にぎわいました。
皆気持ちは一緒ですよね。
普段は、3000人程の観客が、この日は、
3万人の動員を見越すと情報が入ったそうです。
まっさかあ〜
と思ったのですが、本当にそうなったのでした。
ブログ仲間の「月の骨/ブックレポート」の月の骨さんから、
とにかく混むので早めに出掛けた方がよいというアドバイスを、頭の片隅に入れ、
奈良入りしましたが、地元に行ってもそんな雰囲気。
早めに食事を済ませ、早めに二月堂へ向かいました。
確かに18時までには、二月堂前の広場は、人でいっぱいになっていました。
19時30分に1本目のお松明が上がり、11本目まで45分とのこと。
果たして、詰めかけた人全員が、お松明を見ることができたのでしょうか。
とにかく、人、人、人・・・・・・。
始まったら、立ち止まっていられませんでした。
大混雑の美術館と同じです。
12日は、ゆっくり見ることはできません。
でも、一度も見たことがない人なら、こういう経験も一度はいいかもしれません。
私が、想像していたのとは、少し違いましたが、
やはり素晴らしいと思いました。
百聞は一見に如かず です。
そもそも、私達が楽しみに見ているお松明は、何かというと、
修二会中の行を続ける、東大寺の練行衆のための、
暗闇の中、道を照らすための明かりとりを、世話役の童子たちが持って
駆け上っているのでした。
そして、お松明を持って、駆け上がるのも、
『二月堂絵縁起』に記載されている伝説にちなんでいることが
わかります。
*二月堂開基の実忠が、天人たちの悔過(けか)を見て、
この悔過を二月堂に移した。
天界の1日は人間界の四百年に当たるため、できるだけ、
天人たちに近づこうとすべての動作を早くした。
これが「走り」の行になった。
さて、私が見たいと願った
過去帳を読むところや、お水とりはというと・・・・・・・
残念ながら、時間が時間。
過去帳は、22時。
お水とりは、夜中の1時30分でした。
過去帳を聞きたいと地元の人に聞いたら、
無理でしょう、やめた方がいいと、止められました。
まず、私が女性だったことで、「女性は入れませんよ」と。
中に入ることができるのは、前もって予約をとり、許可を得ている人。
せめて、行けるところまで行ってみたいと思っていたのですが、
夜がとっぷり暮れた、東大寺二月堂周辺は、
街中の20時とは、全く違う様相をしておりました。
夜の闇の中を、魑魅魍魎が跋扈する
『今昔物語』や芥川龍之介の『羅生門』の世界のような雰囲気が
帰りの東大寺南大門にはありました。
22時に二月堂近くまで行くのは、空恐ろしいものをその時感じました。
今回は、あきらめましたが、いつか機会があれば、
チャレンジしたいです。
次の日の奈良新聞の1面に、籠松明の記事がありました。
約3万5千人の参拝者だったとのこと。
やっぱり、すごかったんだ。
それでも、無病息災を祈り、今年も春がやってきます。
画像は、デジカメで撮影した籠松明。
夜の撮影はとても難しい。雰囲気だけ味わっていただけたらと思います。
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