すての読書ノートとつれづれ日記

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さだまさしさんの新書を読んだら、何やら郷愁感を感じて、
本棚の奥底から引っ張り出してきました。

『噺歌集』
さだまさしさんのコンサートは長い。
歌もたくさん歌いますが、トークが長い。
有名な話です。

これは、昔からの定番で、
さだまさしファンは、彼の歌を聴きに行きながら、
彼のトークをそれはそれは楽しみに出かけます。

あまりにもトークが楽しいので、
本になりました。
それが、『噺歌集』です。

最近のものは、CDになっていますが、
昭和の時代は、本でした。

最初の『噺歌集』が出たのは、昭和57年4月と
本には記載されています。

私の手元にある『噺歌集』は、全部で5冊。

1冊目が出た昭和57年、なんていったら、
わたくしは、子供だったので、
まずこんな本があることは知らなかった。

文庫本になった昭和62年に購入したのです。

その頃も私は、成人になっていない。
親のすねをかじって生活していたので、
さだまさしのコンサートへ行ってみたくても、
行けないわけです。
お金がないから。
一人で、遠くの町まで出かけられないから。

『噺歌集』は、さだまさしのコンサートの中で、
話してくれた、選りすぐりの爆笑トークが入っていました。

まだ、コンサートへ行けなかった私は、
この本をむさぼり読み、げらげらと大爆笑していました。

さだまさしさんは、全国津々浦々出かけていますので、
ご当地で出会ったことを語ったり、
自分の子供時代の思い出話にも花を咲かせます。

笑いあり、涙あり、人情あり、社会事情を考えたり、
いろいろ書いてありました。

さだまさしさんの思いがたくさん入っていて、
コンサートへ行かなくても、
コンサートへ行っているような気になったし、
いつか、私も自分のお金が自由に使えるようになったら、
コンサートへ行くんだ!
と夢をふくらませました。

最近、さだまさしさんは、本をたくさん書いて、
出版されているのですが、
何となく彼の本を読まないのも、
実は、この『噺歌集』のせい?かもしれません。

この本の中に、さだまさしのすべてが
入っているような気がしてしまうのです。

子供の頃に、さだまさしさんの話を聞きながら、
大人になりました。

今でも、彼が私の道標です。


お宝本ですね。

参考:『噺歌集』 Ⅰ〜Ⅴ さだまさし著
    文春文庫 1986〜1996
    調所がここ十余年のうちに驚異的な財政改革に
  成功したのは、諸費の節約と国産品の開発に全力で
  たちむかった結果であるが、
  その最たるものが黒糖である。
  調所は<三島方(さんとうほう)>という役所をもうけて、
  大島、喜界島、徳之島の奄美三島を
  あたかも藩営の製糖工場と化し、品質を改良して、
  徹底的な搾取をおこなった。
  島民たちに製糖以外の仕事にたずさわらせず、
  惣買い入れ制をとったうえで、
  大坂で藩の独占販売をおこない、
  目をみはるほどの収益をあげていった。
   大坂での販売は十兵衛が一手にひきうけてやった。
  これまでは武家の商法で大坂商人たちに
  いいようにされてきたのが、
  逆に彼等を手玉にとるほどの商売をやったのである。
  その巨大な利益の七分の二が、
  今後十兵衛の懐に入ってくる。


南原幹夫の短編小説、『薩摩藩のっとり』。
今年の大河ドラマは、薩摩・西郷隆盛。
何か、薩摩もの、西郷ものはないかなあと
図書館で、探していた冬休み期間。
びっくりだった。
薩摩・西郷ものが、ない。
検索すればあると思うが、書棚をさらりと見ていて、
何かあるかなと思っても、ない。

大河ドラマ効果?

結局開架コーナーで見つけたのは、この本だった。
タイトルもなかなか興味深い。

「薩摩藩のっとり」

ええ、誰がのっとるの?

物語は、薩摩ではなく大坂から始まる。
浜十、こと薩摩藩の蔵元をつとめる
浜田屋十兵衛が、薩摩藩の蔵屋敷へ出かける
ところから始まる。

薩摩藩島津家が、十年以上前から積み重ねていた
借金がついに五百両(約一兆円)をこえた。
それが、ほとんどが大坂商人のものだった。
薩摩藩の執政調所笑左衛門は、借用証文の
書き替えをするからといって、証文を大坂商人たちから
全部集めさせ、そのことごとく破り裂いて焼き捨てて
しまった。そして、三百年賦、無利子返還という
法外な通告を一方的に押し付けた。

大名貸し商人にとっては、死活問題であった。

大坂商人である、浜田屋十兵衛は、実は
調所笑左衛門と手を組んで、仲介者となっていたので、
まさに、大坂商人を敵に回していた。

結局、大坂町奉行所で取り調べを受け、
十日間入牢のうえ、大坂三郷追放三年の刑を受けた。

それでも、浜田屋十兵衛は、調所と手を組み、
調所による藩財政立て直しに手を貸すことになったため、
薩摩藩藩主、島津斉興から手厚く礼をいただき、
褒美に
「今後、浜田屋に黒糖二百万斤の利益をあたえよう」
と言われるのだった。
また、来年、薩摩へ帰国する年なので、
鹿児島へまいるようにとありがたい言葉もいただいた。

藩主からこのような待遇を受け、
わが世の春かとも思えるのだが、

その後、控えの間へさがっていく途中、
大廊下で、世子の島津斉彬とすれちがうが、
斉彬は、立ち止まりもせず去っていった。

斉興派と斉彬派の派閥の中に巻き込まれる
嫌な思いにかられるのだが、
それでも、調所とともに、薩摩へ出かけることになった。


   「とうとう浜十が、薩摩藩ば乗っ取りにやっちくる」
   十兵衛の鹿児島行きがきまったとき、
   藩内の若侍たちがさわぎたったことが調所から
   つたわった。


十兵衛も薩摩藩とうまくやってきたとはいえ、
決してすべての者が、自分のことを
良くは思っていないこと、
決して油断できないこともわかっているし、
調所さえも、信頼できるわけではない。


    乗っ取るといっても、領土的な支配権は意味しない。
   商人にとってそんなものは不必要である。
   しかし経済的、財政的に藩の政治を壟断(ろうだん)
      するのであれば、やってやれぬことはない。
    町人の身でありながら、十兵衛はすでに苗字帯刀を
   ゆるされ、薩摩藩の家老格である。
   しかも藩財政の中枢をおさえ、特産黒糖の
   七分の二をにぎっている。
   薩摩藩士たちが十兵衛をおそれる根拠は
   十分あるのである。
   財政的力を背景にすれば政治そのものを
   牛耳ることが可能になってくる。
    誰よりも調所がその恐れをいだいている、
   と、十兵衛はみていた。
   そうなったときに十兵衛は調所の最大の敵に
   なってくるおそれがあった。


覚悟して、鹿児島入りをするのだが、
思いもかけないことが待ち受けていた。


薩摩藩乗っ取りという
野望を持ってしまった男の顛末は。

調所笑左衛門関係の話としては、
興味深い作品だった。


参考:『薩摩藩のっとり』  南原幹夫著
    青樹社  1988

初出:「オール讀物」 昭和六十一年 八月号   
     しかし、現実に第二次世界大戦以後、現在まで、
   戦火はやむ暇もなく、より広域に大規模に
   死者や被災者を生み出している。
   戦争の記憶は未だ途切れることなく生産されている。
   それは人々の日常にしっかり組み込まれて、
   新しい記憶であるのか、過去の記憶であるのかが
   わからなくなるほど、当たり前の風景となっているのだ。
    日本もこの動向に無関係などであるはずがない。
   戦後七十年の声を聞くあたりから、
   一挙に具体化した憲法改正法案や
   戦争関連法案をめぐる論議、
   そして安全保障関連法案(平和安全法制)、
   テロ等準備罪(共謀罪法案)が強行採決されたことは、
   不安を呼び覚してやむことはない。
   もはや、戦中にあるのかもしれない。
   なぜ、かくも戦争は生み出され続けるのか。
   そのことを考えていく契機として、
   本書が利用されればと願う。
                    あとがきより


戦後70年に向けて、戦争の文学を再読する。
70冊の小説案内。

太平洋戦争勃発前の小説から始まって、
太平洋戦争に突入、戦時下、戦後と
時代は流れていく。


戦前、戦中、戦後・・・・・
他人事のように読み進めていく。
しかし、最終章は、現代まで一気にかけのぼる。
過去から一気に今の私たちの問題にまで
迫ってくる。
刃のように突きつけてくる。


恐ろしい。
考えさせられるものだった。

久しぶりに、書棚に収めておきたい
と思ったテキストだった。


参考:『戦争をよむ 70冊の小説案内』
    中川成美著   岩波書店(岩波新書1670)
    2017

    市立図書館:904
     日本百低山と聞いて、人は何を思うのだろう。
   深田久弥さんの『日本百名山』は、その後の
   中高年登山隆盛の大きな原動力になった。
   多くの百名山はその姿形から、その風土の象徴として、
   人々に畏敬の念を与えているからなのだろう。
   一方『日本百低山』は、故郷の親しい山々である。
   山麓まで近く、思い立ったらすぐに行ける。
   登山の初心者向きとも言えよう。
   願わくは、老若男女問わず、
   日本百低山に四季折々通い、登り、歩き、
   楽しんでいただきたい。
                       「はじめに」より


やはり、深田久弥の『日本百名山』のもじりなんだ。
この山の本は、全国47都道府県、平均2つの山を
ピックアップして、
日本山岳ガイド協会の方が紹介してくれている
なかなか楽しい山ガイドブックだ。


実は、なんと!

私の大好きなB山が、代表で入っているのです。
誰にでもやさしい。
誰にでもフレンドリーなB山。

誰からも愛されるB山。

万歳!

選んでくれた山岳ガイドさん、ありがとうございました。


参考:『日本百低山』  日本山岳ガイド協会編
      幻冬舎  2017

市立図書館:291.093
   私の生まれ育った三春町には、
 滝桜と呼ばれる桜の木がある。
 樹齢千年を越す見事な枝垂桜である。
 根元の周囲が約十一メートル、樹高十二メートルの
 高さから滝が流れる如く花が咲くことから、
 滝桜と呼ばれるようになった。(略)
  この木のそばに立つと、人間八十年の寿命の短さ、
 はかなさを感じることがある。(略)
  雄大な自然に恵まれた福島には、
  心の広い人びとが住む。
 美しい自然は人びとに鋭気と健康と笑いを
 もたらすのだろう。
 この地に生まれ育ったことを私は感謝したい。
 この自然こそ福島の命だから。
           「豊かな自然が福島の命」より



今年の夏、私は南アルプスの盟主・北岳へ登った。

素晴らしい山だった。
ものすごい大物の山だった。

大物すぎて、北岳へとりあえず登ったということで、
じゃあ、次の山へレッツゴー!

という気分になれない。


田部井淳子さんは、昨年お亡くなりになった。
亡くなる前に、東北の子供たちを富士登山へ連れて行く。

という企画をテレビでみた。

田部井さんが、登山を始めたきっかけを語られていた。

「子供の頃、安達太良山に登った時に、
 この世の中には、私の知らない、けれど素晴らしいものが
 たくさんあるのだ、と衝撃を受けたことが、きっかけと
 なった。」

と話されていた。

『山の頂の向こうに』というこのエッセイの中には、
その山は、栃木県の那須山だったけど、
そんなことはどうでもよい。

私も山に登るようになって、
里山のA山、B山、C山ばかりだったところ、
別の山に連れて行ってもらい、衝撃を受けた。

  「ああ、世の中には、私の知らない美しい山が、
   素晴らしい山がいっぱいあるのだ!」

田部井さんが、衝撃を受けた気持ちと同じ気持ちを
私もその時もった。そのため、
田部井さんに親近感を持つようになった。



   私は学生時代、友だちと春、夏、秋の三シーズン
  だけ、一般ルートから登ることを目的とした山登りを
  していたが、(略)
   その頃買った山の雑誌に、冬の剱岳の写真が
  載っていた。見事な風景だった。
  私も一度でいいから冬の雪山に覆われた山を
  この目で見たいと思った。
                  「冬山に魅せられて」より


・・・・・・・・・・剱岳。

無理無理。それは、無理だ。


・・・・・でも、冬とは言いません。
夏なら、後何年すれば、後どのくらいトレーニングすれば。
私にも・・・・・


・・・・・・・・・・剱岳。

なんだなんだ、次の山へチャレンジする気は
なかったのでは?


田部井さんが登った日本の山

   尾瀬
   富士山
   那須山(茶臼岳・旭岳)
   屋久島(宮之浦岳・永田岳)
   安達太良山
   谷川岳
   丹沢・モミジ岩
   八ヶ岳・赤岳
   穂高・屏風岩
   磐梯山

まずは、こちらからいつかチャレンジしたいな。

参考:『山の頂の向こうに』  田部井淳子著
     1995 佼成出版社

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