シルクロードから嫁が来た!!

キルギス共和国出身のロシア人と結婚した男のムダ話。旧ソ連諸国のお話も

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【ロシアの保守系青年団体『ナーシ』によるイベント。彼らは様々なPR方法を使い自らの主張を訴えます。顔が見えない活動を続ける“ネット保守”と現実社会で活動を続けるナーシ。その影響力の差は歴然といえます。(画像はナーシの公式サイトより転載)】

民主党の歴史的勝利で幕を閉じた2009年衆議院選挙。
有権者の関心も高く、かなりの盛り上がりを見せたのは皆様ご存知の通り。

そんな中、末期的とも言えたのが、自民党支持者の迷走ぶり。
特に“ネット保守”と自称する自民党支持者の言動や活動は異様に思える程でした。

我が家のポストにも『知ってドッキリ民主党!』と題された小冊子が投函されていました。
中身は民主党の政策を“売国的”、“反日”と散々にこき下ろす辛らつぶり。

裏表紙には自民党のロゴとWebアドレスが記載されていました。
とは言え、流石の自民党でもここまで品の無い小冊子は作らないでしょう。

デザインの稚拙さに加え、紙質やインクの乗りからもプロが作る物とは思えませんでした。

“ネット保守”の人々が件の小冊子を配るよう呼びかけていたことを知ったのは数日後。

我が家に投函されたのもネットの呼びかけに賛同し、自宅のプリンターで印刷した一般人によるものだったのでしょう。

誹謗中傷だらけの内容にもウンザリでしたが、こんな出来の悪い小冊子を赤の他人のポストに平然と投函する神経に薄気味悪いものを感じました。

活動の中心であるネットでも辛らつぶりは変わらず。

『民主党に投票する輩はバカ野郎で愚民で非国民!』
なんて書かれたブログなどをよく見かけました。

僕は別に民主党支持ではありません。
そんな僕でも傲慢な記述にはムッとしましたし、むしろ逆効果としか思えません。

普通の感覚なら『愚民で悪かったのー。お前はそんなにエライんか?おぉ、コラ?』
と自民党に投票しないでしょう。

そんなごくごく当たり前の人間心理すら分からないことに“ネット保守”な人々のPR能力やコミュニケーション能力の貧弱ぶりを見る思いでした。

反対者への激烈な批判一本やりの姿勢にまるでテクニックが感じられないのです。
ネットの世界に長居しすぎて現実世界との折合いのつけかたが分からないのかもしれません。

(この辺り、彼らが大嫌いな平和念仏さんと似ている部分がありますな。以前平和念仏さんに関しても記事を書きましたんで、ご興味のある方は下記TB記事をご覧下さい。もっとも、個人的には平和念仏さんの方が具体的な行動をしている分だけまだ判定勝ちな部分がありますが、この辺は機会があればってことで。。。)

そんなことを考えながら思い出したのが『ナーシ』でした。

『ナーシ』とは直訳すると『私たちの』と言う名のロシア語、
意訳すると『我らの祖国』とも言いましょうか?

プーチン政権時に発足、急拡大した保守系ロシア青年組織です。
もともとは小さな組織でしたが、今や10万人を超える一大組織になっています。

彼らも若い世代だけに“ネット保守”同様ネット上で活動を行ないます。
ネット掲示板では言論活動を繰り広げますし、サイバーテロをしたとの噂(多分真実)もあります。

しかし、その範囲はバーチャル世界だけではありません。
ネット活動と、批判オンリーな攻撃的言動の限界を知っているからです。

ナーシに限りませんが、そもそもロシアではネット言論の影響力を過信しません。
ネット言論は有効ではあるけど最終的には現実世界での活動が一番と考えているのです。

彼らのこの考えがいつどのように形成されたのかは定かではありません。
個人的には『厳しい社会で育ったため』であるような気がします。

ロシアと言う国はよくも悪くもワイルドですが、子供や青少年にも同様です。
悪い意味で言えば、イジメや虐待などの問題が頻出していて、日本の比ではありません。

これらの問題に対処するには、現実世界で対決するしかないのです。
バーチャル世界でガアガア騒ぐだけでは無意味と感じているのです。

そんな訳で、ここ数年のナーシは対外活動を活発に行なっています。

様々な勉強会、慈善活動、子供たちを連れてサマーキャンプ、、、、、
さらにはファッションショーやコンサート(笑)まで開催しています。

変りダネで行くと『軍隊入隊後の古参兵からのイジメ防衛術』(!)なんてのもありました。

キャンプや慈善活動などの“平和的”なものも含めこれらは無論、純粋な好意ではありません。
プーチンさん率いる与党 統一ロシアなど保守勢力浸透を目的としているのは明らかです。

それでも、“顔の見える”活動はネット活動以上に人々に世間にインパクトを与えます。
加えて自らの主張を連呼する押し付けがましさのないソフトな物言いに共感を覚える人も出るでしょう。

こう考えると日本の“ネット保守”と言う名は実に皮肉です。

『バーチャル世界でしか活動しないよ、アタシゃ!』
こう宣言して自らの行動範囲を束縛しているに等しいからです。

現実社会での行動はこっそり誹謗中傷にまみれたビラを投函する程度。
多くは匿名性に守られた安全圏でお仲間同士ダラダラ語らうだけです。

これでは、到底支持を得ることはできません。
それどころか自らが応援する自民党のイメージを損なう危険すらあります。

読売新聞の報道によると、今回の選挙で民主党に投票した人が多かった一方、自民党の復権もありえると答えた人が7割近くもいたそうです。

要はまだまだ保守返り咲きのチャンスはある訳ですね。

“ネット保守”な人々が心底自民党の復権を望むなら、今こそナーシを見習うべきです。

自民党のロゴや麻生さんの顔写真やら“民主党は売国!”なんてスローガン(って言うほど高尚でないけど、、、)が入ったTシャツでも来て、街中に出てみることです。

人がいない夜でなく、人が大勢いる場所で真昼間に。
それでお仲間がいない状態で、まずは一人から。

そして、ボランティアやらコンサートやらなんでもいいです。実社会に訴える行動を取ることです。
で、合間に漫才の『よしなさい!』って合の手入れる要領で『麻生首相絶対支持!』とか大声出すのもいいかも知れません(笑)。

どんなにネットで盛り上がろうと、似たもの同士で『転載大歓迎です!』(笑)なんてやっても所詮は狭い社会。

ナーシのように現実世界で結果を出さなければ無意味と言う事に気づかない限り、いつまでも保守層の中で異端者的な位置にい続けるのではないでしょうか?





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いわゆるひとつの典型的なネット右翼の精神構造は、カルト宗教にはまり中の信者と同じようなものではないでしょうか。絶対的な真理を手に入れたように錯覚し、自分の考えに反する人たちを愚かな劣等人種と本気で考えているようです。のみならず、「日本国憲法無効論」みたいに、政治や法律に関する基本的な知識の欠如に辟易させられる場合もありますが・・・

2009/9/5(土) 午後 10:59 shchimya 返信する

ネット右翼に対する批判は分からないでもないけれど、日本の場合それまでのメディアが
左に偏りすぎてましたからね。私はバランスをとるための必要悪と考えていますよ。

それと
>ナーシに限りませんが、そもそもロシアではネット言論の影響力を過信しません。
ネット言論は有効ではあるけど最終的には現実世界での活動が一番と考えているのです。

ここも日本の言論との土壌の違いかも知れませんね。
まず日本では目の前でデモしてる人より活字になった紙の方を信じますから。
今一つはデモって日本人にとっては、学生運動時代の欺瞞と挫折のイメージが
まだ拭い去れていない点もあると思います。

ただ団塊世代がそろそろ組織の中核を離れ始める世代になって、
再びデモをやろう!っていう動きもみえ始めましたね。
そういう動き、近年ではむしろ保守系の方が強いように私には見えます。

2009/9/7(月) 午前 10:47 [ ケンジ ] 返信する

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ЩИМЯさん 僕も同感ですね。結局論調が極端すぎて普通に考えたらおかしなことに気づくことができないと言うか、、、その辺が全てだと思うのですよ。

『麻生総理絶対支持!!』なんて言って彼のマイナス面に言及しない限りはいつまでもカルト的な発想しかできないと思います。彼らは反対派(いわゆる平和念仏さん)のことをお花畑の住人扱いしていますが、自身も同じお花畑にいることが理解できない限り、狭いコミニュティーでの馴れ合いに終わるのでしょう。

2009/9/8(火) 午後 10:46 mig21 返信する

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ケンジさん なるほど確かに日本のメディアにおかしな部分があることは間違いないと思いますし、その反動でいわゆるネット保守(右翼)的な存在が出てきたのはある意味理解できます。

問題は彼らの手法でしてね。あまりに押し付けがましいというか暑苦しいんですよ。もう少しソフトにやればいいのに出来ない部分にはやはり稚拙さを感じるのです。あまりにも一方的で反対を受け付けない姿勢には同感は得られないと思うのです。

また、反対!反対!と同じデモを繰り返す愚からの工夫もできていないし、完全アウェーで(たとえば中国まで行って)デモを繰り広げることもしない部分には疑問を覚えます。そこらへんはバルト3国までおしかけていって騒ぎを引き起こしたナーシとの違いを歴然と感じます。

2009/9/8(火) 午後 10:53 mig21 返信する

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(続き)それとネット情報を過度に信じる部分もおかしさを感じるのです。確かにケンジさんのご指摘どおりマスメディアの報道には歪曲もありますが、少なくとも有象無象のネット情報より正確な部分があります。また、彼ら自身マスメディアからの引用が多いです。

結局彼らがマスゴミと呼ぶ媒体の情報を二次転用しているわけでその部分にもダブルスタンダードと言うか弱さを感じるのです。そういう点を素直に認めないところにも稚拙さを感じます。

左派系のものも含め日本で政治ブログ論調が重要視されないのはこのような部分があるし、結局注目を集めるために極端な方向に走らざるを得ないのだろうなとも思います。

2009/9/8(火) 午後 10:59 mig21 返信する

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ドイツが撮影したスターリングラード攻防記録映画を見つけました。
参考に。
全部で6巻あります。
http://www.youtube.com/watch?v=MO8o6JikZ-g

2009/9/12(土) 午後 5:09 [ doroboukamome ] 返信する

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doroboukamomeさん お知らせありがとうございます。スターリングラード攻防戦に関してはいずれきちんと触れたいので下勉強に大変ありがたいです。いつもいつも本当にすみませんっです。

2009/9/24(木) 午後 9:49 mig21 返信する

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