シルクロードから嫁が来た!!

キルギス共和国出身のロシア人と結婚した男のムダ話。旧ソ連諸国のお話も

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【カフェで盛り上がる人々。(画像上)もう凄まじくエネルギッシュでガンガン飲んで男も女も踊ります。その元気さをもう少し仕事に向けんかい!と思うこともしばしば。続いて『あしたのジョー』の丹下段平、ジョーに会う前の酒びたりバージョン。こんなオヤジがロシア圏にはゴロゴロいます。それにしても子供向けのアニメでこのご面相は放送禁止ですわなあ。段平さんヨダレ(酒?)まで垂れてますから。(丹下氏の画像はファンサイトより転載)】

2009年9月9日。
ロシア メドベージェフ大統領は国家安全保障会議を開催しました。
この会議では国家の脅威、つまり敵に対する対抗策が協議されます。

で、ロシアの敵とはどこなのでしょうか?
アメリカ?中国??それともEU???

いえいえ、国ではありませんでした。
メドベージェフさんはロシア最大の敵を酒と麻薬と断じたのです。

この出来事は日本のマスコミ各社でも報道されました。

特に各社には学校での麻薬検査を必要とした方針が衝撃的だったようです。
そんな訳で報道はロシア国内の麻薬禍に関する内容が中心でした。

一方、僕には麻薬より一向に酒飲みが減っていない方がよほど驚きでした。

報道によると、ロシア全土のアルコール依存症は300万人なんだそうです。

試しに昔はどうであったかと少し調べてみました。
諸説あるのですが、ソビエト時代はおおよそ800万人程度だったようです。

ただし、これは旧ソビエト諸国全てを入れた数(当時人口約3億)。

現在のロシアの人口が1億程度であることを考えると、今の300万人という数字は割合的に減っているどころか増加傾向にあるとさえ言えます。

年間50万人が飲酒が原因で死亡。

中高年の半数以上がアルコール依存症。

依存症の治療施設は精神病院含めどこも満員状態。
(ロシア圏ではアルコール依存症患者はたびたび精神病院に入院させられます。)

調べれば調べるほどとんでもない事態になっていることに驚かされました。

ここ数年ロシアでは若者中心にウオッカみたいな強い酒よりビールやワインが人気。
価格も随分手ごろになっており、一般庶民でも簡単に入手できます。

そのため、なんぼなんでも少しぐらいアルコールの問題は減少しているやろと考えていたのです。

愕然とする僕に対し、家内はプッと吹き出しました。
『強いお酒でも弱いお酒でも一緒。どちらにせよロシア人、特に男はガブガブ飲んで酔うのよ。』

多くの有識者はソビエト崩壊後の混乱や政治や経済の不安定さによる不安感がロシア人の飲酒癖の原因であるとしています。

しかし、ソビエト崩壊はもう20年も前のことです。
政治の混乱もプーチン政権後は収まりました。
国民の暮らしも豊かではないもののそれなりに安定してきています。

こう考えると、有識者の分析は必ずしも当たっているとは言えません。

では何故ロシア人は酒を飲むのか?

僕はロシア圏に根強い根強い“酒豪信仰”のせいだと考えています。

『飲めないやつは男じゃない!』
『酒に強いヤツこそ真の男!』

こんな信念を持つロシア人が実に多いのです。

酒の飲み方を知らない若者ならまだしもですよ。
いい年こいた分別盛りの大人も同じなんですよ。

新生ロシアの故エリツィン初代大統領が大酒のみだったのは有名ですね。
政治家としてのエリツィンさんの評価はロシア人の間でも高くありません。

にも関わらず今も一定の人気があります。
これは、政治家でなく、酒豪エリツィンに対する尊敬があるからと言われています。

ロシア人から見ればエリツィンさんの馬鹿馬鹿しい行動も酒を飲んでの男らしい振る舞いとなるのでしょうか?

とにかく一度飲み始めたら自らの“男”を見せるべく際限なく飲むのが本場のロシア流なのです。

僕も彼らから『今日はとことん飲もうよ!』と言われたら背筋に寒いものが走ります。
まるで死神から黄泉の国に誘われるような気分になるのです。

僕は自他共に認めるお酒好きですし、割に強い方です。
そんな僕ですら、彼らと飲むとエライ目にあったことがたびたびあるのです。

さて、泥酔者が男でなく恥を見せるのは周知の通り。
ロシアだけでなくロシア圏全体で飲み助の醜態は日常茶飯事になっています。

それでも、都市部はまだマシな方です。

パトロール警官やアルコール中毒者救済の慈善団体が見回りをしていますから。
泥酔者を見つけたら保護したり、断酒プログラムに参加させたりします。

そういうセーフティネットがない田舎などはもうメチャクチャな場合が多々あります。

住んでる親父全員が『あしたのジョー』に出てくる丹下段平状態なんて街もありました。
もちろんジョーに会う前のだらしないにも程がある時の段平です(笑)。

あちこちでイビキかきながら寝小便したり、喧嘩をしたりとどうしようもありません。
男どころか人間としてどないやねん!レベルの野性の王国状態です。

こんな惨状に対し、メドベージェフさんは様々な方策を検討中。

最後の手段として節酒令の検討もしているようです。
お酒の販売時間を限定し、飲酒量を抑制する施策です。

残念ながら、この施策は間違いなく失敗するでしょう。

と言うのも、ゴルバチョフ時代にも節酒令が実施され、見事に失敗した前例があるからです。

この政策をきっかけに悪質な密造酒が横行し、飲んだ人の死亡が続出します。

恐ろしいことに密造酒はロクな原料でできていませんでした。

産業機械用のグリスや靴磨き用のクリーム、砲弾などの炸薬類、、、
こんな代物から抽出した不純物まみれのアルコールが身体にいい訳ありません。

とにかくヒドイ匂いと味で人様が飲むものとは思えない代物だったそうです。
にも関わらず飛ぶように売れ、そしてバタバタと死んだのでした。

その後、わずか4年で節酒令は撤回されました。
ゴルバチョフさんに残されたのは、施策に激怒したロシア男性の憎悪だけでした。

結局ロシア人にお酒をやめさそうと思ったら、節酒令なんて力で抑える施策は無理なのでしょう。

むしろ、酔っ払いのダラシナイ姿(放送禁止レベル)の映像をテレビなどで延々流すべきです。
そして、酒豪の男らしさとは無縁である泥酔者の格好悪さを地道にPRするしかないでしょう。

もっともこんなことを書きつつも、、、、、
そんなことでロシアの酒信仰が止まると思えない自分がいるわけなのですが。。。。

どなたが妙案があれば教えてくださいませ。




閉じる コメント(11)

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フランス人の友達がよくボヤいていたのを思い出しました。
「彼(ロシア人)ったらいつもウオッカを浴びるように
飲んでるのよ!もう、止めて欲しいわ。。」
そんな彼女に私の夫(イタリアン)が一言。
「ここはフロリダだ。ロシアみたいに寒くないから飲む必要ないよ。って言ってやれ。ははは。」
側で聞いていた私は笑いが止まりませんでしたとさ。

禁酒令がロシアで出されたことがあるとは知りませんでした!

2009/9/16(水) 午前 10:41 Mimosa Mama 返信する

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そういえばエリツィンさんが大酒飲みってのは有名でしたねぇ。赤ら顔なのは元々なのか?酔っ払っているからか?と思ってました(笑)。
確実は情報ではないのですが、聞いた所によると欧米人(いわゆる白人って人達。もちろんロシア人も含まれる)には医学的、遺伝的、民俗学的に言って『下戸』って言う人がいない!らしいです。自らを律しないといくらでも飲める人種って事?!す、すごすぎる。
実は私は全くお酒が飲めなくて・・・小学生よりも弱いと思います。
ウォッカなんて1口飲んだだけで具合が悪くなってトイレとお友達になると思います(笑)。
会社の席が隣のカザフ出身のオジさんから最近よくチョコレート(ロシア産だって言ってました)をいただくのですが、お酒が入ってないか冷や冷やモンです(美味しいし包み紙もかわいいので嬉しいのですが)。

2009/9/16(水) 午前 11:48 [ Mahalkita ] 返信する

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仮にスターリンが復活して酔っ払いを片っ端から強制収容所送りにしていったとしも、ロシア人と酒の未来永劫の絆を断ち切ることはできないと思います。

2009/9/16(水) 午後 10:22 shchimya 返信する

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MIMOSA MAMAさん おおっ、イタリアン旦那やりますねえ。その通り!!と言いたいのですが、多分ロシア圏の人々はどこでもお酒を飲みまする。と言うかDNA的に刷り込まれているのかも。。。。

そうそう禁酒令ではなく、節酒令です。お酒の販売時間を短縮して流通量を抑制する方法ですね。

もし、禁酒令ならロシアの場合、マジでクーデターが起きますよ。それこそイラク並みの泥沼になるでしょう。たかが酒、されど酒。それがロシア圏なんですねえ(コワッ!)

2009/9/25(金) 午後 11:11 mig21 返信する

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Mahalkitaさん エリツィンさんの場合はまさしく酒での赤ら顔です。誇り高きロシア人もこれに関してはノーガードで認めます(笑)。

ところで、白人に下戸がいないって説ですが、これは家内も言ってましたね。だから、連中と酒を飲むと妙に腹が立つんですよ。『アジア人はどうせ酒なんか飲めっこない!引っ込んどけ!!』みたいな態度取るやつがいますから(笑)。

まあ、Mahalkitaさんの様にお酒が飲めないほうがいいんですよ。酒での失敗は時々シャレにならないトラブルを生み出しますからね。。。。と言いつつ酒をのみのみレスを書く僕。。。ダメ人間決定ですな。トホホ

2009/9/25(金) 午後 11:16 mig21 返信する

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ЩИМЯさん その通りですね。もう酒がないと生きられないある意味、霊長類ヒト科とは違う生物では??と僕も思います。ハイ。

2009/9/25(金) 午後 11:18 mig21 返信する

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ロシアだけでなくキルギスもどうにかして下さい(笑)昨日も家の前で酔っ払い親父に絡まれたばかりです...

どうやら僕は中央アジアの酔っ払い親父に好かれる傾向があるようです(全く嬉しくない!)カザフでもウズベクでもタジクでもキルギスでも、楽しかった思い出は彼らとのひと時です(涙)

2009/10/1(木) 午後 8:47 エルネスティコ 返信する

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エルネスティコさん キルギスのアルカーシも大概タチが悪いですよね。僕も何度ソビエツカヤ沿いの安酒屋で絡まれたことか(笑)。夜は危ないと言われるアク・サイホテルの付近も行きましたが、そりゃあヒドイもんでした。

エルネスティコさんが中央アジアのアルカーシに好かれるのはやはり人徳(笑)ですね。言い換えればロシア圏ならではのディープな思い出をたんまりお持ちとも言えますから僕には凄く羨ましいです(マジで)

2009/10/12(月) 午前 7:53 mig21 返信する

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アルカシなどという単語を知っているということは、ミグさん、あなたは奥様にそう呼ばれていますね?(笑)

アク・サイの周囲は昼間でもただならぬ気配をしていますからね。僕はあそこには決して近づきません。今日「ビシュケクの見知らぬ通りを歩いてみようツアー」(一人で開催)したのですが、オシュバザール近くのキエフ通り裏ヤバイですね。浮浪者のおっさんが取っ組み合いの喧嘩してるし、団地の裏通りには注射器が落ちているし、また行きたいです(笑)

2009/10/23(金) 午後 9:57 エルネスティコ 返信する

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エルネスティコさん 当然家内からはアルカーシのメダルをいただいております(笑)。でないとロシア圏の人々と一緒に飲めません。

で、キエフ通り行かれたんですか!僕も迷い込んで通りましてね。めちゃこわかったです。当時は西も東も分からないので凄く焦ったのでとりあえずロシア人が多い方多いほうと歩き続けたらいつのまにかフィラルモニアに着いていました(笑)。あそこやはり相変わらずなんですねえ。妙に安心しちゃいました。

2009/11/1(日) 午後 8:37 mig21 返信する

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ロシア:為政者の決断に見る「飲み過ぎ」数千年の歴史−トルスタヤ - Bloomberg.co.jp 2011/07/29
www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=avrQaME9FXqA 削除

2011/7/29(金) 午後 7:12 [ ゴンベイ ] 返信する

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