シルクロードから嫁が来た!!

キルギス共和国出身のロシア人と結婚した男のムダ話。旧ソ連諸国のお話も

全体表示

[ リスト ]

イメージ 1

【ソビエト式自動販売機。よく見ると使い回し用のコップが置かれているのがお分かりいただけると思います。実に無骨なデザインですが、見方によっては味があるとも言えます。最近はソビエト時代のデザインが再評価されるケースがあると聞いたことがあります。その中にぜひ自動販売機も加えて欲しいなと思います。読者の皆さんはどうでしょうか?(画像はソビエト時代の文化を紹介している海外サイトより)】

今なおソビエト時代の遺物が数多く残るロシア圏の国々。
西側と色々違った社会だっただけに感心したり、呆れることが数多くあります。

そんな珍しいものに出会えるのはロシア圏訪問の醍醐味です。

今回のお話はそのうちのひとつ。
ソビエト版自動販売機をテーマにしてみましょう。

ソビエト版自動販売機との初めての出会い。

それはキルギスの首都ビシュケクでした。
街の通りをブラブラしていると、何とも不思議な機械を発見したのです。

色は無愛想な青灰色。
形は何の装飾もない四角ばった直方体。

最初は配電盤でも入った道路設備と思い、一緒に歩いていた家内に聞くと、、、、

『ああ、あれはねソビエト時代に作られたジュースの自動販売機よ。』とのこと。

はいはい自動販売機ね。
。。。ウン!?

じ・ど・う・は・ん・ば・い・き!?

んが、これが!?ウソやろ!?

これには実に驚きました。

画像を見てください。
どうです、奥様、これ以上ないほど無愛想なデザインを!

いかにも“最低限のサービスで十分”的なソビエトイズム溢れる潔さ。
派手な電飾やカラーに彩られた日本のそれとは、まったく違う進化を遂げた感じですな。

形も違えば、ドリンクを飲むためのシステムもかなり違います。

機械の前面中心部には、小さな四角形の穴があり、中にコップが逆さに置かれています。
このコップを上から押し付けると、下から水が噴出してコップ内部を洗浄します。

次にコップを飲み口を上にし、お金を入れ、ボタンを押します。
すると上からジュースが流れ出してそれを飲むって寸法です。

つまり、自分でコップを洗浄し、ジュースを注ぐわけです。

“これのどこが自動やねん!”と怒るなかれ。

これでもソビエト時代、この機械が登場した際は、『便利な機械ができたもんじゃ!』となかなかの人気ぶりだったそうです。

一方家内はほとんどこの機械を利用しなかったとのこと。

理由は、『何だか汚いから。』

コップが使い捨てでなかったことが原因です。
洗浄機能が付いているとは言え、見知らぬ他人が口を付けたコップで飲むなど気持ちが悪くて。。。
とのことでした。

なるほど家内の気持ちはよく分かります。
自動販売機ひとつ採ってもワイルドでなければロシア圏では生きていけんなあと笑った思い出があります。

ちなみに出てくるジュースはどんなものなのか?
興味シンシンで経験者に聞くと『色付きシロップ』と皆一様に答えてくれました。

要は、ただの色のついた砂糖水。
僕が子供の頃飲んだ合成着色料がガンガンに入った駄菓子ジュースみたいなものだったのでしょう。

色が付いているだけまだマシで、色も味もついていない炭酸水の場合もあったそうです。

シンプルと言えば聞こえはいいですが、機械同様実に愛想がないですよね。

当然消費者からの品質改善の意見も出ていました。

医師だった家内のお母さんは、ソビエト政府発行の医学者向け雑誌を購読していました。

その中に『自動販売機のサービス及び衛生管理の改善と味覚の向上に関して』と題された批判記事を読んだことがあるそうです。

医学的立場から見ると、コップの使いまわしや着色料がふんだんに入ったジュースは看過できなかったのでしょう。

雑誌には、批判記事に対し、当局の意見も記載されていたそうです。

『先進の科学力を持つソビエトの生む機械には衛生や添加物の問題は一切ないのだ。』
木で鼻をくくった様な返事で批判を一蹴していたそうです。

そんなクオリティとサービス向上意識ゼロぶりですから、当然冷戦終結後は、一気に人気凋落。
西側からなだれ込んで来た清涼飲料水にあっという間に駆逐されたのでした。

それでもマガジーンやキオスクみたいな小型店舗のないエリアではまだ地道に動いています。

もっとも設置後、随分年月が経っていますから、多くが何らかの部分で故障しています。
そのため、機械を手伝う(?)お年寄りが傍にチョコンと座っていたりします。

洗浄機構が壊れている場合は、お年寄りが自らの手でコップを洗ってジュースを注いでお客に渡したり。
あるいはジュース注入口が壊れている場合は、洗浄機構でコップを洗い、自分たちが用意してきたジュースを注いで客に渡したり。

ここまで来るともはや自動販売機どころか機械としての存在意義も怪しいものです。

傍から見るとツッコミどころ爆発。。。と言いたいのですが。
半ば壊れた機械と協力して働くお年寄りを見ると何とも言えない哀愁を感じます。

大げさに言うと、大量消費社会でなかったソビエト時代の切ない残像を見ていると言えばいいでしょうか?

皆さんもロシア圏を旅することがあれば是非ソビエト式自動販売機を探してみてください。
きっとその光景は、欧米や日本の旅では経験できないロシア圏の旅の味わいをさらに深めてくれるでしょうから。

閉じる コメント(2)

顔アイコン

何故、毎日新聞がロシアを特集する企画を?

ロシアNOW(特集企画) - 毎日jp(毎日新聞)
mainichi.jp/sp/roshianow/ 削除

2012/7/22(日) 午後 1:30 [ ゴンベイ ] 返信する

使い回しのコップというのが頂けませんね。

(^_^;)

2012/9/8(土) 午前 8:13 [ suu*uu*h*i ] 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(0)


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事