シルクロードから嫁が来た!!

キルギス共和国出身のロシア人と結婚した男のムダ話。旧ソ連諸国のお話も

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【キルギス産フェルト製品の製作工程。一品一品が丁寧な手作りです。(画像上) そして、汗と涙の結晶の製品!携帯電話ケースとカードケース。値段も1,000円、800円とお手ごろです。読者の皆さん、ぜひお買い求め下さい!(画像は良品計画社のWebサイトより転載)】

遊牧民の文化を持つキルギスでは、羊の放牧が今も盛ん。
羊毛から作られるフェルト生地は主要な特産品のひとつです。

品質がよく価格も安いため、様々な製品に使用されています。
衣服や絨毯などの日用品から外国人向けのお土産まで多彩です。

我が家にもそんなキルギス製品が数多くあります。
特にスリッパは暖かく、冬の朝は、これなしでは起きられないほどの存在です。

とまあ、なかなか優秀なキルギスフェルト製品なんですが、、、
悲しいかな知名度がないんですよね。

“これだけいい品質やねんから、ちゃんと宣伝すりゃ売れるのになあ。”

こんな感じで残念に思っていた矢先。

何と無印良品でおなじみ良品計画がキルギス製フェルト製品を販売していることを知りました。
製品は、携帯電話ケースとカードケースの小物類でWebからでも購入可能!!!

ウエーン、良品計画様ありがとう!!
もうこれからはあらゆるモノを無印良品優先で買いますYO!

値段も1000円、800円とリーズナブル!

読者の皆さん、ぜひお買い上げ下さい!
と言うか買いなさい!
と言うか買わんかい!
と言うかお願いだから買ってあげてください!!!

とまあ、年甲斐なく興奮しっぱなしの中年オヤジですが、、、
それにしても何故突然キルギス製品が扱われだしたのでしょうか?

そこには日本発の“一村一品運動”が関連していました。

“一村一品運動”は、1980年代に大分県で始まりました。
ごく簡単に書くと特産品を育てることで地域の産業振興や活性化につなげる手法です。

この運動を発展途上国に活かせると考えた団体があります。
途上国の支援を行うJICA(国際協力機構)です。

単なる金銭援助でなく特産品をビジネスとして成長させることで途上国に貢献できると考えたのです。

JICAの取り組み自体は、僕も何年か前に新聞で読んでいて知っていました。
『いい着想やなー』と思う一方で、どこか冷めた目で見ていたことも事実です。

独立行政法人と言うお役所的組織がシビアなビジネス社会と渡り合えると思えなかったからです。

確かにJICAは技術指導のノウハウを豊富に持ってはいるでしょう。
しかし、ビジネスに必須の販路確保や宣伝活動は不得手だと考えていたからです。

実際、運動開始後の状況を見ると、従来のJICAの活動となんら変わらない印象を持ちました。
技術研修や要員派遣は熱心に実施する一方、培った技術をビジネスに応用する仕掛けが少ないのです。

『うーん、やはり親方日の丸チックな組織ではアカンか。。。』
進捗を記した外務省のWebサイトを見ながら、ため息をついたものです。

そこに手を差し伸べたのが良品計画でした。
クリスマスシーズン企画で協力できないかとJICAに打診したのです。

JICAが世界中にある拠点に相談した結果、80を超えるアイデアが出てきました。

これらのアイデアを審査した結果、プロジェクト対象に採用されたのが、アフリカのケニア、
そして、キルギスのイシク・クル州でした。

イシク・クル州は、キルギスの東部にある街で、貧困層の多い地域とされています。
地場産業が貧弱なため、若者の流出が続き、地域コミュニティの崩壊が懸念されています。

救いがないわけではありません。

この州には世界第二位の透明度を誇るイシク・クル湖があります。
さらに、湖周辺にはキルギス古来の文化的遺産があったりと観光資源が目白押しです。

発展する材料は、数多くあるのです。
しかし、悲しいかなお金がないため、インフラやビジネスが育たないのです。

裏を返せば、やり方ひとつで成功する可能性が高い地域。
“一村一品運動”による街の再興にはおあつらえむきの街と言えます。

プロジェクトは、この街でフェルト製品の製造をすることでした。

最大の難関であった販路開拓ですが、これは良品計画が引き受けることになりました。
キルギスで生産された製品を全て良品計画が買取り、販売することになったのです。

とまあ書くのは簡単なのですが、実際はなかなか大変だったようです。

良品計画のオーダー数は、1万点。
大量生産、大量消費を知る日本人ならありふれた数字ですね。

しかし、作り手はキルギス。
製造するのは、オートメーション化された工場ではありません。
州内に点在している個人生産者の手作りです。

加えて普段ほとんど意識したことがない納期や品質の追求等、様々なハードルがあります。

日本と違い、良くも悪くも全てにおいてノンビリしているキルギス人には大変だったはずです。
それ以上に技術指導を担当したJICAのスタッフは、さぞかし苦労されたことでしょう。

とまあ、すったもんだの末に無事製品は完成。
2011年のクリスマスシーズンに日本のみならず世界各地の良品計画店舗で発売されました。

幸いなかなか好評だったようで、2012年のクリスマスシーズンにも良品計画はキルギスに2種類の製品
(携帯電話ケース、財布ケース)を依頼、現在販売中です。

慣れない第一回目の生産に比べて製品レベルも上がったようです。
苦労して作った製品を手にしたキルギスの人々の笑顔を良品計画のWebサイトで見て何だかこちらまで嬉しくなりました。

もちろん、たかが1,000円程度の製品が1万個程度完売したとしても入るお金は知れています。
学生ビジネスに毛が生えた様なもので、この程度で街が劇的に変わることはありえません。

小さな国の小さな街の小さな成功。
それでも僕には、大きな一歩に思えます。

この小さな成功を糧に少しづつ成功体験を積んでいって欲しい。
働くこと、儲けること、故郷が発展する楽しみや嬉しさを感じて欲しい。
そして、いつの日かキルギス屈指の街として大きな花を咲かせて欲しい。

イシク・クルを訪れ、人々の優しさと素朴さに触れた人間、あるいはキルギスファンとして彼らの成功を祈らずにはいられないのです。

※今回の記事はJICAおよび良品計画社のWebサイトから多大な情報をいただきました。
キルギスへのサポートも含めキルギス国籍の妻を持つ身として深くお礼申し上げます。

閉じる コメント(6)

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はじめまして、今更ながら奥様との馴れ初めを楽しく見ている者です!
このフェルト可愛いですね!今でも扱ってるのでしょうか?明日にでも買いにいきたいです(笑)

2013/1/28(月) 午前 1:38 [ aru**1987 ] 返信する

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aru**1987さん お読みいただき光栄です。ただの与太話めいた思い出ですが、お楽しみいただければ幸いです。でフェルトですが、今も販売していると思います。Webでも購入可能ですので、ぜひ!!!宜しくお願いします。

2013/1/29(火) 午前 8:25 mig21 返信する

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買いました!!これはハイクオリティーですね!花柄生成りのケータイケースにしました(鹿柄が無かったの…)
blogこれから楽しみにしてます☆

2013/1/30(水) 午前 0:11 [ aru**1987 ] 返信する

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aru**1987さん お買い上げ感謝します。手作りで丁寧に作られているので長持ちすると思います。大切に使ってあげてください。フェルト生地製品は長く使えば使うほど味が出ますので!

2013/2/2(土) 午前 10:32 mig21 返信する

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記事には財布ケースとありますが、せいぜい小銭入れにしか見えないので、ちょうど小銭入れが欲しかったこともあり、是非買おうと無印良品の店に行き、キルギス産のフェルトの小銭入れはないかと店員に尋ねたところ、「小銭入れではなくカードケースですね、クリスマスギフト向けだったので店頭には出ていません」といわれた後、暫くして在庫を探し出してきてくれました。
欲しかった小銭入れではありませんでしたが、一風変わっていて面白いので、掲載写真右下に写っている山羊のワンポイントが入ったカードケースを購入しました。
来年はミグさん一押しのスリッパがいいですね。 削除

2013/2/25(月) 午後 4:57 [ ゴンベイ ] 返信する

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楽しく拝見させて頂きました。このように素晴らしい紹介をしていただき、誠にありがとうございます。現在、実際にこの活動のサポートを行っているボランティアの者です。私はまだキルギスに来て3か月という短い期間ですので、現地のスタッフの方々と一緒に行動し、見学させてもらっているだけではありますが、とても有意義なプロジェクトであると実感しております。また今年の出荷分もすでに製造が始まっております。今年は一段といいものを届けたいと現地の人々も決意を新たに製造を進めておりますので、また完成しましたらご報告をさせて頂きたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

2013/4/30(火) 午後 1:42 [ tehgik ] 返信する

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