言葉の癒し場

無条件の許しのこころで人や自然それらを愛せる自分に、世の中になれたなら。

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ショート・・ジャッカルと豆の木




サバンナをジャッカルが歩いていました。

人間の家から追い出されたのです。

犬と間違えられ飼われていたのですが、ジャッカルと分かり追い出されたのです。



家の男の子にサンバという名前をつけられていました。

男の子は親には内緒でジャッカルを飼っていたのです。

草原で親を亡くしたばかりのジャッカルでした。

「サバンナで家畜を襲ってくる野獣がいる、サンバ、お前は家畜を守れ。」


サンバはずっと自分を犬だと思っていました。

ある日人間の家畜を襲ってきたジャッカルの群れがいました。

サンバはジャッカルの集団に挑みました。


「お前は俺たち仲間を襲うのか。」

「僕は人間に飼われている犬のサンバだ。」

「お前か、人間に母親を殺されたのに人間の見方をしているというやつは。」

「草原のおきてにそむくとどうなるか、わかるのか?」


その時初めて自分がジャッカルでお母さんが人間に殺されたことを知りました。


その様子を見ていた村の人がいました。

サンバの後をつけていくと少年がいました。

「よしよし勇敢に君は戦ったよ、きっとお父さんも君を飼うことを許してくれるだろう。」


村人は少年のお父さんに言いました。

「あなたの息子は我々の敵、ジャッカルを飼っている。やがて我々の家畜も襲うようになるだろう。草原の掟を変えてはいけない。」


父親は少年にサンバを殺してくるように伝えました。

「息子よそれがおきてなのだ。」


少年はサンバを草原に連れてくると

「ごめん,僕が飼ったばかり君に悲しい思いをさせてしまった。僕は君を殺せない、さあここから逃げて。」


少年はサンバを見送ると、途中でジャッカルの死骸を見つけ、尻尾を切り取り家に持って帰りました。


サンバは狩りの仕方を知りません。お腹が減っても狩りができません。

ああ、家にいたらおいしい食べ物をいつももらっていたなあ。

少年の家は貧しくて主食は煮た豆でした、そのおこぼれをもらっていたのです。



ひもじくて、とうとう草原に倒れてしまいました。

その様子を遠くからハゲワシや、ハイエナが見ていました。

サンバは自分が食べられると悟りました。

「僕はなぜ人間に拾われたのだろう。せめて食われてしまう前に豆が食べたい。」

サンバは息を引き取りました。

ハゲワシとハイエナはどちらが先に獲物を捕れるかサンバに近づきました。

その時サンバの体から沢山の木のつるが伸びきました。

つるはたちまちサンバの体をおおうと、上へ上へと伸びて行きます。


草原に一本の豆の木が生えました。


やがて豆の木は草原で暮らす人においしい豆を与えるようになりました。

ジャッカルたちも人間がいない時は木陰で休むようになりました。


サンバの木、人々はそう呼ぶようになりました。






ジャッカルと豆の木


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