LUPOの地球ぶらぶら紀行

地球をこよなく愛する産婦人科女医の多少マニアックな旅行記です

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魅惑の秘密結社

産婦人科医の私は、普段産科も婦人科も診療していますが、専門医を取得して数年経つと専門分野はどれやねんということになってきます。

普段は周産期のフリしてるんですけど・・

実は嬉々として勉強している分野がありまして、一年ほど前にその学会に入りました。
なんと、その学会は怪しい人が入ってこないように会員の紹介がないと入れないようになっているのですが、人づてに紹介してくれる方が見つかったのです。

その名は、

日本エロ学会

もとい、

日本性科学学会

です。
sexual scienceを真面目にやっている学会です。産婦人科医・泌尿器科医・精神科医などの他、看護師や助産師、人間科学部など文系の方々など幅広い会員がいます。

外来をやっているとたまにセックスに関する切羽詰った相談をする方がいらっしゃいます。
癌のために手術や放射線治療を受けた方に性生活についてこちらから聞いてみると、堰を切ったように疑問や不安を話されることがあります。
癌患者でなくても、内診時にちょっと変だなと思った人にセックスライフについて聞いてみると、強い性交痛に悩まされているけど誰にも言えなかったという人も・・

大学の授業では習わなかったし、教科書にも何も書いていないので、周りの産婦人科医に聞いても「自分の経験などから」アドバイスするくらいしかできない、と。

で、学会に入って本とか色々読んで勉強しているのですが、これが面白い。
男性のことは専門外なのですが、たまたま職場の大学の泌尿器科教授がエロ学会の重鎮だったので、お近づきになって意気投合。
泌尿器科教授は女性医師で性科学に興味を持つ若手がいるのを非常に喜んでくれ、一緒に学術集会に演題を出そうと行ってくれました。

と言っても急に出すような症例や研究は無いので、普段の疑問についてアンケート調査をすることに。
それは「女性医師の性行動」。明らかに一般女性と人種が違う女性医師はアクティブなのか?特殊なのか?女医4割時代を迎え女性医師というポピュレーションが無視できなくなってきた今、彼女達をより深く理解するために・・

で、いろんな方に協力をいただきまして49人からアンケート用紙を回収し、集計・分析。昨日発表して来ました。

簡単に結果を書きますと、

・20代・30代女性医師49人中、40人にパートナーがいて、15人が既婚、8人が子持ち。
・パートナーが医師であったのは67.5%
・性交渉の頻度は子供がいる人はいない人より少なく、パートナーが医師である方が非医師であるより少なかった。
・夜勤回数が多いほど頻度が高かった。(これは年齢・子供の有無など関係ないと思われた)
・挙児希望の有無・同居か否か・交際期間には影響を受けなかった。
などなど・・

これがまた、凄い反響と活発な質疑応答でして・・
座長や学会理事長は女性医師なので興味深々だったそうです。
理事長は「一般女性に比べて女性医師はアクティブじゃないわね!!セックスが年数回しかない人がこんなにいるなんて。やっぱり激務はいけないわ!!」と発言されてました。

発表が終わった休憩時間には座長・理事長をはじめ偉い先生方がいっぱいやってきて、着眼点と労力を褒めてくれたり握手したりしてくれました。
母校の大先輩K先生も凄く喜んでくれ、「私の後輩なの。優秀なのよ。(一緒に働いたことないんですが)」とみんなの前で撫で撫でしてくれました。
みんな、女性を診療していると行き着くのは性科学よ、日本では遅れすぎているわ、興味はあるくせにタブー視するから歪んだ情報が蔓延するのよ、と口々に性科学の大切さを述べておられました。

性感染症や望まぬ妊娠を防ぐための性教育なども急務だと常々実感しているところ。
よし、こっちの道を究めようと思った日曜日でありました。

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