LUPOの地球ぶらぶら紀行

地球をこよなく愛する産婦人科女医の多少マニアックな旅行記です

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今年2月にロンドンに短期留学に行ったのですが(また書きます)、実は私、ちょっと南米に寄って帰って参りました。


国で言えばブラジル・アルゼンチン・チリですが、ネイチャーがメインなので国というよりは、アマゾン・イグアス・パタゴニアです。
どこそれ?って感じでしょ。
きっと大半の人は一生行かないと思うのですが、興味があればお付き合い下さい。。


かつてないロングフライトのため頭が重だるくなっていた私は、今が朝だと言われてもすぐに体がついて行くことが出来なかった。やはり、ブラジルは遠い。夏の終わりのサンパウロ国際空港は蒸し暑く、それまで春先のすがすがしいヨーロッパにいた私は、改めてここまでの距離を感じた。
しかし、サンパウロはほんの通過点にすぎない。最終目的地はアマゾン川と流域のジャングルだった。

西表島のジャングルに魅了されて以来、ボルネオとマダガスカルのジャングルを訪れ、次はアマゾンしかないと思った。ただ、南米は私にとって未踏の地であり、治安に不安もあったため、心強いメンバーとでないと危険だと思っていた。
私のロンドン短期留学の寄り道旅行として、また、ずこちゃんの卒業旅行として、二人ともどうしても南米に行きたくてこの旅が実現したのだが、都合上ずこちゃんと二人でアマゾンに割く日にちはなかった。
結局どうしても諦められなくて、私は一人でアマゾンへ行くことにした。

アマゾンへ川流域のジャングルへは、サンパウロから飛行機で3時間のところにあるマナウスという大きな都市が玄関口となる。アマゾン川のイメージとは裏腹に、かつてのゴム産業をきっかけに産業が栄えていて、ソニーやホンダなど日本の企業も多い。

マナウスから車と船を乗り継いで行ったジャングルの中に、アマゾン・エコパーク・ロッジというエコロジー観光の総合施設がある。ロッジは1800ヘクタールものジャングルを所有し、サルや鳥類を保護している。そして宿泊者はガイドと共にトレッキングやアマゾン川クルーズを行うことが出来る。今回私はそこに2泊滞在することになった。

http://www.amazonecopark.com.br/en-us/default.asp

マナウスの空港にはロッジからガイドのアントニオが迎えに来てくれた。私と、同じ日程で参加するロシア人のナタリーとアリョーシャの3人がアントニオに滞在中案内してもらう。

車で川沿いまで行き、小さな船に乗り込む。
色の違う二つの川、ネグロ川とソリモンス川がマナウスの近くで合流し、そこから先がアマゾン川となる。その合流地点まで船で行くと、こげ茶色のネグロ川とミルクティー色のソリモンス川がはっきりと分かれたままはるか向こうまで隣り合って流れていくのが見えた。川幅は本当に広い。まるで湖か海である。アマゾン川の始まりがこれなのだから、河口はどれほどの広さなんだろうか。



二つの川は流速もpHも違うためなかなか混じり合わないのだという。ネグロ川の水は酸性で栄養も少ないため、ネグロ川流域の方が魚や動物は少ないそうだ。ロッジはこちらの方にある。ソリモンス川流域は栄養が豊富な分蚊が多く、口を開けただけで蚊が入ってくるため、あまり口を開けずにしゃべるという。まるで東北弁のよう。

その後は船でネグロ川を登り、川べりの湿地帯へ行った。大きなハスの葉と水草、そして腰まで水に浸かっている木々を突っ切って遊歩道が作られている。蚊と戦いながら密林の中を歩く。川の中にはピラニアとワニ、木の上にはハゲタカがいる。アマゾンは肉食動物の宝庫なのだ。



子供達が川の中で泳いで遊んでいるのを見て、アントニオに「あれは大丈夫なの?」と聞くと、
「川の中には他に食べ物がいっぱいあるから大丈夫なんだ。」
「ワニとピラニアはどっちが強いの?」
「ワニはピラニアを食べるし、ピラニアもワニの赤ちゃんを食べる。ワニ同士もおなかが減ったら共食いするよ。」
この濁った水の中で、そのような生存戦争が行われているとは・・。
そして、食物連鎖の王者は存在せず、誰しもが今日にでも食べられる恐れがあるということ。人間の社会なんて甘いものだ。

雨季の終わりだったので、その日は夕方から大雨となった。船に屋根はあったが、高速で進むと正面から雨が直撃する。あっという間に服も髪もずぶぬれになり、体温が奪われる。ナタリーもアリョーシャも震えていた。


飛行機を2度乗り継いで遠路はるばるアマゾンに来て、そのままクルーズに参加し、空腹の上にずぶぬれになっているのには、自分で笑えた。「私は好きで来てるんだから」と自分に言い聞かせた。

それでも寒くて泣きそうになったころ、エコパーク・ロッジに到着。
ロッジは丁寧に作ってあり、ボルネオのレインフォレストロッジと似ていた。そしてちゃんと洒落ている。

夕食前にシャワーを浴びたら、当然水しか出なかった。世界中どこのジャングルでも当たり前なのだが、さすがにその日は寒くて辛かった。でも好きで来たんだから。

乾いた服を着てレストランへ。経験上、こういうところのご飯は美味しい。事実、くせのない川魚(切り身だったが、元は相当大きい魚のようだった)、野菜と豆たっぷりのサラダとスープ、色とりどりのフルーツはとても美味しくて山盛り食べた。そして、さすがブラジル、奥地でもコーヒーは驚きの美味しさだった。

明日は待ちに待ったジャングルトレッキング。
その日は目をつむると同時に眠りについていた。

長いのでとりあえずこの辺で。ほんま、地球上行けないところはないですわ。(紛争地域以外)

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