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フィッツロイ山と氷河トレッキングに行った私達は、すっかりパタゴニアを満喫した気分に。
でも、まだ最終目的地であるパイネ国立公園が残っています。パイネ国立公園はロス・グラシアレス国立公園の南に位置する大きな国立公園です。いくつもの湖と氷河、パイネ・グランデ山とトーレス・デル・パイネ山というパタゴニア好き憧れの山々、そして広い大地。グアナコやキツネ、ピューマなど動物の楽園でもあります。
チリのプエルト・ナタレスという町が玄関口となるため、エル・カラファテから5時間かけて長距離バスで移動しました。プエルト・ナタレスは、美味しい海産物の採れる小ぢんまりした港町です。
エル・カラファテやエル・チャルテンでは羊など山の幸ばかりを食べていたので、私達はサーモンやアナゴ、カニなどシーフードを食べまくりました。
私は今までに、ノルウェー、カナダ、北海道、タスマニア、チリのサーモンを現地で食べましたが、美味しい順にノルウェー>タスマニア>チリ=北海道>カナダでした。
街中で早速パイネ国立公園の詳細なトレッキング案内図を買って眺めると、とにかく広い!国立公園内の山小屋の宿泊と車の送迎を手配していたのですが、そこに降ろされても国立公園が広すぎて、1泊2日の滞在では見所を回り切れないことが解りました。国立公園にはタクシーはなく、絶景のペオエ湖や、氷河のあるグレイ湖に行くにはツアーに参加するか、車道を歩いていくしかありません。歩けば何とか回れますが、代わりに山道をトレッキングする時間はなくなります。
私達の送迎は、パイネ国立公園一日ツアーのバスに便乗する形だったので、運転手さんにお願いして車で回れるところは全て一緒に乗せてもらう事にしました。アマルガ湖、ペオエ湖から望むパイネ・グランデ山とトーレス・デル・パイネ山。そしてグレイ湖と氷河。風の大地パタゴニアの天気は変わりやすく、山々は雲に包まれたり、切れ間からちらりとその姿を覗かせたりしていました。快晴の時よりも、雲の中に透けて見える岩山の姿は神々しく見えました。
私達がパタゴニアを訪れたのは3月半ばから下旬にかけて。訪れた頃は夏の終わりで、日差しも暑く強烈でしたが、フィッツロイ山を見に行った短い期間のうちに、一日一日山が紅葉して秋になっていくのを感じました。そして、ここパイネではパイネ・グランデ山を包み込んだ雲が去ったとき、山の頂がうっすらと雪化粧をしているのが見えました。
日が傾くと気温が下がり、また風も強いので凍えそうに寒く感じました。ツアーバスにはビジターセンターで降ろしてもらい、バスを乗り継いでレフヒオ(スペイン語で山小屋の意味)に向かいました。
レフヒオには大勢のヨーロッパ人が泊まっていて、食堂で陽気に酒盛りをしていました。相部屋で2段ベッドでしたが、寝心地も良く、快適なシャワーもありました。
翌日はトーレス・デル・パイネ山を見に行くために早起きをしてトレッキングの予定でしたが、起きたら大雨・・。少しだけ迷いましたが、雨だからと言って夕方の迎えの時刻までレフヒオに閉じこもっていてもどうしようもないので、雨の中出発しました。
大粒の雨が勢いよく降っていたため、すぐにずぶぬれになってしまいました。今回は登山靴ではなくトレッキングシューズで、雨具も日本に忘れてきてしまったので、靴もズボンも水がしみて凍えそうでした。
しかも歩き出してしばらくして、トーレス・デル・パイネ山が厚い雲に覆われていて全く見えないことが解りました。また迷いましたが、やっぱり決めた目的地までは歩こうということになり、雨で道がぬかるむ中もくもくとトーレス・デル・パイネ山に向かって歩きました。吐く息が白く濁ります。途中から雨が雪に変わり、いよいよ手がかじかんできました。
やむを得ず、中間地点にあるキャンプ場のロッジで休憩をとることにしましたが、すでに冬期のため閉鎖されていました。トーレス・デル・パイネ山方面から降りてきた人に、山は見えないし吹雪いてきたので引き返した方が良い、と言われてやむを得ず引き返すことにしました。すでに道には雪が積もっていました。
結局、レフヒオの近くにあるホテルまで引き返しました。もう少しで凍え死ぬ寸前だったので、暖炉とガスストーブでぬれた帽子、手袋、靴、上着を乾かしながら、ココアを飲んで迎えの時間までおしゃべりをしました。それはそれで楽しかったです。
ああ、ちょっと不完全燃焼。必ずやもう一度パタゴニアに行き、今度は3泊4日かけてパイネ・グランデ山、トーレス・デル・パイネ山の裾野をWの字に回るトレッキングコースを踏破したいです!!そして南極も。絶対に行くぞ!!
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