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パタゴニア日記の続きです。
氷河に大興奮だった私とずこちゃんですが、このたび最大の目的はフィッツロイ山を見ることでした。フィッツロイ山はスポーツ用品メーカーpatagoniaのマークになってる山です。(ちなみに、patagoniaパタゴニア店を探したけど、なかった・・)
フィッツロイ山を見るために、カラファテから長距離バスで5時間かけてエル・チャルテンという村まで行きました。
その日は月に一度しかないという快晴に恵まれ、フィッツロイ山の岩峰群が遠くからでもはっきり見えました。私達は大はしゃぎで、バスを降りてチェックインを終えると、片道2時間のカプリ湖までトレッキングしました。
やっぱり氷河によって作られた山は、火山によって作られた山と根本的に形が違いますね。
この辺りの山は「トーレ」(スペイン語で塔という意味)という名前がついたものが多いのですが、塔というか柱というか、天に突き刺さっているような形の山が多いです。山というか岩みたいですね。
翌日、私たちの手配書には「日帰りトレッキング8時間」と書かれていたので、近くのユースホステルに朝暗いうちに集合しました。ガイドさんと、私たち2人を含む16人の参加者達は、そこからトーレ湖畔のベースキャンプまで早足で2時間半。
ベースキャンプでコーヒーを飲みながら休憩していると、ガイドさんたちがなにやら険しい顔でやってきました。
「予定していたガイドが1人来れなくなった。法律によりガイド1人当たり6人までしか氷河に連れて行けない。無理だから引き返そう。」
参加者達は騒然となり、ガイドさんたちと言い合いに。
私とずこちゃんには話が読めません。陽気なスペイン人に話を聞くと、どうもこのトレッキングツアーはトーレ湖の向こうのトーレ氷河を歩くのがメインのようで、そのためにはガイドが必要で、ベースキャンプから往復7〜8時間かかるとのこと。聞いてないよ!!
結局イギリス人とスペイン人達がガイドと話し合い、くじ引きで12人選んでアイストレッキングツアーが決行されることになりました。くじ引きは緊迫した雰囲気でしたが、私とずこちゃんも参加できることになりました。
その先は想像を超えた行程でした。橋のない川を渡らされ、岩場を延々登り降りして氷河にたどりつきました。
そこからアイゼンを履き、氷河トレッキングです。
所どころ氷河の割れ目があり、落ちたらどうなるんだろうと思いながら、初めてアイゼンを履いた足に一歩一歩力をこめて歩きます。怖いけどこわごわ歩くと余計滑ってしまうので、度胸が試されました。
氷の上でお弁当を食べ、氷河の壁でアイスクライミングを体験しました。
参加者のスペイン人やイギリス人とはすっかり仲良しに。パタゴニアに来るような人たちは陽気な旅行好きが多く、日本のことも良く知っている人たちが多かったです。
辛かったのは、同じ道を帰らなくてはいけないこと。実は氷河まで片道を来るだけでも途中で挫けそうになるくらい足場が悪く険しい道のりだったのです。ランチと水、アイゼンに加えて、重くのしかかる一眼レフカメラと替えレンズ。でも、これを持ち歩かないと来た意味がありません。
ところが帰りは不思議と足が軽く感じました。多分メンバーと打ち解けて譲り合いながら歩いたからではないでしょうか。外国人と仲良くなるのが前より得意になりました。
帰りに橋のない川を渡らされた時は、真っ先に手を挙げ、一番乗りで渡りました。
ベースキャンプまで戻り、大はしゃぎでみんなで記念写真を撮るとすでに薄暗くなっていました。そこで流れ解散となり、早足でエル・チャルテンの村まで帰りましたが、最後のほうは真っ暗に。途中道が解らなくなり半泣きになりながらも、何とか村にたどり着きました。出発から14時間以上経っていました。
体力の限界まで、いや限界を超えてトレッキングをした私たちは、次の日の長距離バスが夕方だったので、また早起きしてフィッツロイ山を見に出かけました。初日よりも少し遠くまで6時間くらいかけて往復しましたが、この日は曇りでフィッツロイ山は見れませんでした。フィッツロイ山の周りは曇りが多く、何日も滞在しても見れない人も多いそうです。
バスに乗ってエル・カラファテに帰ってきた私達は、すっかりパタゴニアを満喫した気分に。
でも、やはり圧巻は次のパイネ国立公園だったのです。。
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