LUPOの地球ぶらぶら紀行

地球をこよなく愛する産婦人科女医の多少マニアックな旅行記です

医療の真面目な話

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現在京都で日本産科婦人科学会が開催中です。
3日の金曜日に、企画・準備に1年以上奔走した若手医師シンポジウムが行われたのでレポートしたいと思います。

元はといえば日産婦からの派遣で2007年にアメリカのサンディエゴで開かれたACOGに行った10人の若手産婦人科医の出会いからはじまります。
当時は「タダより高いものはない」ことに気づいていませんでした‥

以下、2007年5月の日記「サンディエゴのACOG〜学会編」です。

――――――――――――――――――――――

みなさんお久しぶりです。
ACOG(アメリカ産婦人科学会) in サンディエゴから帰ってまいりました〜。昨日から職場復帰しています。つらい・・。

ネイチャー大好きの私なのでアメリカには全く興味が持てず、デジタル一眼レフを日本に置いて行ったくらいヤル気がなかったのですが、行ってみるととっても楽しかったです。

日本の学会により10人の若手医師が集められて、交換使節として行ったのですが、全国から集められた同世代の産婦人科医たちとの交流は興味深くて楽しいものでした。○がっちも一緒だったし。

サンディエゴの魅力や、新しい仲間達の交流についてはまたゆっくり書くとして、今回は、日本とはケタ違いのアメリカの学会について。

ACOGは最先端の研究を発表し合う学会ではなくて、どちらかというと教育色の強い学会でした。今回はHPVのテストやワクチンの話がメインを占めていましたが、普段よりつっこんで思春期のことも学べたし、日本ではダブーな雰囲気のあるセクシャルなことも学べて興味深かったです。

お偉いさん達がローマ法王のような服を着て式典をするのも日本では絶対見られないものだったし、TVショーのような企画もあって、お祭り色も強かったです。

いやあ、アメリカの学会は規模がデカい。企業が出しているお金が全然違います。
レセプションパーティーは、学会場であるコンベンションセンターの近くのGaslamp Quarterという一角を、店と道路ごとすべて貸し切って、歩行者天国・ステージバンド付き・飲み放題・食べ放題・踊り放題でした。
ダンスパーティーもあって、引退した戦艦・ミッドウェー(今は博物館として一般公開)が貸切になってました。
これまたみんなで踊りまくってしまったのですが、
「そこの手を叩いてる女の子、ステージにカモーン!」
と言われて、壇上で歌って踊ってしまいました。
おかげで知らない外人にハイタッチされたりお酒をおごられそうになったりしましたが、英語となるとシャイになってしまい・・。英語がペラペラなら友達100人出来たでしょうねえ・・。

2006年の3月に医局にやってきたアメリカからの要人達のうちで、私をかわいがってくれたビビアンという女の先生がいるのですが、ACOGの元会長の超偉いさんだったのです。
事前にメールを送ったら、とっても喜んでくれて、学会場でも会う度に歓喜のハグをしてくれました!

私にもうちょっと英語力と野心があれば、いろんな展開があったかもしれませんが、キャラ的に「日本のリトルガール」みたいな感じで終始してしまいました。私らしい。

いやあ、あんな充実した旅になるとは。
次回はACOG in サンディエゴ〜観光編〜です!

講演会をしてきました

みなさんこんばんは。ごぶさたしています。
ネタそれなりにあるのですが、忙しさのあまり日記を更新できず・・

今日(もう昨日ですが)第54回医療制度研究会講演会で、「きちんと知りたい妊娠の心得11カ条-いつかお母さんになるあなたへ-」と題して講演をしてきました。

それはそれはすごいプレッシャーで、前夜祭と称して大勢が集まってくれた飲み会があったのですが、ちぃーっとも酔っぱらえませんでしたわ。
変な人が意地悪な質問してきたらどうしよう・・とか、心配で。

なにせ若輩者なので、元職場の教授にスライドと原稿チェックしてもらったりしましたがらね。
母校の教授に会ったときにも意見を求めたり。褒めてくださいましたよ。とっても嬉しかったなあ。だいぶ受売りしました。

沢山の方に来ていただいてほんま嬉しかったです。遠くから来てくださった方々もいて・・。感涙。

いやあ、緊張して原稿棒読みでしたわ。原稿に仕込んだ下ネタまで棒読みでしたからね。コンタクトレンズは乾くし、喉は枯れてくるし。

その後の意見交換が興味深かったです。「知ろう!小児医療 守ろう!子供達」の会の方がされたコメントなのですが、アンケートの結果、妊婦さんは怖いからリスクをあまり知りたくないと思っているけれど子供を産んだ人たちは妊娠中にもっとお産のリスクについて教えてもらいたかったと言っているそうです。

来てくださった方の中にはマスコミ関係の方も多く、「たまひよ」の会社の人が「興味深かったです。勉強になりました。」と言ってくださったのが嬉しかったです。妊婦への影響力大の雑誌ですからね。

いやあ疲れました。が、無事に終わって良かったです。
日本語になっていない日記ですが、取り敢えずご報告まで。


★妊娠出産の後は子育て!子育て中の方はぜひ見てくださいね!
「知ろう!小児医療 守ろう!子供達」の会
http://plaza.rakuten.co.jp/iryo000/

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講演会をします☆

みなさんこんばんは。昨日ニュージーランドから帰ってきました。
日焼けしてえらいことになっていますが、旅行記はしばしお待ちを・・

さて、この度若輩者ながら講演会をすることになりました。(関東にお住まいの方、是非是非いらしてくださいませ。
特に非医療者の方々に来ていただきたいです。

妊娠の心得は予想を超える反響を頂いたのですが、どうしても産婦人科医目線だし短い文章なので伝えきれない部分も多かったので、より一般の方との架け橋となるよう工夫をしなくてはと思っています。(まだちっとも出来てませんが])

良かったら来てくださいませ。(&宣伝してくださいませ)
アドバイスなどもお待ちしています。

________________________________

第54回医療制度研究会 講演会開催のお知らせ

演題:「きちんと知りたい妊娠の心得11カ条 
        -いつかお母さんになるあなたへ-」
講師:宋美玄氏(川崎医科大学産婦人科講師)
司会:本田宏氏(埼玉県済生会栗橋病院副院長、医療制度研究会副理事長)

日時:平成21年3月8日(日)午後2時〜4時(受付午後1時30分〜)
場所:東京都港区白金5-9-1 北里研究所病院 3階セミナー室
  交通機関:地下鉄 日比谷線「広尾」駅 1・2番出口 徒歩12分
  南北線 三田「白銀高輪」駅 3番出口 徒歩12分
  JR線 田町駅三田方面出口より タクシーで15分
  会場までの地図:http://www.kitasato.ac.jp/access/sirokane/index.html
参加費:1,000円 学生・研修医は無料

妊産婦死亡やたらい回しー正確に言えば重い合併症を持った妊産婦の収容に関係した死亡ーが社会問題になり、さまざまな反応を産んでいます。 一連の事件は、周産期死亡率が最も低いといわれる日本で起きたことで、救急対応能力が事態に対応できなかったことは事実ですが、出産そのものに伴うリスクとの関係で、このような出来事をゼロにすることは不可能という見方をする人も多いと思います。

事件を知った川崎医科大学産婦人科医長の宋美玄先生は医療側から見た妊娠の実際を一般の人にわかってもらおうと「妊娠の心得11カ条」をまとめ、ご自身のブログに公開しました。内容を知った医療制度研究会では、医療にリスクに関する情報が正しく伝わることが問題解決につながるという考えから、 11カ条の解説を宋先生にお願いすることにしました。 宋先生は妊娠に関係の深い若い世代や、助産師などとの対話を通じ、必要があれば改訂を加えた上で、この11カ条を形にしていただきたいと思ってます。 正しい物の見方が出来れば、難解な問題でも自ずと解決策が見つかるとの思いもあり、この講演会が少しでも問題解決に役立つことを願っています。

参加ご希望の方は、お名前、御所属先、職種、ご連絡先をご記入の上、
下記宛ファックス、又はE-mailにてお申込み下さい。(事務局 坂詰清)
締切りは3月6日(金)まで。

E-mail: zumechan@aol.com
FAX:022−796−6270
主催:NPO法人医療制度研究会
http://www.iryoseido.com
申込み用紙は下記にありますのでご利用ください。
http://www.iryoseido.com/kouenkai-pdf/kouenkai_054.pdf

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ビバ葉酸

仕事柄、製薬会社の方が薬剤情報などを良く持ってきてくださるのですが、今日は大塚製薬さんがアポを取って来られました。

「ニュース見ました。先生がブログで葉酸の必要性を説かれていると聞いて・・」
と、新製品の葉酸入りSOYJOYをくれました。。
こういうのってめっちゃ恥ずかしいですね。。チキンなもんで。


ブログで特定の業者さんの宣伝をするつもりは全くないのですが、葉酸ってなんじゃらほいっていう人のほうが多いと思うので。。

簡単にご紹介すると、
葉酸はビタミンBの一種で、血管を守ったり貧血を防いだりするのに役立ちます。

妊娠の心得11か条でもご紹介しましたが、葉酸を1日400μg摂取すると胎児の神経管閉鎖障害(二分脊椎などの神経の先天異常です)のリスクを下げることができます。

赤ちゃんの中枢神経は妊娠4〜7週に作られますので、妊娠が分かってから摂取しても間に合いません。

妊娠の1ヶ月以上前から摂取する必要がありますので、妊娠を考えている人は今日から摂取しましょう。

ちなみに、食べ物ではほうれん草やブロッコリー、アスパラガスなどの野菜、レバー、豆類などに多く含まれていますが、

ほうれん草2株に含まれる葉酸は、126μg・・・

1日400μgを摂取するにはやっぱりサプリメントですね。

今日頂いたSOYJOYでもいいし・・
http://www.otsuka.co.jp/soy/yousan/yousan.html

サプリでも。
http://www.otsuka-plus1.com/campaign/0706nm_you_op/

ちなみに私のお気に入りは、明治のこれ。
http://www.meiji-hohoemi.com/info/catalog/yousan.html
味がヨーグレットなんです。

他にも、葉酸&サプリで検索したら、いろいろありますね〜
http://search.yahoo.co.jp/search?fr=slv1-wave&p=%E8%91%89%E9%85%B8%E3%80%80%E3%82%B5%E3%83%97%E3%83%AA&ei=UTF-8

お好みで摂取しましょう。
妊娠中の貧血予防にもなるしね。

ちなみに、私も飲んでます。
妊娠の予定はありませんけどね〜

イメージ 1

CBニュースが私の「妊娠の心得11カ条」を記事にしてくださって、思った以上に反響が大きくちょっとビビッています。
11カ条はなるべく多くの方に読んでもらいたいと思って作ったため、あまり長くてもいけない、でも、誤解を与えてもいけないというジレンマがありました。

当ブログでは特に第2条「この男の子供を産むためなら死んでも良いと思えるような男の子供しか妊娠してはいけません」に関して議論をいただきましたが、Yahooニュースの読者コメントに「胎児適応による中絶は母体保護法違反である」という意見が載っていました。母体保護法に関しては、11か条では省いたところだったのですが、大事なことなのでブログで取り上げたいと思います。


皆さんは、自分もしくは自分の奥さんのお腹の中に宿った赤ちゃんが先天的に異常をもった赤ちゃんだと分かったら、どうしようかと考えたことはありますか?

もちろん、先天的な異常と言っても子宮の中で見つかるものは一部で、生まれてからでないと分からないものや2歳・3歳にならないとわからないものだってあります。
また、異常と言っても生まれても生きていけない程の重い奇形から、治療すれば治るもの、治療しても治らないものまでたくさんあります。

産科医として日々診療していると、妊婦さんやその家族から「赤ちゃんに異常はないですか?」と聞かれることがよくあります。指の数まで聞かれるときは、そんなことお腹の中で分かっても意味がないでしょうと諭しますが、自分のお腹の赤ちゃんの健康を気遣うことは親として当たり前の感情ですよね。

でも、中には「異常があるなら中絶したい」とか、「異常がある可能性が高いなら中絶したい(!)」と言う人もいます。

日本には母体保護法という法律があり、妊娠を続けることが身体的又は経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれのあるものであれば22週未満に限って中絶出来ます。
ここでポイントとなることは、法律上は胎児に異常があると言う理由では中絶出来ないということです。(以前は優生保護法という法律でそれが認められていました)

ところが実際には、母体の健康を害するということが拡大解釈され、胎児適応での中絶が広く行われています。
たとえば無脳児など非常に重い奇形で、妊娠を継続するのは母体に負担がかかるだけと言うような場合には、こちらから説明をして中絶を勧めます。

では、たとえばダウン症など命にはかかわらないけれど治療できない病気の場合はどうか。
ダウン症の子供は、特有の顔をしていてしばしば心臓や腸に病気があり、知恵遅れもありますが、比較的長生きできる人もいて、大学生や社会人になっている人たちもいます。
ただ、手術などの医療費や、福祉にお金がかかるのも事実です。

私がロンドンの病院やイタリアの学会で勉強したところ、イギリスやデンマークでは妊婦全員に説明と同意を得て妊娠初期からスクリーニングを行い、ダウン症の胎児を原則的に中絶しています。その結果生まれてくるダウン症の赤ちゃんは格段に減りました。
賛否両論あると思いますが、その国々ではこのクリアカットな価値観で社会が成り立っているわけです。

イタリアのようなカトリックの国では、中絶に対しては消極的で、スクリーニングすらあまり行われていません。

このように人工妊娠中絶に関する認識は、文化・宗教・価値観など多くの要素が絡んでおり、人間が神でない以上正解はありません。

日本ではどうか。日本では本音と建前の二重構造が成り立つ現母体保護法の下、医療者や妊婦個人ごとに様々な方針が取られています。

法律や判例的には、私たち医療者は出生前診断を行う義務はなく、患者から求められても断ることが出来ます。
でも実際は、致命的な病気や出産の時期を見極めないといけない胎児の状態(発育の悪い子など)を発見するためや、生まれる前に病気を見つけて小児科や小児外科と相談したり患者さんにカウンセリングをしたりするために、おもに超音波による出生前検査が行われています。
超音波検査は産科診療において不可欠なもので、私がロンドンに行って勉強しようと思っているのも超音波検査による出生前検査です。

ところがここへ来て、日本における出生前診断と中絶のあり方について疑問をもち始めました。

高校生のころ(ミッションスクールだったのですが)、授業で先生が「生まれつきの病気を持った人を中絶してしまうと、同じ病気を持った人が傷ついてしまうでしょ」と言ったのが印象的で、産婦人科医になるまではずっとその考えを持っていました。

夏の周産期学会で出生前診断に関するシンポジウムがあったのですが、私と同じように母体保護法の建前と診療の現状の間で戸惑っている先生達がたくさん集まっていましたが、結局結論は出ませんでした。
日本ではこういったことをオープンに話し合う土壌がない。それが必要だとみんな言っていました。

医療者自身に信念があれば「妊娠21週までは、中絶につながる可能性のある出生前診断を目的とした超音波はしない」と言っても合法だそうです。

私個人は原則として、胎児の運命は母親が決めるべきであり、医療者は自分の信条を押し付けるべきではないと思います。

日本の妊婦さん、そしてはこれから親になろうとしている人たちにはぜひ、自分が病気をもった赤ちゃんを授かるかもしれないこと、それを出生前に知るには限界があることを認識して、自分たちの意思で責任を持って赤ちゃんの運命を決め背負ってあげてほしい。

私たち医療者はそのお手伝いをする係ですよね。

で、産まないという選択をした妊婦さんを、その手伝いをした医療者を、ちゃんと法律で守って欲しい。現在は本音と建前の二重構造となっており、関わるものはみな腑に落ちないものを持っているのです。

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