LUPOの地球ぶらぶら紀行

地球をこよなく愛する産婦人科女医の多少マニアックな旅行記です

医療の笑える話

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乳との遭遇 

こんばんは。
忘年会シーズン真っ只中ですね。

こないだ病棟の忘年会があったのですが、「女性病棟」なので主に出入りするのは産婦人科医と乳腺外科医たち。
なので忘年会はナース・助産師たちと産婦人科医・乳腺外科医で行われました。

うちの病院の産婦人科は、医師不足の象徴的な医局で、「ほんまに大学病院?ほんまにハイリスク周産期やってるの?」というくらい少人数でワイワイやっていますが、乳腺外科の方は「世界の○○先生」と呼ばれる教授がいて、症例も医者もわんさか集まってきているとても活気がある医局です。

乳腺外科の先生達は上の先生から研修医までみんな芸をして盛り上げてくれました。教授までひょっとこのお面をかぶり、乳マークの入った特製ハッピ&褌をつけてはりました。

私は毎年忘年会ではコスプレをしているのですが(一昨年はサンタワンピ・去年はメイド服)、今年は風邪気味のため、いつもどおりの普段着でスッピン・メガネでした。

すると、「LUPO先生が普通の格好なんてつまんない」「何か着てよ〜」とあちこちで言われたので、新人ナースが着ていたセクシーサンタのワンピを無理矢理奪って着ちゃいました。(期待に答えずにはいられない性格なので・・)

普段岡山ではスカートはかないので私の生足にたくさんのオッサン先生が寄ってきましたよorz
矢島美容室で踊りまくってしまいました。
退職しても、忘年会だけは来てねと乳腺外科の先生達に熱く言われちゃいました。宴会要員・・

乳腺外科の先生たちとは同じ病棟で働いていても以外に接点が少なく、色んな話をするのは忘年会くらいなので、普段からの疑問をぶつけちゃいました。

L「先生、貧乳のひとはやっぱり巨乳の人より乳癌になりにくいんですか??」
乳「いや〜そうでもない」
L「でも、乳癌の発生母地の体積が少ないから貧乳のほうが乳癌になりにくそうじゃないですか!」
乳「それがそうでもなくて、オペしてて「あ〜この人貧乳だから楽だな」って人は結構いるよ」
L「えーーー。私、自分は貧乳だから乳癌は大丈夫だと思ってたのにーーー。」
乳「それより、授乳の期間が長い人は乳癌なりにくいから、先生も授乳したら?」
L「授乳!!予定ないですよ〜。でも貧乳なら早く乳癌が見つかってラッキー☆とかってないんですか?」
乳「触って分かるくらいじゃ進行がんだよ!それよりマンモグラフィーやらないと。」
L「え〜、やったことないです。」
乳「貧乳だと痛いけどね〜。あはは。」

ガーーン
結局貧乳のメリットって無し?

子宮癌検診とともにマンモグラフィーも受けてから退職しようと心に決めたのでした。。

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アドレナリン祭り

ちょっと前のこと。
近隣の開業医の先生の所から、陣痛の度に赤ちゃんの心拍数が下がるという妊婦さんが搬送されてきました。
救急車の到着を待つ間、既に新生児科と手術室と麻酔科に連絡し、準備万端。

妊婦さんが到着し、うちの助教授のN先生が内診。その瞬間、
「臍脱やぁ〜」
と叫んだまま、産道から手を抜けなくなりました。

臍脱=臍帯脱出。赤ちゃんの頭と子宮の入り口の隙間からへその緒が出てきてしまい、赤ちゃんは酸素が欠乏して死んでしまうこともある非常に危険な状態。
診断してしまったN先生は、へその緒が出てこないようにそのまま押さえていなくてはいけません。

と言う訳で、そのままオペ室へ。
この様に1分1秒を争う場合は、いつもの腰椎麻酔(下半身麻酔)ではなく全身麻酔となります。

このような超緊急帝王切開となると、産婦人科医はアドレナリンが出まくってハイテンションに。外来をやっているはずの先生達も手伝いにやってきてくれました。

「まだ?もう手が痛い・・。限界・・」
N先生は辛そうです。

消毒が終わって、早速切ろうとメスを当てた瞬間、麻酔科の先生ににらまれました。まだ麻酔がかかってなかったのです。焦りすぎ。

「まだ?早くして・・」

麻酔がかかった後、急いで帝王切開。内診した手を抜けなかったのでバルーン(尿道カテーテル)が入っておらず、膀胱がパンパンでちょっとやりにくかったですが・・
後ちょっとというとこで、

「ねえ、もう無理。手離していい?」
とN先生。
あかんに決まってるやん!!

「ダメですよ〜!頑張ってください!!」

それからすぐに赤ちゃんが生まれ、元気な声で泣きました。
一同、ほっ。
手術台の下から出てきたN先生は、手が強張ったままになっていました。


手術が終わって麻酔から醒めたお母さんに、
「赤ちゃん、元気でしたよ」
というと、朦朧としながらもにっこりと笑われました。
その笑顔に一同癒されました。

こういうのが嬉しくて産科をやってるんですよね〜。
アドレナリン中毒の産婦人科医多し、です。

でもN先生・・
ほんまに笑かしてくれましたわ・・

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少し前のこと。
合併症で長期入院中の妊娠9ヶ月の部長の患者さんに、週に1度だけ超音波検査を頼まれてしていました。

「赤ちゃん発育はしてるっぽいけど、やっぱりちょっと小さめみたいやねえ。(本来発育を評価するには2週間以上あけなくてはいけません)」
「そうですか・・」
そのまま赤ちゃんの色んな部分を観察し、プローブを赤ちゃんの股間に当てると、ぽろりーんと男の子の印が。
「りっぱなタマタマとおちんちんやねえ」
とつぶやくと、妊婦さんは
「え〜先生、生まれるまでのお楽しみにしてたのに・・」
「うそ!性別知らなかったんや〜。ごめん、ごめん。」
「先週言ったのに・・。」
「そうやったね、今思い出した。ごめん、○○さんに週1回しか会わないから忘れてた〜。ごめん。」

一応、日本産科婦人科の見解としては原則的に胎児の性別は教えないことになっているのですが(http://www.jsog.or.jp/about_us/view/html/kaikoku/H19_4_shusseimae.html)、実際は分かり次第性別を知りたい妊婦さんが圧倒的に多く、全国で胎児の性別が告げられています。
この妊婦さんのように「生まれるまでのお楽しみ」派は少数なのです。

とは言え、取り返しのつかないことなので20回ぐらい謝りました。

数時間後、別の入院中の妊婦さんのエコーをしていたときのこと。
「先生、○○さんに赤ちゃんの性別言ったでしょ〜」
「な、何でそれを。ほんま悪いことしたわ〜」
「○○さん、部屋に帰ってきてからその話題でみんなでめっちゃ盛り上がっててん!」
「マジ!怒ってた?」
「あの先生オモロいから許すって言ってたよ〜」

おお、良かった!
しかし、私がオモロなかったら許してもらえなかったのか?
オモロくて良かった。ほっ。

<お願い>
赤ちゃんの性別を知りたくない人は、念のためエコーのたびに言ってくださいませ・・

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デプっている後輩

題名のデプっているというのはデプレッション=うつのことです。

某市民病院で日直をしていたときのこと。
病院に到着すると、後輩が生気のない顔で待っていた。
「やっほー。ごめんね、遅れて。」
「・・・ああ、先生・・。」
「よう。あの子とはどうなん?」
いきなりナースステーションで恋愛ネタをつっこむ私。「あの子」とはこの病棟のナースなのだ。
横に副婦長さんがいたので、後輩はあわてて私を研修医ルームに誘導した。あのナースとは周知の仲ではないのか?

この後輩、同期産婦人科女医とつきあっていて、昨秋には婚約までしていたのに、いろいろあって別れたのだ。その一環に病棟美人ナースが絡んでいるという。かわいそうにその女医は大阪を去るのだ。ギリギリ以下の人員でやっている大阪の産婦人科医にとってはこの後輩はA級戦犯なのだ。
ちょっといじめてやれ。

私「ナースとはうまくいってへんの?」
後輩「え、もう何もないですよ。とてもそんな気にはなれないです・・。」
私「ゆうてあんた、そのために女医と別れたんでしょ?」
後輩「そのためだけじゃないですけど・・。」
私「3年!」
後輩「なんですか、3年て。」
私「婚約破棄の時効は3年やで。その間に訴えられるかもよ〜」
後輩「そんな・・。向こうは僕に捨てられたっていっぱいいろんなことを言ってくるけれど、僕だっていろいろあって、なんでこんなことになっちゃったんだろって落ち込んでるんですよー。」
私「そうなん?でもあんたが落ち込んでもしょうがないやん。この忙しい病院であんたがバリバリ働いてくれな困るんやで〜」
後輩「僕はもう何をする気も起きないです。誰かとどうこうという気にもならないし・・。」
ずっと半泣きな顔で訴える後輩。
後輩「女医を捨て、アクティブに女遊びしまくるような悪い男じゃないんです。僕も傷ついてるんですよ!」
私「確かにあんたは根っからの悪人って感じはしないけどね。でもね、(後輩を指差し、)ふがいない!ほんまふがいないよ!」
後輩「・・そのとおりです・・。」
私「(たたみかけるように)ほんま男の医者って小物が多いよね、しかも自分はイケてるって思ってる小物が!」
後輩「確かに医者には小物と変人しかいません・・。でもそんなイケてるなんて思ってないですよ。そんなにモテないし。」
私「確かに今君はそんなにモテてないかもしれない。でもね。」
さらに身を乗り出す私。
私「医者じゃなかったらもっとモテないよ!!」
後輩は豆鉄砲をくらったハトのような顔にそしてそのまま黙ってしまった。
私「まあまあ、あんたはまだ若いんやから(27才)しばらくぼんやりしながら時がたつのを待ったらいいんじゃない?」
後輩「それしか出来ないです・・。」
私「今日はあったかいよ。桜でも見に行ったら?」
後輩「はい。っていっても○○(同期の男医師)しか誘うやついないですけどね・・。」

会った時よりさらに生気のない顔になり、肩を落として帰っていった。
ちょっといじめすぎたか。

しかし、それにしても自分から婚約破棄をしておいて、こんなにデプるもんかねえ。割と意気揚々とした子だったのに。

ほんと人間の真価ってピンチがこないとわからない。

________________________________________________

これは2006年の日記ですが、その後輩は未だに彼女もなく覇気がなかったです。が、当直はバリバリしているようなのでナイス。

ちなみに女医さんのほうは、すでに別のドクターと結婚しました。
男女ってそんなもんですよねえ。

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産婦人科には毎月初期研修医が回ってきます。
毎月彼らは入れ替わるので、その都度基礎から教えてあげないといけないのは大変ですが、人出不足のうちの産婦人科に安定して実働部隊が供給されるので助かってもいます。

産婦人科といえば基本手技は内診、クスコ診です。
将来急に音大の大学院に行きたくなってバイトで食べていかないといけなくなっても、婦人科健診で生きていけるようにちゃんと伝授しています。

これがみんな最初はおっかなびっくりなんですが(医者が恥ずかしがったら患者は余計恥ずかしいから堂々とせーよ!と指導します)、大体みんな慣れてきます。

ところが今月やってきた男の子がチキンで・・

「クスコはこう右手で持って、手袋をはめた左手で小陰唇を開くんやで。膣の前の壁は尿道の裏で敏感やから後ろの壁に沿わすように奥まで入れてから開くんやで」
と指導するのですが、小陰唇に手を当てるだけであわあわして一向に診察しないのです。

「だ、だって穴が見えないところにこんなもの突っ込むなんて・・」
確かに左右の小陰唇がぴたっとくっついていたら膣入口部は見えませんが、だから左手で開けと・・
「ぼ、僕出来ません!」

そいつ普段は調子乗りでおべんちゃらばっかり言ってるような奴なんですよ!

「ほんまにもう!あんたは童貞か!」
「ちゃ、ちゃいますよ。」
「じゃあ女性器の構造くらいわかるやろ、このチキン!(つか、医師免持ってるやろ・・)」
「チキンって言わないでくださいよ・・」
「チェリーは良くてチキンはあかんのか!」
と虐めまくっていたのですが、ふと不安になり、
「ねえ、上司が部下に童貞か、とか言ったらセクハラになるんかな〜」
というとそいつは、

「いや、若干心地いいです。」

と言いやがった。

おおおーーーっ
これが噂に聞くM男!
ちょっとキモいかも。。

今朝の診察時に、
「やってみる?」
と言うと、
「吐きそうだからいいです・・。」
だって。婦人科研修にならへんやん・・

そいつは診察室を出た後、ナースステーションで服従したイヌのような眼で見てくるので、周りのナースに、
「聞いて〜、○○先生チェリーやねん!」
と言うと、
「ちゃいますよ!!」
と抵抗するので、
「じゃあ、クスコチェリー!」
と言うとぐうの音も出なくなってナース達にからかわれていましたとさ。。

循環器内科に行きたいらしいが、大丈夫なんでしょうかね〜。もう。

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