|
☆有名なアーユルヴェーダ・オイル
ここでご紹介するオイルは、アーユルヴェーダではよく知られ
ているオイルです。
これらのオイルは、とてもシンプルなレシピでできています。
たいていこれらの薬用オイルは、30種類もの原料が使われてい
ます。
これらの材料のほとんどは、西洋や日本では手に入り
ませんが、ここではこれらのオイルの主原料と特徴を
述べます。
◆「ブリンガラジオイル」
原料:ブリンガラジとごま油
特徴:ピッタによい。禿げ、時期尚早の白髪、マインドを強める
◆「ブラーミオイル」
原料:ブラーミとココナッツオイル(またはごま油)
特徴:ピッタとヴァータによい。マインドと感覚を強くする。
神経を落ち着かせる。 記憶力を改善する。頭痛や不眠に
よい。
◆「カラムスオイル」
原料:カラムスとごま油
特徴:ヴァータによい。神経過敏、緊張、恐怖感、精神的な疾患
によい。
◆「チャンダンオイル」
原料:チャンダン(サンダルウッド)、ごま油
特徴:ピッタによい。炎症緩和、灼熱感、頭痛、熱によい。
◆「マハナラヤンオイル」
原料:シャタヴァリ、ビルワ、アシュワガンダ、バラ、キャスタ
ー、ブリハッティ、ごま油
特徴:筋肉痛、関節炎、リューマチ、麻痺、中風によい。
◆「トリファラギー」
原料:トリファラ(アマラキ、ビビタキ、ハリタキ)、ギー
特徴:これはオイルではありませんが、三つのすべてのドーシャ
のバランスをとり、目や頭のケアによく、内服すると毒素
を浄化し、消化力を高める。外用としては、ピッタタイプ
に最適。
『薬用ギー(シッダーグリタ)と鼻腔投薬(ナシャ)』
■薬用ギー(薬草入り精製バターオイル)
薬用ギーは、薬用オイルと似たようなものです。
ギーそれ自体の作り方は、生の無塩バター約500gを中火でおよ
そ15分間加熱します。バターは溶け、沸騰しはじめます。
沸騰する時、スープが表面に浮かんできます。
この泡には薬効が含まれているので、取り除かないでください。
火を弱火にします。すると、バターは黄金色に変わり、ポップ
コーンのような匂いがしてきます。
一滴か二滴の水をギーの中に落とすと、パチパチという音がな
ります。こうなったら、ギーの出来上がりです。
少し冷ました後、濾し器でこし、容器に入れます。
ギーは、冷蔵庫にいれずに常温で保存できます。
特性と使い方は、薬用オイル類とは、特性や使い方が異なりま
す。ギーは、すべての組織にもっとも重要な性質・オージャス
を高めます。
そして、消化の炎とすべてのアグニ、体のすべての消化エネル
ギーと消化酵素を増大させます。
ギーは、小腸の中に存在する消化の炎・ジャタラアグニを、ピ
ッタを悪化させることなくその許容量を増大させ、促進させま
す。
ギーは、肝臓の中に存在し体の中にある食べ物の変容を統制す
る火要素・ブータグニを促進させます。
ギーは、他のオイル類や脂肪類のように肝臓の働きを妨害せず、
逆に肝臓を強化させます。
ギーは、骨髄と神経組織のための食べ物であり、そして脳を養
います。
ギーは、生殖組織・シュクラダツを含む体の微妙な組織(オー
ジャス)すべてを促進します。
オージャスを通してテジャス(マインドの炎)を維持させるの
で、メダアグニ(理解力と直観力の炎)を促進します。
このような機能により、ギーは、マインド、脳、神経組織のた
めの重要な元気回復強壮剤です。ギーは、ヴァータとピッタド
ーシャにとって素晴らしい薬です。
ギーはたいてい、食すか、ナシャ(鼻腔投薬)に用います。
薬用ギーに用いられる代表的なハーブは、一般的に苦いハーブ
で、アマラキ、アシュワガンダ、ブリンガラジ、カラムス、
にんにく、ゴクシュラ、ゴツコラ、ジャスミン、リコライス、
マンジシュタ、ざくろ、シャタワリ、トリファラです。
■鼻腔投薬とハーブの喫煙
プラーナ(生命エネルギー。吸い込みや飲み込みを統制し、下
向きに動く。)に関係した神経性・呼吸器系病気はたいてい、
鼻腔投薬(耳にオイルを入れることも含まれる)を通して治療
されることが最善です。
粉類を嗅ぎタバコのように嗅ぐ、鼻の粘膜にオイルを塗る、蒸
気や香煙を鼻から吸入する、液状薬を鼻から取り入れ洞をきれ
いにするこれらの方法はすべて、鼻腔薬です。
ベイベリー(やまもも)やショウガなどの刺激性のハーブは、
洗浄・充血除去効果があるため、この方法でとることができま
す。
神経鎮静ハーブ(ブラーミなど)は、特に薬用ギーとして脳へ
直接的に働くこの方法でとることができます。
(それぞれの鼻の穴に5滴ずつ入れ、横になります)
鼻腔投薬にはまた、ハーブ喫煙も含まれます。
ハーブ類の喫煙はたいてい、パンチャカルマ(アーユルヴェー
ダの浄化治療)の後、組織に残余している毒素を燃やす解毒治
療の一部として用いられます。
ハーブはまた、タバコをやめるのを助けるため、タバコのかわ
りとして用いられます。
ハーブ喫煙は、充血除去・咳止め効果を高め、風邪や咽喉炎に
よいです。
ハーブ喫煙は、神経組織にじかに働き、マインドがクリアにな
るのを助けるので、ヨガや瞑想に役立ちます。
◎◎ハーブ喫煙のためのハーブ:
・「主に、温める効果のある刺激性・去痰効果のあるハーブ」
アジョワン、ベイベリー、ブラックペッパー、カルダモン、
シナモン、クローブ、クベブ、ショウガ
・「特にマインドを元気回復させるハーブ」
ブラーミ、カラムス
アーユルヴェーダの植物・カラムス
日本名: 菖蒲の根
英語名: Sweet Flag
サンスクリット語名: ヴァッチャ
サンスクリット語名の「ヴァッチャ」の文字通りの意味は、
「話す」という意味で、言葉の力、知力、またはこのハーブが
励ます自己表現を意味します。
カラムスは現在、食品・薬品管理局の制限下にあり、毒性があ
るとされ、内服用にはすすめられていません。
しかしながら、このハーブは、何千年もの間、アーユルヴェー
ダでは古代の賢者たちに最も知られているハーブのうちの一つ
として使われてきました。
カラムスは脳と神経組織を浄化し活力を与えるひとつの元気回
復薬です。
またこの働きにおいて、ヴァータのための一つの元気回復剤で
あり、カパの元気回復剤でもあります。
カラムスは、毒素や障害物の微妙な経路を純化します。
カラムスは脳の血液循環を促進し、感受性を高め、記憶をシャ
ープにして気づきを強めます。
マインドのためにベストなハーブの一つで、ブラーミと一緒に
組み合わせて使えます。
カラムスはまた、性エネルギーを変質させるのを助け、クンダ
リーニを養う手助けをします。
カラムスのペーストは、頭痛の時に額に、または関節炎の痛み
に外用として塗ることができます。
おそらくカラムスは、鼻腔投薬(ナシャ)のための最高のハー
ブで、鼻のつまり、鼻ポリープによく、プラーナにじかに活力
を与えます。
ただし、使いすぎると、嘔吐を促します。
一般的な使用法としては、嘔吐性を中和するために、1カップ
の水に2gのカラムスと同量の生ショウガ、そして少量のハチミ
ツと一緒にとります。
ショックや昏睡状態にある人に、カラムスの粉を少量、鼻に入
れると回復します。
|