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入札してから、興味が失せてしまったオークション。
他の入札者を出ることを願いつづけて、最終日。
見事落札!
色違いも含め、他に全く入札者なし。
しっ、しまった・・・。
もしかして、高い買い物だった?
オークションは、キャンセルができないのがお約束。
仕方がないか。
落札メールのお返事とお仕立て依頼を出さなくてはと思いつつ、どうにもこうにも気分がのらない。
買えないと思うと他の2つがより魅力的に感じてしまう。
相手は、個人でなく、お店のオークション。
よし、他に落札者はいないし、まだ物が送られてきたわけではない。
いちかばちか、事情を話してキャンセルさせてもらえないか聞いてみよう。
それでだめなら、あきらめもつくしね。
入札してから、思っている色と違うことに気づいたこと、他にお店で欲しいと思う商品があることを書いて、
できれば、辞退したい旨をメールした。
後日、快諾のお返事メール。
わーい。
わがまま言って本当にごめんなさい。
でも、ありがとうございます。
さてさて、どっちにしようかな。
気になっていたという着物というのは、実は、振袖。
色が好みで値段も格安。
私の裄ちょうどで仕立てても足りる反物幅。
こんなことは、めったにない。
それにしても、見つけてからすでに数週間は、経っている。
安いから、ここまで残るとは思わなかったけど、かなり大胆な柄裄だから、
きっと、はじめての振袖として選ぶには人気がないのね。
普通丈の袖にしても問題なさそうな柄だし、むしろそのほうが、かっこよさそう。
一応、プロからみての意見を聞いてみよう。
問い合わせのメールを入れてみた。
「思いがけず自分に合うサイズなので、普通丈の着物として着たいと思うのですが、
デザイン的にはどう思われますか?」
「大変申し訳ございません。」
え?
「最長裄丈の表記が誤っておりました。」
あれー?
一番の魅力だったポイント、ジャストサイズが作れるはずの反物幅がマイナス修正されてしまった。
たかが、反物幅 −1cm。
されど、裄丈 −2cm。
それでもこの金額ならと惹かれるものはあるよね。
「お袖丈49〜50cm程度(通常寸法程度)でしたら、デザイン的にも問題ないように思います。
とても斬新なお柄ですので、きっと印象的に着こなしていただけるのではないでしょうか。」
格安と言っても、お仕立て代を考えると、迷うところ。
もうひとつの候補は、生成り地にうさぎ柄の袋帯。
とてもかわいくて、だけれど上品で、まさに好み。
ただ、そのお値段、××万円。
あらたまった席に着ることのない私にとって、この価格の袋帯は贅沢すぎだよね。
きっと、もったいなくて、なかなか使えないだろうな。
どうしよう。
帯が売れちゃえば、心残りなく、振袖反物買っちゃうんだけどな。
迷っていたら、思いもかけず、先に振袖が売れちゃった。
あれれー?
かなり意外。
残念だけれど、縁がなかったのね。
やっぱり振袖は振袖として来てもらえるなら、その方がいい。
それなら、早速、帯購入!
といきたいところだけれど、やっぱりひっかかるのはそのお値段。
どうしよう。
オークション、断わって確保した予算、がんばりたい。
でも、やはり高いな。
迷っていたら、今度は、いきなり消えちゃった。
あれれれー?
売り切れ表示は、出なかったよね。
預かり期間が終わって、問屋に返したかな?
問い合わせをすればまだありそうな気もするけど、やっぱり今の私には、縁がなかったのよね。
残念なようなほっとしたような。
結局、私の手元には、デスクトップに保存したうさぎ帯の写真だけが残ったのでした。
かわいかったな。
いつかきっと、こんな素敵な帯をね。
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