|
なになに?
期待いっぱいに差し出されたものを覗き込む。販売員くん得意満面の笑み。私の目の前に差し出されたもの、
そう、それは、ここにいる発端となった、初めて店頭で見せてもらった着物の付け下げ訪問着の色違いのような
着物だった。
私の言うこと全く聞いてないのですね。
思わず口に出していいそうだった。
「いいでしょ。ちょっと羽織って見てくださいよ。ね。」
「訪問着は買いませんから。時間の無駄でしょ。」
「そんなこと言わずに。羽織ってみるだけでもいいですから。素敵でしょ。ね。ね。」
もうこここまで来るとため息しかでない。
「もう時間もあまりないんです。」
「店舗ではないので、カードの処理に時間かかってしまうんです。5分だけ。ね。ね。ね。」
何を言ってもあきらめてくれない。他のものを見るにしても帰るにしても羽織らないと先に進めさせないらしい。
言い合いしている時間ももったいない。とりあえず着付けてもらい、断ろう。
「どうです。いいでしょ。お似合いですよ。今着なくても、買っておいて損はないでしょ。」
「これならこの間の方が好きですね。お手頃なお値段はいいけど。どっちにしても、今、訪問着は着る機会はないので、いりません。欲しくなったら、そのときに買います。」
「じゃあ、いつ欲しくなるんですか?」
・・・。 知りません、そんなこと。
「私がほしいのは、今着られる普段着なんです。極端に言えば、隣に歩いている人がジーバンで、ファーストフードでランチしてもいいくらい気軽に着たいんです。訪問着では行けないでしょ。」
「着ればいいじゃないですか。どこへでも着ていけばいいんです。」
・・・。販売員くんにとっては、訪問着でなければ着物ではないらしい。
「とにかくもう時間ないので、帰ります。」
「まだいいではないですか。これからどこに行こうというんです。」
あの、まだって、まもなく22時になろうとしてるんですが。どこって、家に帰りますよ。
駄々をこねている子供と話しているような会話が続いた。さすがに店側の人たちも呆れ顔。とりあえず、納得してもらうのはあきらめ、身の回りにつけられたものを外してお返しし、カードの返還を求めた。
「もう、わかんないな。何が気に入らないんですか。」
「もう、いいですから。処理ができないならさっきの着物もいりません。とにかくカード返してください。」
さすがに作リ笑いもできなくなり、にらみつけた私に、ようやく観念したか、販売員くんカードを取りに行った。
小物や会場一番奥に並べられた小紋や紬の反物あたりに行ってみる。反物が山のように並べられていた。
「この辺りをゆっくりと見たかったんだけどね。」
つぶやいた私の後ろにいつのまにか販売員くんが戻っていた。
「何でそれを先に言ってくれないんですか。」
言葉になりません。
後日、手紙が届く。かわいらしい便箋と封筒、裏には販売員くんの名前。あのときは自分の思いばかりをぶつけてしまって不快な思いをさせてしまい、申し訳ありません。これに懲りずまたお目にかかれますように。そんな内容だった。
こらこら。せめて、店舗名ぐらいは表に明記しようね。これだけ見たら、振られた彼女に復縁求めている手紙だよ。お客の家庭を荒らすようなことは避けましょう。
1週間後、洗える着物の受取りがこのお店との最後となりました。
いつか訪問着が欲しくなって、ちょっとこれ素敵ねで買える日が来たら、お会いしましょ。
|
ある意味、壮絶なバトルを繰り広げられていたんですね(^^;販売員のしつこさも表彰モンですが、miizunaさんもちゃんと対応されてすごいです。私だったらとっくにキレてます(笑)あと手紙・・・うちにも届いたことありますが、なぜ名前だけで送ってくるんでしょうね?謎です。
2005/8/26(金) 午前 8:51 [ - ]
基本的にのほほんとしてるのであまり気にしないんですが、さすがにこのしつこさに怒鳴りそうになっちゃいました。手紙、彼だけではないんですね(驚)。マニュアルか。個人的に出してますという感じがあって、読まずに捨てられることはないとは思うけど、やっぱりどうかと思います。はがきならまだしも意味深すぎる。このときの手紙は、内容が内容だけに本当笑ってしまいました。
2005/8/26(金) 午前 9:08
★カードの返却が遅いのは、私のときだけじゃないんだ・・・。私の「帯留を知らない店員」も「や○と」です
2005/8/26(金) 午前 9:31 [ きゃらめる ]
読んだだけで、頭に来ますね。私だったらぜったいキレてる。「責任者出せ! あんたじゃダメだ!!」「そんなによければ自分で買え〜!」。うちの主人だったら、こんな応対されたら秒速でキレます。
2005/8/26(金) 午後 7:15
客商売でしょ、甘えないで!と読んでいて思いました。 手紙もそういうべたーとした応対も「甘えちゃって可愛いわね」と思える人がいるのだろうか??
2005/8/26(金) 午後 8:35
cafe_caramel_milkさん、え?私のときだけじゃないの?それこそびっくりです。実際に展示場などでは手間取るのかもしれないけれども、カードの扱いはお店としての信用問題に関わると思うんですよね。人質にしなくても快く過ごせていれば時間がある限り見てしまう魅力が着物にはちゃんとあるのに。
2005/8/30(火) 午前 11:19
ひなさん、ここの店長は、もっとマニュアル通りの接客をされる感じの人でした。店舗でお会いしたとき、ローンの話勧めるので、「ローンは大嫌いなんです。」とはっきり言ったせいか、このときは口をはさんできませんでしたね(笑)。madokaさん、私も同じこと思いました。子供や孫ぐらいに感じる年齢差のあるお客さんなら、かわいいわねで買ってくれるのだろうなって。でも、同い年にその作戦は無理すぎ!もう少し考えようねと言いたかったです(笑)。
2005/8/30(火) 午前 11:32
洋服屋さんはたていうるさいマダム(?)に厳しくされているからベターとしていないのだろうか、、、?子供も孫もいないと一生若い男の子のべたべた攻撃を好きになることはないのだろうか?など新たな疑問がわきました。ちょっと横道にそれすぎですね☆
2005/8/30(火) 午後 2:58
パートナーは、もともと婦人服の販売にいたのですが、接客の仕方について女性店長にあれこれ厳しく指導を受けたそうです。着物は、まだまだ男性の幹部のほうが多そう。もっと幹部に女性を入れたら変わってくるかもしれませんね。
2005/8/31(水) 午前 8:47
初めまして。薫(kaoru)と申します。
「きもののや○と」と聞いて、1から全部読ませて頂きました。
お疲れ様でした、っと言うのも変ですが。
全然、変わってないのですね。溜息です。
20年以上前、地下街の店舗で附け下げ一式買いました。
その頃は若かったので、ハッキリ「いりません!!」と言えず…(本当に今思うと、情けないの一言ですが)
冬のボーナス、吹っ飛びましたよ(−−〆)
2年くらい前の展示会が、全くこの記事の通りでした。
3時間以上帰れなくて、出たらグッタリ。
こんな所に来た自分が、とてつもなくアホに思えまして…。
私の若い頃と、何も変わってない!!
もう私のような者は行けない店だなぁ〜っと確信しました。
2008/8/28(木) 午後 2:13 [ 薫(kaoru) ]
薫さん、コメントありがとうございます。
お返事が遅れてごめんなさい。
同じような思いをされたことがあるのですね。
このお店に限りませんが、その商品が好き、または必要であれば、無理強いしなくたって、買う時は買うし、いらないと思ったらいらないのに、どうして無理強い接客になってしまうのでしょうかね。ましてや実店舗を持っての販売なら、1回限りのお客を増やすより、リピート客を増やそうと努力したほうがよっぽど合理的だと思うのですけれど。
私もこれ以来、全く近づいていません。
嫌な思いをされる人が一人でも少なくなるためには、消費者同士で注意しあっていくしかないのでしょうか。
2008/9/2(火) 午後 6:06