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先日見かけた、うさぎの着物にもう一度会いたくて、店舗は違うけれど同じグループのお店を訪れてみました。
何年ぶりかな。
ここ。
遠くから店舗の様子をうかがう。
あの販売員くんと店長の姿なし。
とりあえず、安心して、近づいてみる。
もう、どこか他に移ったのかな?
店頭には、同じデザインした人の名前の着物を発見!
眺めていると、販売員のおばさまがいつものように近づいてきた。
ちょっと、釣りしている気分。
「素敵でしょ。」
「あの、実は、○○(地名)で、この方のうさぎの着物を見たんですけれど、ここにはありませんか。
もう一度見てみたいんです。」
「え? ○○(地名)? あなたお住まいはどちらなの?」
「え?」
どこでもいいと思うんですけど。
「実家に帰ったときに見たんです。住んでいるのはこっちです。」
「あら、そうなのね。ちょっと、待っててくださいね。」
展示の着物もよく見るとかわいい。
深緑色の地の小紋に、こっそりと猫がいる。
「どれかしら。」
持ってきたのは、図鑑サイズの大きなカタログ。
めくっていくと、まさしくあの着物があった。
「あっ、これです。時間がなくて、反物の柄の部分をちょこっと見せてもらっただけなのですが、気になってて。
仕立てあがると、こんな感じになるんですね。」
あれ? 198,000円? もっと安い値段を聞いていたんだけれど。
カタログに書いてあるから、まさか店舗によって違うということはないよね?
残念。
聞き間違いか?いい間違いか?
どっちにしても、このお値段では、難しいね。
カタログをじっと見ていると、おばさま、また奥に引っ込んで、反物を持って出てきた。
予約品の札がついている。
わぁ。いいな。
頼んだ人がいるのね。
うん、かわいいもの。
「そうそう、これです。こちらでもあったのですね。」
「どこでも扱えるというわけではないのよ。」
カタログに載っているのに、取り寄せもできないお店もあるとでも言うのかしら。
まぁ、確かに、グループ外のお店では無理でしょうね。
前回、聞いた限りでは、この店舗、この地域の中でトップクラスの売上らしい。
店としてそれを誇りに思っているのか、地方では貸し出されることのないものも取り寄せられるんだと
自慢げに語っていた。
客にとっては、そんなことはどうでもいいんですけど。
おばさま、大胆にも反物をばさっと一気に広げた。
反物が床についている。
あっ、あのー。
予約品の札ついているんですけれど?
巻き始めにカバーはついているから大丈夫?
「こちらに鏡ありますから、あてて見てくださいな。さぁ、どうぞ。」
「いえ、今日はいいです。そこまでゆっくりしている時間はないので。」
「今日も時間がないんですか?!」
「今日も」って?
あなたにお会いするのは、今日が初めてなんですけど。
ここは、通りすがりによってみてはいけなかったのね。
「お手数おかけしてすみません。ありがとうございました。」
「あっ、あっ、それなら、ちょっとお名刺を。私・・と申します。次回ご来店いただいた際に・・・。」
次回があるとしたら、あなたが私を忘れてくれた頃ね。
着物屋さん、着物の魅力も大事だけれど、販売員さんの魅力をつけないと、客はついてきませんよ。
同じものを扱っていても、それを扱う人の印象で、そのものへの印象が変ってしまいます。
ま、それでも、いきなり「名前と住所を書いて」がなかったのは、一歩前進?ですかね。
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