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物凄い傑作だとは思った。全編を通じて無駄な映像が無い。125分、アリガチな表現を使うと“時間を忘れた”、それほどスクリーンを見入った。本当に125分ずっとそうだった。 でもオススメできるのかというと・・・・・・そうでもない・・・・・・。 映画を観終わった後のミジンコとミジ妻の感想、そしてほとんどの人類が同じであろうラスト15分の感想を『 』の中で表現してみよう。 『!!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・しょ、しょんなぁ・・・・・(呆然)』 ヤケにCMで「衝撃のラスト15分」と強調していたので原作をどのように変えたのか気にはなっていたのだが・・・・・・ショック・・・・・。 この映画オリジナルのラスト、監督のフランク・ダラボンが親友でもある原作者のスティーブン・キングの了解を得たにも関わらず、映画会社複数社が「No!」だったとか。 ラスト、凄いとは思った。絶望はしたけど・・・。このラストにダメ出しをしてしまう映画会社幹部たちのセンスの無さが昨今のハリウッド映画の幼稚さへの加速の原因かもしれない。 極限状態での集団ヒステリーとキティガイの表現にかけては世界一のスティーブン・キング。映画版でもしっかりと「人間が最も愚かで恐ろしい生物である」と位置付けている。 それと「馬鹿に宗教」がどれだけ悲惨な結果を生み出すかも解りやすい。 スーパーマーケットという空間で狂気に走る「元々のキティガイ」と「流されやすい自分を持っていない人々」の馬鹿さ加減をキングの原作もダラボンの演出も見事に表現している。 まるでスーパーマーケットの中が世界の縮図のように見える。 物語が進むにつれて、主人公と主人公に賛同している狂気に走らなかった人々が少数派になっていく。 そして狂気に走る人々はまさに狂信者の集団と化していく。 宗教(この映画ではユダヤの神)に救いを求めていく人々ほど狂気に走り生贄まで求める。 なにも求めず冷静に状況を分析して、いざというときに頼りになる人々が少数派になっていく様がまるで今の世界への皮肉となっている。 ああ、なんて難しい作品なんだ。傑作なはずなのに素直に絶賛できない。
絶対に観た方が良いと思う反面、ラストの絶望感をわざわざ味わう必要もないような気がする。 でも、観ろコンニャロウ!!!いや、観ちゃダメだあぁぁぁっ!!!やっぱ観ろおぉぉぉっ!!! |

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