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死神

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                          ちゃんと赤信号で停まっていた。

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ブルース・リー

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                           「そんなバナナ!」禁止。

階段

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                      建物に見えるが実は旅客機なのかもしれない。

ミジンコの友人で自分に厳しく他人にはもっと厳しいアメリカ人の友人がいる。イヤな奴だ。
海外で支援活動に従事している彼は「日常生活は破綻中だ」と本人が言うほど、「酒」と「タバコ」と「女」しか無い。
離婚した回数は「忘れた」らしい。「おまえも早く離婚しろ」とミジンコに言う。
嫌われ者なのに人気者という不思議な人間だとは思う。
ミジンコと付き合う理由は「なかなか死ななそうなんで葬式に出る手間がかからない」なんだそうだが、そもそも本当にイヤな奴なら葬式には出ないと思う。
先日、仲間の葬式に出席した際には号泣していたのを見た。酒で酔っ払ってその勢いで泣いていた。うるさいったらなかった。涙を流していないミジンコを見て「おまえも泣け」とボトルごと渡してきた。

海外の支援活動に深くかかわる人間たちは、実は自分が救済されなくてはならないほど私生活がボロボロになる人が多いとミジンコは感じる。
だから支援活動家たちは余り人を誘わないし、協力も求めない。具体的にいうと「医師を呼ぶよりも自分から医師になる」そんなタイプが多い。協力を仰ぐことイコールとんでもない事態に巻き込むことということを重々承知しているからだと思う。

そうは言っても何事にも人手も金も必要。ご存知だろうか?救援チームや支援チームってのはなるべくマスコミに注目されるように活動したがることを。
その方が寄付金が集めやすかったり、バックアップしてくれている基金などがお金を集めやすいからだ。
現実にはどこの取材クルーもいないところで救援活動をして「怒られる」活動家たちは後を絶たないのだが、一応はなるべく「目立つ」ことも大事なことだとされている。
例えばロイターで活動状況が配信されたりすると財団の広報官が大喜びする。それも仕方のないことだとミジンコは考える。
なにもかもが理想通りにいくのならば苦労はしない。

そんな状況を前述のミジンコの友人はいつも不平不満タラタラ。
要は取材なんかされようがされまいが奥地に侵入して物資をバラ撒けばいいんだってことらしい。撃墜されれば悲劇のヒーローになって金がもっと集まるかもしれないとも言う。
金を集める係のミジンコは「おまえが死んでも金なんか集まるか!」と説教する。
もうこんな言い合いは100回くらいは繰り返した。

ことの善悪だけで判断して正攻法で動くと支援活動家は短命になる。
長生きをすることも活動家の仕事の内なのだが、どうにも「死にたがっている」タイプが多くて参る。
ミジンコも日本人にしては危険なことをしてはいるが、ロッククライミングでは命綱をつけ、ベースジャンプでは予備のパラシュートをつけないと飛ばないタイプ。
死にたがり活動家たちには、素手で崖を登ったり、パラシュート無しでセスナから飛び降りるタイプがいる。
支援活動家になったから危険に鈍くなったのか、それとも死にたいから支援活動家をやっているのか定かではない者がやけに多い。
そんな地雷か手りゅう弾みたいな人間たちは、助けられる側にとっても迷惑なことかもしれない。せめて全員助けてから逝けばいいのに。

支援活動家に死んだら「罰」を与えると言ってもなんの効果もないことがもどかしい。
人が簡単に死ぬ地域を拡大させ続けている国々の首脳たちは長生きしているのに。
支援活動家にもエゴはあり、他人のためだけに生きているってわけでもない。
そうは思いつつも、中国でオリンピック開催中も命がけでダルフールで活動している人たちもいるってのが奥歯をかみ砕きそうなくらいなんとも言えない気持ちになる。

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