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そんなに多くはないが仕事上、要はなにかの役職に就任した際に社内報の略歴を埋めるときとか、情報誌や機関誌のインタビューに答えるときなどに「尊敬する人物は?」という人類定番の質問を受けるときがある。 「コリン・パウエル」ずっとそう答えている。 この質問の答えは学生時代からずっとコリン・パウエル。 ミジンコは心からコリン・パウエルという人物の行動原理を知りたいとずっと彼のことに注目している。 「人はどこまで世の中のために頑張れるものなのか?」というミジンコ永遠のテーマの偉大な先行者として見ないわけにはいかない存在。 もっと具体的にぶっちゃけて言ってしまうと、“もうアガリ、要は社会的地位も資産も充分に築いた後に人は巨大な敵に立ち向かえるものなのか?”という永遠にミジンコにまとわりついては離れない疑問を実際の行動で「できる!」と示してくれているのがコリン・パウエル。 実はコリン・パウエルは言われているほど「穏健派」ではないとミジンコは捉えている。彼は数多くのダーティー・ワークに手を染めている。 数々の軍が隠蔽したがった件にパウエルが主導的な立場であったことは明らかである。ミジンコの記憶に鮮明に残っているのはハイチのアリスティド大統領を(強制的に)亡命させた件。要はアメリカ合衆国がハイチという独立国家の大統領を追放したのだ。最近ではイラクのサダム・フセインもそう。 ハイチに乗りこんだパウエルやジミー・カーターは言葉による説得でアリスティドの亡命を促したとされており、その時にパウエルは雄弁に「指導者はいかにあるべきか」とアリスティドに語ったとされている。 ミジンコは苦笑い。海兵隊の包囲網の中、CIAにいつ暗殺されるか解らない状況のアリスティドに選択肢は2つしか無かった。亡命か死か。アリスティドは前者を選んで、フセインはどっも選らばずにみじめな逃亡者となった。 パウエルは多くのメディアが表現するほどクリーンな人間では決してないとは感じるからこそ、ミジンコは彼の生き様に共感している。 誰かがやらねばならない仕事を自分でやるか、誰かに任せるか、傍観者になるか、どれを取るのも自由。 その自由な選択がある中で「自分でやる」を選ぶ人間は実は「酷い目」にあったり、「自分の私生活を犠牲」にしたり、「身の危険」に晒されるときすらある。 それでも、有能な指導者であればあるほど、必ず「自分でやる」を選んで「私が責任者だ」と言う“ハメ”になる。 そんな「やるハメ」になる指導者がどこまでやり続けられるものなのか、パウエルの人生はミジンコにとってはひとつの指針となっている。 今のところ、パウエルはまだ「やるハメ」になっていながらも、今もって気力が衰えていない感じがする。 つまり自分もあのくらい爺さんになってもやれるということか。 The Poor Man's Harvard(貧者のハーバード)という言葉をご存知だろうか? パウエルの出身大学、ニューヨーク市立大学(パウエルはCity校出身)はこう呼ばれるときがある。公立大学であり、有名私大のように「出身」や「家庭環境」などでハードルを設けずに差別なく受け入れる大学としてそう呼ばれている。 学費が滅茶苦茶安いのでも有名。パウエルがいた頃は確か学費は無料だったはず。つまり、どんなに貧しくとも、家庭環境に恵まれていなくとも、努力を怠らない学生にチャンスを与える大学。 ミジンコもこの大学については詳しい。当たり前か、そこでフィルム(映画)とコンピューター・サイエンスという「その組み合わせは無理があるだろう!」ってなダブル専攻をしていたのだから。パウエル先輩の名を汚すほどダメな学生でした、ゴメンナタイ・・・。 とにかく遠まわしに言わなくても、パウエルの出身大学は「ド貧乏大学」である。100年以上ずっと財政難のニューヨーク市と州がお金を出している100年以上の歴史ある大学なので。 どのくらい貧乏かというと、ミジンコがいた頃は7階までのエスカレーター全部が動いていたところは見たことが無い。電気代を節約していたのだ。大体1〜2階と3〜4階が稼働しているときが多かったなぁ(シミジミ) 大学側の言い分は(電気代が払えないとは言わずに)「クリップを誰かが落としてしまうために安全装置が働いて毎回エスカレーターが止まってしまう」だった。毎日止まっていたけれど。 換気扇も動いている教室と動いていない教室があり、マンハッタンにあるビルで最も不快指数の高い内部であった。 教室の蛍光灯が切れたら次のがつくことは滅多になかった・・・・エコ♪(涙) 大学は「電気代を払う気が無い」わけではなくて「払う金が無い」ということを学生全員が理解していたので、最初と最後に段差の変わる“たまに動く”階段をせっせと上り下りしていた。 そんなド貧乏大学でも生徒は育つらしい。 まさにパウエルは偉大なる先輩。 さて、なぜ大学の話をしたかというと、ちょっと日本では馴染みの無いことが大学内であるから。 このパウエルの出身大学、大学内で軍のリクルーティングが盛んなのだ。今でもそう。この夏、ちょっと母校で教鞭をふるっている友人に会うために学内を訪れたのだが、ミジンコが学生時代とまったく同じように軍の宣伝ポスターと廊下に即席の「受付」が設けられていた。 日本人には信じられない感覚かもしれないが大学在籍中に軍に入って学費を稼ぐ生徒が沢山いるのだ。つまり、軍人であり学生であるという人がいるのだ。 非常に学費の安いニューヨーク市立大学でも、それなりの学費はかかる。ニューヨークで生活するだけでも生活コストは高い。 そんな中、愛国心を示せて学費も免除、更に将来の就職先、つまり軍の将校となれることに魅力を感じる学生は結構いる。 「予備役将校訓練課程(Reserve Officers' Training Corps、略称:ROTC)」というものが米国の一部の大学ではある。 予備役将校訓練課程(wikipediaから抜粋) ROTCでは、一般学生に混じって授業を受けながら、同時に軍事訓練を積み軍人教育を受ける。卒業後数年間は軍役に就き、大学在学中も非常事態時には召集される可能性がある。在学中は学費全額支給に加え奨学金数百ドルを受け取り、卒業後は士官レベルで入隊することができるため、奨学金の競争率は高い。高校の成績とSATの点数に加え、身体測定や運動テストを課される。不況時とアメリカ同時多発テロ事件などの国家危機時に志願者が増えると言われている。元国務長官コリン・パウエルもROTCの卒業生である。ROTCはアイビーリーグを含む全米のあらゆる大学に支部を持っている。
パウエルはROTC卒業生として軍のトップにまで登り詰めた。 ミジンコは湾岸戦争もイラク戦争もオイルマネーのためにアメリカにいるネオコンなどのイカれたクソジジィどもがアメリカ人とイラク人の両方の死はなんとも考えないで「金儲け」だけのために行われた「仕掛け人全員が死刑になるべき」最悪な戦争だと考えている。 そんな考えなのだがあろうことか、自分が尊敬するコリン・パウエルが両方の戦争で重要な地位であったことが本当に悲しい。 ただし、パウエルは敢えて戦争の中心にいたのだとは感じている。 本当に理解に苦しむのだがブッシュ親子のクソッタレな政権のために、なんでそこまでパウエルが仕事をするのか?という気持ちにはなる。 ただし、湾岸戦争で参謀本部議長がパウエルではなかったら?という思いもある。あそこで親父の方のブッシュのイエスマンが軍のトップで、更にシュワルツコフ司令官(ミジンコはこの将軍も得難い人物だという印象)以外だったら・・・・・ ・・・・・と想像してみたら、今のイラク戦争がそうなのである。 泥沼の戦争というのは、司令官によってもたらされるのかもしれない。勿論、アメリカ軍の最高司令官はジョージ・W・ブッシュなのだが・・・嗚呼・・・・。 昔、ベトナムも湾岸も経験したパウエルの発言で「(戦争を)やるからには軍事力の行使は、国際的協調を得た上で圧倒的な規模で行うべき」というものがあり物議を醸した。 今、ある意味、戦闘経験者であり、今後もそうであるミジンコはこの言葉の意味を重く受け止めている。 要はパウエルは「(特に味方の)犠牲を最小限に留める、つまり、早く終わらせること」をなにより優先したのだろう。勿論「やる」と決めたのならってことだが。 こういうパウエルのような本音が言える(元)軍人ほど、実は「やる」のは避けたがっている。 ラムズフェルドやチェイニーのような「人の痛みは思考の範囲外」の大馬鹿野郎たちには一生わからないことなのだろう。 延々とブッシュ親子に(おそらく不本意ながら)仕えてきたコリン・パウエルに対して、ミジンコには複雑な思いもあった。 ただ、彼の時たま漏らす本音を知るにミジンコはパウエルの生き方に興味が尽きない。 2004年の古い記事だが・・・・ Colin and the crazies 英国ジャック・ストロー外相との会談に於いて「ネオコンはイカれた連中(fucking crazies)だ」と述べている。 まったくその通りだ。神が世界を作り直すと本気で信じて戦争を繰り返したがっているのがネオコンのファッキン・クレージーたち。これは間違いない。 国務長官時代に国連安保理で「イラクが大量破壊兵器を保有している証拠」を列挙したパウエル。後にCIAがドイツへ亡命した男の嘘を事実と誤認したことだと判明。 長官退任後にパウエルはこの発言を間違いだったと認め、「人生最大の恥」とまで述べている。 正直、この安保理でのパウエルの映像が流れるたびにこちらまで恥ずかしくなる。 パウエルが人生最大の恥としたのは、誤認情報で戦争の発端を開いたことだけではなく、最初からこじつけで情報操作していたブッシュ政権とその政権を牛耳っていたネオコンの連中の思い通りに安保理で証言したことなのではないだろうか。 今回、オバマ支持をパウエルが表明した。これでもうオバマは圧倒的に優位になった。 共和党穏健派でマケインの長年の友人であり同志ですらあるパウエルがオバマを支持することは非常に難しい決断だったように思える。 それでもオバマ支持の理由が「ペイリンが副大統領に選ばれたこと」であることに、パウエルは相変わらずパウエルのままだったなと嬉しくなった。 ペイリンが副大統領になること、即ち、マケインが大統領になったときに世界が負うリスクをマケインの親友が述べたことが大きい。 パウエルは共和党の人間として、黙っていることもできただろうに、それでも少ない可能性ながらもペイリンが大統領になる可能性を排除しようとしてくれていることが有難い。 パウエルの態度は、人気獲得の為に「自分が死んだあと」のことは考慮しなかったマケインへの友人としてのあるべき姿だ。確かに最近のマケインは迷走しているとしか思えない。 もうブッシュ政権との付き合いで疲れ切ったパウエルは、このままフェードアウトしてしまうのかと感じて残念に感じていたが、まだまだパウエルが世界のことを気にかけていることが解って良かった。
パウエルがまだ頑張るのならば、後輩も頑張らねばならない。 |

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