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映画をつっついてみる

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宣伝コピーに“感動巨編”や“全米が泣いた”ってフレーズが付いていながら、ミジンコから涙の1ccも流させることが叶わなかった作品たちを振り返る。
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ターミナル

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自国でクーデターが発生した為に、映画内の言葉を引用すると“法の隙間”に落ちてしまい、空港で足止めを食らってしまったクラウコージア人(ってトム・ハンクスが発音していたが正確なカタカナ表記が不明)という架空の国出身という設定のトム・ハンクス。

彼に演技力があるのかどうかは置いておいて、本当に友人を探しにボスニアに行った事があるミジンコとしては、「一刻も早く帰る手段を取って欲しい」と感じた。内乱が起きた後の国っていうのは、政府が管理していたはずの書類さえも消失してしまう為に、家族や友人を探すにも果てし無い労力が必要になるからだ。考えても見て欲しい、この日本ですら、住民票どころかお役所がいったんリセットされてしまったとしたら、どうだろう?たった一人の人間を探すにも膨大なエネルギーが必要になることだろう。

そんな状況の中、トム君はニュース映像を観て号泣しながらも国に帰ろうとは全くしない。陸路で密入国などいくらでも手段があるのではと思うのだが・・・。
それどころか、なんで今頃?っていうほど、“いつでも果たせそうな約束”の為に、彼は延々9ヶ月も空港で生活するわけだ。いくら性格が悪かろうが、彼のせいで地位を失った警備責任者のジョン・タトゥーロが気の毒に思えてしまうシーンがしばしばあるほど、トム・ハンクスは図々しいのもミジンコの涙腺にダムを建設した。

     いつでも果たせる約束 > クーデター勃発で生死の確認すら取れない家族や友人
というトム・ハンクスの価値観がさっぱり理解できない。空港にいる間中、自国にいる身内の心配よりも約束が果たせるかどうかを心配しているのがなんとも言えない。
ニューヨークなんか何回でも行けそうな気がするんだが・・・。

キャサリン・ゼタ・いったいホントは何歳やねん・ジョーンズが、素晴らしくステキな女性に見えたのが、スピルバーグ監督作では嬉しい驚き。
てっきり普通のどこにでもいそうな女性の心理描写なんぞ一生演出できないものと思っていたので、スティーブンやるじゃないかと一瞬思ったが、多分、キャサリン・ゼタ・SEX依存症とまで言われたマイケル・ダグラスが最近やつれて見えるぞ、おい!・ジョーンズのアドリブの可能性が高い。

余談だが、この映画のベースとなったシャルル・ドゴール空港だかに住むイランから亡命したおっさんは、もういくつかの国が滞在許可をあげると言っているにも関わらず、十数年間空港に住み続け、更に映画のトム・ハンクスのようには働かず、ひたすら空港内の店舗から食料品や衣類をもらって生活している。しかも、まるで当たり前なことのような態度でだ!このおっさんが亡命希望先の滞在許可が出ているにも関わらず、空港を離れない理由は単純にラクだからだそうで、空港の売店で働く人々の時給など想像するになんともやりきれない。なんとクリーニングまでタダでやってもらっている映像を見て、妻が飲みに行っちゃっていない為、出張前に鏡に映るアイロンをかけている自分の姿に涙。

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