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THE WIND FROM TERRANORA
オーストラリアのTweed Coastからの便り

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9時ちょっとすぎに、ウエマツさんが眠っている私たちを起こしに来てくれた。ケンタロウも私同様、眠っていたようで、お互い寝ぼけながらダイニングに向かった。1時間くらい眠っていたらしい。私たちが眠っている間に、大急ぎで新年会の後片付けをし、そして私たちの晩御飯の準備をしてくれたそうだ。本当に申し訳ない。


さて、晩御飯だが、前回訪れた時には、豊後水道の超巨大な牡蠣を頂いた。蒸し焼きにして頂いたが、私はいまだかつてあの超巨大な牡蠣より美味しい牡蠣には巡り合っていない。今年も大分のトクマルさんが牡蠣を送ってくださったそうだが、前回よりずいぶん小ぶりであった。


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画像が残っていないので残念なのだが、牡蠣の奥に少しだけ見えるのが、イワナの炭焼き、備長炭で長時間かけて炙ったので燻製状態、骨ごと丸々食べることができる。最初に手に取った時は、単にイワナの串焼きかと思ったのだが、あまりに骨が柔らかいのと、身が激うまなので、どういうことかとウエマツさんに聞いたら、ニヤリと笑い、これはな...と教えてくれた。


最初はビールだったのだが、日本酒に切り替えた。能登の宗玄という純米酒。あまりにも美味しく、二人で一升瓶を開けてしまった上に、一本はお土産に頂いた(今でもダイニングテーブルの上に大事に鎮座している)。日本酒の後は、焼酎(だったと思う...)。もうそのころになると、あまり記憶も定かではない。


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イメージ 3

こちらはウエマツさんお手製のチャーシュー。画像には残っていないが、他にもナオミさんお手製の茶わん蒸しやいかのげそ焼もとても美味しかった。


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ドナルドソン・トラウトのいくらは、しゃけのいくらよりも小ぶりなうえ、歯ごたえが良く、また臭みもなくとても美味しい。スプーンですくって、そのまま口に運んでも美味しいし、これ、あつあつのご飯の上に、擦った山芋と一緒に載せて食べても美味しいと思う。あるいは、マスの刺身と一緒にあつあつのご飯の上に載せた親子丼、わさび醤油と生姜醤油で食べ比べたいものだ。


イメージ 5

さて、お刺身が出てきたが、鱒の刺身は私にも判るのだが、もう一つの刺身がどうしても何の魚か判らない。当ててみろ、と言われしきりに考えるが、どうしても魚種が思い浮かばない。味覚、そして歯ごたえは高級魚のクエやハタのようだが、この内地で新鮮なクエやハタが手に入るとは思えない。う〜ん、何だろう...お手上げである。


こちらが鱒のお刺身。

イメージ 6

そして、こちらが謎のお刺身。
イメージ 7







「コイだよ」


「コイ?」


「そう、コイ」


「コイって、あの鯉?」


「そう、鯉。1か月以上な、オレの池で泥抜きするんだよ。水温が低いだろ、泥臭いのが抜けた上、締ってこんな刺身になるんだよ」


「...」


絶句である。水産の仕事をしている関係で、今まで沢山の新鮮で旬のおいしい魚介類を味わってきたが、この刺身を食べて、それが鯉の刺身だと知った時の衝撃は、小学生の頃、初めてうなぎのかば焼きを食べた時のあの衝撃、大学生の頃、初めててこね寿司を食べた時のあの衝撃、少し質は異なるが、大学生の頃、初めてタイのグリーンカレーを食べた時のあの衝撃にも勝るとも劣らないものだ。この日本旅行でもっとも衝撃的な出来事であった。


もし初めに鯉と判っていて食べたら、どうであっただろうか?先入観にとらわれて、美味しく頂くことができなかったのだろうか?いや、そんなことはない。この鯉の刺身は、既存の鯉の刺身とは全くの別物だ。一度、鯉を食べたことのある人なら判ると思うが、鯉は泥臭い。その泥臭いのが良いという人もいるのだろうが、私の知る限り、ほとんど全ての人は、この泥臭さ故、鯉をきらうし、私もその一人だ(だった)。しかし、この息吹館の鯉の刺身は、そんな常識を覆す刺身であり、これは、別ブランドとして売り出すことができる代物だ。


気がつけば、柱の時計は真夜中の2時を指していた。ケンタロウはずいぶん前に布団に入ったようだ。きっと外は酷寒のマイナス気温なのだろう。しかし、飲みすぎのせいか、あるいは、至福の時間を過ごしたせいか、寒さを全く感じずに、朝を迎えるのであった。

*********************

ウエマツさん、ナオミさん、忙しいのにもかかわらず、いろいろと美味しいものを食べさせて頂き、本当にありがとうございます。ケンタロウともども、深く御礼申し上げます。銭湯ではずいぶん待ちましたが、待った甲斐がありました(笑)。

息吹館はとても素敵な山荘で、夫妻の人柄が表れているなと思いました。もし、何かお手伝いできることがありましたら、遠慮なく申し付けてくださいね。こちらから友人知人を送り込むこともできます(笑)。


お互い、生き物の飼育がメインの仕事柄、さらにナオミさんにはホスピタリティの仕事が加わって、なかなか地元を長期間に渡って離れることができないでしょうが、いつかまたこちらにいらしてくださいね。前回の訪問は新婚旅行、もう25年も前のことですからね。あの時よりもう少しましな接待ができると思いますよ(笑)。


ダイゴは修行つらいかも知れないけれども、早く一人前になれるように、頑張れ!「頑張れ!」という言葉はあまり好きではないのだけれども、今のダイゴにできることは、石にもしがみつく思いで、一つのことを成し遂げることだと思うよ。応援しているよ。

*********************

さて、ケンタロウであるが、阪神の金本監督ではないが、この日を境にして彼に超変革が起きたのであった。その超変革とは...
Songlark
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