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THE WIND FROM TERRANORA
オーストラリアのTweed Coastからの便り

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今振り返ってみても、なぜ、みなとみらいから中華街へ向かったのかが判らない。中華街で一体、何をしたかったのだろう...特に良い思い出があるわけでもなく、特にしたいことがあったわけでもなく、特に食べたいものがあったわけでもなく、あてもなく中華街を散策したのだが、特に目新しいものをみつけたわけでもなく、特に美味しいものを食べたわけでもなく、なんとなく時間が過ぎてしまった。しかし、しいて挙げるなら...

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電球の形をしたプラスティックの容器。この容器欲しさに三本もの美味しくもないジュースを購入。容器だけ売ってくれと頼んだのだが、「それ、ダメあるよ!」とあえなく却下されてしまった。

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角煮入りの肉まん。この肉まん、有名なシェフのシグネチャー料理であるそうなんだけれども、美味い、不味いとかという以前の問題で、味が全くしなかった。食べて思わず「これ、ダメあるよ!」と呟いてしまった。
 
中華街を歩いたが、あまりに寒いので、地下鉄に乗ってみなとみらいまで戻り、本屋さんや文房具屋さん、雑貨屋さんなどに立ち寄った後、ホテルにチェックインし、夕方、6時頃に晩御飯を食べに行くことを決めてしばらく休憩。ケンタロウはWi-Fiにアクセスができ、水を得た魚のよう。300件ほどのメッセージが入っていたらしい。
 
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晩御飯も、母に何を食べたいのかをあらかじめ聞いておいたのだが、何でもいいとのこと。それならばと、ケンタロウと相談して、廻転寿司に行くことに決めた。○ちゃんが色々と情報を送ってくれて、その情報を参考にし、通りの向こう側のMark Is4階にある「まぐろ問屋 めぐみ水産」に入った。カウンターの席に三人並んで座ったのだが、ここで私は失敗をしてしまう。人を接待する場合、接待する側は接待される人を両脇から挟むように座るべきと、その昔習ったことがある。今回、接待するのはケンタロウと私、接待されるのは母であるから、母を中央に座らせなければならないのだけれども、母は左端に、ケンタロウが中央に、そして私が右端に座ってしまったのだ。お店に入ったとたん、目の前に美味しそうな寿司がグルグル廻っていて、ウハウハ、パブロフの犬状態になってしまったので、接待のルールなんてことは全く思い浮かばなかった。
 
結果、ケンタロウと私の間の距離が近くなり、母が少し離れてしまった。この場合の距離というのは、物理的な距離ではなくて、会話的な距離という意味なのだが、廻ってくる寿司にエキサイトするケンタロウと私の会話はもちろん英語であるから、母が少し蚊帳の外に外れてしまったのである。またケンタロウと私は勢いよく食べるのに、母はあまり食べずに、3皿食べてもうお腹が一杯になってしまい、手持ち無沙汰になってしまったのも良くなかった。結局、ケンタロウと私は21皿、母は最期にお吸い物を頂いて4皿、合計25皿のお会計であった。

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会計時、ケンタロウはかなり心配そうであった。オーストラリアでこれだけ食べたら150ドル(約12,750円)は下らないからだ。大丈夫、大丈夫、6000円とちょっとだよ、と言ったら大げさに驚いていた。ちなみに今回も沢山の魚種の寿司に挑戦していたが、アジの寿司が一番おいしかったそうだ。Scad(アジ)なら時々刺身を造るじゃない、いつも嫌がっていたから勧めもしなかったけれども...と言ったら、今度造るときは教えてねとのこと。

帰国したら早速PKG(魚屋さん)でも覗いてみよう、美味しい〆アジを作って、あじ寿司を作ってあげよう。いや、色々な魚の刺身を造ってあげよう...これでまた、帰国後の楽しみがまた一つ増えた。外は木枯らしが吹きとても寒かったかけれども、お腹も心も満たされて部屋へと戻ったのであった。

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