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THE WIND FROM TERRANORA
オーストラリアのTweed Coastからの便り

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翌朝のホテル・ビュッフェでの朝食は、前回のディズニーランド周辺のビジネス・ホテルの朝食と違って豪華なもの。私は朝からネギトロ丼といくら丼のコンボ、ケンタロウはチップスとクロワッサンとダニッシュロール。超変革したとはいえ、僕はこんな食事も好きなんだよ、と洋風コーナーの食べ物を選んでいた。一方、母は、画像が無いけれども、ブレッドロールにサラダにフルーツの盛り合わせ。満喫してもらえただろうか。

 
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母が食事中に、唐突という感じで今回のホテル代はいくらかと聞いてきた。答えたくなかったので、値段は一部屋分だから独りで泊まると高くつくんだよ、だから三人で泊まると少し割高だけれども、いいじゃん、滅多にないことなんだから...と言葉を濁していたが、何かの時に参考したいからということなので、一部屋当たりの値段を教えた。私はずうっと貧乏だったから(今でも貧乏だけれども)、母は私が無理をしているのだと思ったのだろう。その証拠に、旅の最終日にホテル代と同等の現金を私に渡そうとした。私は丁重に断り、そのお金はケンタロウのお年玉用に貯金して欲しい、来年か再来年、今度はケンタロウ独り、あるいは友人を連れてくるから、その時に使って欲しいということで、手元にしまってもらった。

 

こんなこと、偉そうに人様に言えることではないのだけれども、私は、父が健在であった頃は、金銭的に何かあると両親に頼っていたし、父が亡くなってからは、頼ることは無いにせよ、独りの母を援助したりはしていない。それは、独りで日本国外で暮らすにあたり、頼れるのは自分自身だけで、母を含めて人の面倒を見るだけの余裕がなかった、ということに尽きるのだけれども、今、こうして、ある程度金銭的に余裕のある生活を送ることができるようになっても、母は私の援助を拒否する。

 

過去、母にオーストラリアに遊びに来てはどうかということを何度か示唆したことがある。いつもは言葉を濁していたが、今回はっきりと、人に面倒をかけるのが嫌だと言われた。だからオーストラリアへは行けないと。人って...息子だよ、と言ったら、息子だからなおさらなのだそうだ。母のそういうところを良く知っていたので、もうそれ以上は何も言うことはなかった。だから、今回の横浜の宿泊だって、母は喜んでいたのかどうか、本当のところは良く判らない。何故なら...母は世話をされるより世話をする方が良いと思う人だから。それは、自分自身もそうだから良く判るのである。母の世話をされるのを嫌がる理由は、私の理由と同じなのか判らないが、結果的に、世話をされることが下手な母子なのである。

 

でもね...家族で遠慮もなにも無いじゃん、とも思う。今まで散々迷惑をかけてきたのだから、少しくらい贅沢してもいいじゃん、とも思う。しかし...将来、私が母の立場になり、そしてケンタロウが私の立場になったら、私はどう対応するのか...そんなことの堂々巡りである。


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「(連載)凸凹日本紀行(2017)」書庫の記事一覧

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    私は日本へ行くと、過去にお世話になった人たちの元に、さらにお世話になり行きます。つまり、いつも人の好意に甘える旅なんですが、なぜそうするかというと、もし、誰かが私の元を訪れてきたら、手厚くお迎えしたい、と思うからなのですね。もちつもたれつ、という言葉がありますが、好意というものはそいういうものだと思うのですね。
    ですから、母が固辞する気持ちが、あまり良く判らないんです。そんなに迷惑かけたくない、迷惑かけたくない、と言い張るのは、実は自分たちが迷惑をかけているからではないか、と勘繰ってしまいます。親子なのに迷惑もなにも無いじゃん、と思うんですけれどもねぇ。

    Songlark

    2017/7/13(木) 午前 8:12

Songlark
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