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ホテルをチェックアウトした後、一路、上野へ向かった。博物館巡りである。ケンタロウが零戦を見たがっていて、上野の国立科学博物館に零戦があるのを思い出し、どうせなら国立博物館や国立美術館も訪れようと母とケンタロウに提案したのだ。
上野に到着後、まず最初に国立科学博物館へ行った。最初のフロアーは自然科学の展示で、動植物の進化に伴う変遷が上手に展示さている。上手に展示されているものの、何か物足りない。それは何か...様々な国の博物館を訪れて一つ気が付いたことがある。それは日本の博物館の展示物の行儀の良さである。確かに上手に、綺麗に展示されているのだが、Interactionや Interactiveといった相互的な展示物が非常に少ない、そんな気がするのだ。もっとも、これは私のOpinion、あるいはPrejudiceではあるのだが。
この自然科学のフロアーを見学していた際に、ケンタロウがぼそりと言った言葉。 “Dad, I’m not interested in this kind of nature stuff,nature is great, but I like things build by human… not new one though, old one,like old engines, old plans, old guns…“
(父さん、僕はこういったものにはあまり興味がないんだよ、それよりも、人間によって作られた機械に興味があるんだよ。新しいものじゃないよ、古いエンジンとか飛行機とか銃とか...)
******************** この子は、15歳だけれども、もう自分が何に興味があるか、自分が将来何をしたいかということが判っているんだね。よくよく考えてみたら、自分だって12歳の頃には何に興味があって、将来に何がしたいって判っていたじゃないか。海の仕事がしたい、オーストラリアへ行きたいって考えていたじゃないか。子供のころから何かに興味があって、何かをしたいと思うことなんて、当たり前のことだと思っていたんだけれども、実はそうではなくて、多くの人々は行き先を見つけらずに悩んでいる、ということを最近知ったんだ。 ケンタロウ、良かった、もう大丈夫だ。あと数年したら、独りで生きてゆかなければならなくなるけれども、きっと大丈夫だ。さあ、この先数年で、行き先が決まるぞ。やれるときにやっておけよ。これが父さんからのアドバイスだ。 ********************
自然科学のフロアーの上階は、近代科学、人工衛星やその他、いわゆるテクノロジーと言われる分野の展示。ケンタロウの目が活き活きとしてきた。ハヤブサのモデルやスペースシャトルによって回収された日本の観測衛星などの展示物があり、そしてその奥にケンタロウの憧れの零戦(Zero-Fighter)があった。 “Dad! Bigger than I thought!”
(父さん、思ったより大きいよ!) この零戦は、最近、といっても1972年だけれども、海底から引き揚げられたものをリストアしたものらしく、座席も単座ではなく複座、元々、壊れた2機を使って作り上げられた機体らしい。ケンタロウは盛んに写真を撮りながら、あーでもない、こーでもないと独りごとを言っている。一通り写真を撮り終えると、さぁ、次へ行こうとすたすたと歩きだしてしまった。あまりのあっけなさに、本当にもういいの?ずっと見たかったんでしょ?と問いたら、もう見たし、写真をとったから十分だという。このテンポの速さ、父親譲りだな...思わずニヤリとし、ベンチから立ち上がり、ケンタロウの後を追ったのであった。
******************** ケンタロウ、零戦はね、ニュージーランドのオークランド博物館にもあったのを思い出したよ。上野の博物館の零戦は二十一型、大戦初期の作品だけれども、オークランド博物館の零戦は二十二型だから、中後期の作品かな、ケンタロウのイメージしている零戦に形が近いと思うよ。オークランドへは片道4時間くらいだから、今度、一緒に零戦を見に行こう。ちゃんと貯金しておけよ! ********************
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いいねえ〜〜!いいねえ〜!!いいねえ==!!
もうこの言葉だけしか言えないですよ〜。
2017/7/11(火) 午後 10:22
ありがとう(笑)。
2017/7/13(木) 午前 8:13
素敵ですね。
[ シドニー観光者 ]
2018/2/9(金) 午後 11:57
ありがとうございます。
2018/2/20(火) 午前 10:39