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THE WIND FROM TERRANORA
オーストラリアのTweed Coastからの便り

書庫(連載)5-point plan

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今回、家の売買、あるいは引っ越しという大行事をさらりと書いてしまいましたが、
実際はさらりとは程遠く、不安な日々も多かったのだと思うのです。
いいえ、不安な日々がほとんどだったのだと思うのです。

シロアリのリポートが上がってきた時には、不安でその晩はシロアリの夢を見ました。
(実際は家がシロアリに喰われていたわけでなく、庭にシロアリが生息していた形跡があるというものだった)。
Songlarkの家が最初の2週間で売れず、なんで人の言うことを聞いてしまったのだろう、
なんで自分の気持ちを信じなかったのだろう、と後悔したものです。

今回、短期間に1つだけでなく5つの歯車を同時に回し、
また、家の売買という、自分の努力だけではどうにもならないこともあり、
不安な日々の連続でしたが、結果的には全ては収まるところに収まりました。
自分には見えない何か、そう、エンジェルに守られているのではとしか思えないのです。

私はサイエンティストです。しかしサイエンティストであるからなおさら、
このような目に見えない何かを信じてしまうのです。
矛盾しているようですが、
今現在のサイエンスでは理解できないことが多すぎるということを身をもって感じているので、
なおさらそう思うのかもしれません。

エンジェルに守られている、なんて事を書くと何か特別なことのようにも聞こえるのですが、
私自身は何所にでもいるごくごく普通の一般市民です。
エンジェルが守ってくれるのは、私という人間の許容範囲内だけのことなのです。

1つ目の歯車が回り始めてから、全ての歯車を回すにあたり、
私なりに全神経を集中させましたし、
今の自分に何が大切なのかということも良く考え、臨機応変に行動したつもりです。
実際、この過程で、私自身の中に意識変化があったのも事実です。
もし、私自身にこの意識変化が無かったら、歯車はうまくかみ合わなかったかもしれませんし、
いまだに四苦八苦しているかもしれません。
もっとも、それは今となっては比べようがないのです。
大切なのは結果、自分の望む結果を得ることができたかどうかで、比べてどうこうではありません。

私自身、意識して自然体で生きているつもりは全くありません。
しかし、欲を持たずに、時にはじたばたせずに流れにまかせ、
その時々で臨機応変に対応するということが重要であるということは、経験的に理解しています。

例えば、家を売る段階で、あのまま高値の売値を続けていたら、
売却までの時間がかかり歯車が回らなくなっていたかもしれません。
家を買うにあたり、賃貸のオーナーにもっともっと安い売値で交渉していたら、
交渉は頓挫、この賃貸から立ち退かなければならないことになっていたかもしれません。

つまり、物事には何事にも「相場」というものがあると思うのです。
それは何も家の値段だけでなくて、人の生き方についてでもです。
自分相応の生き方、すなわち「相場」を見極めることが、とても重要ではないかと思うのです。

しかし、長い人生の中では、たとえ自分の「相場」が判っていても、
今回のようにうまく歯車が回るとも限りません。
ガタガタになって、なにもかもうまくゆかないことも多くあります。
いいえ、実際はうまくゆかないことの方がはるかに多く、
今回のようにうまくゆくほうが珍しいくらいなのです。

でも、大切なのは常に「希望」を持ち続けることだと思うのです。
この「希望」を持ち続けることができるから、
我々は日々の苦しいことも、哀しいことも、つらいことも耐える事ができるのだと思うのです。

この希望は誰にも平等に訪れるものです。
違いは、希望を希望と思えるか思えないか、
そんな些細なことなのかもしれません。

(おわり)

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さて、Terranoraの借家に移った3週間後にSonglarkの家が売れましたが、
この間、ひとつ気がついたことがあります。
今の自分にとって一体何が大切なのかということ。
それは決して大きな家に住むことでも、眺めの良い住宅に住むことでも、
綺麗な庭を手に入れることではないのです。

引越してきた当日から、ミニは近所の子供達とすぐに打ち解けることが出来ました。
このことに関しては、ミニの性格を考えたら、全く心配していなかったことなのですが、
それでも、子供達の笑い声や叫び声が通りの奥から聞こえてくると、とても嬉しい気持ちになります。

住宅のある通りは学校から目と鼻の先で、
そしてその学校はミニの障害に真剣に取り組んでくれ、
Reading Recovery Classのほか、Speech TherapyにOccupational Therapy、
さらに最近、彼の目の動きに問題があることも判りましたので、
そのためのリカバリー・プログラムも組んでくれています。
もちろん、その費用は私持ちですが、
これらのサポートはSonglarkの住宅に住んでいた頃には考えられなかったことなのです。
今ではSonglarkの住宅に暮らして時が異常であったと思えるくらいなのです。

当初、この賃貸には6ヶ月間のみ居住するつもりで引っ越してきたのですが、
いざ、住んでみたら思いのほか居心地も良く、
何よりもミニにとって最適な環境であるのではないかと思えるのです。

Terranoraにはなかなか好都合な物件が見つからないということもあるのですが、
何もわざわざ今回得た環境から、自分自身のエゴのために大きな住宅に移り住むよりも、
一日の終わりに感じることができる「今日も本当に良い一日だったね」
という充実感の方が大切ではないかと思うようになったのです。

Terranoraの住宅が狭いといっても、それはSonglarkの住宅と比べての事ですし、
何より、夏場でも涼しい海風が吹き抜けます。
Aspectは北向きで暑い西日も差しませんし、
冷たい西風も丘に守られて吹きそうにもありません。
家はSonglarkの家とほぼ同じ頃、12年前に建てられたものですが、
家の持ち主がこの家を大変良い状態にKeepしているおかげで、
修復や改築はほとんど必要なさそうです。
もし、家にもSpirt(魂)というものがあるとするのなら、
この家のSpirtは「とっても優しいお姉さん」のようなものだと思うのです。

選択肢は二つ。
一つ目はこのままこの賃貸をこの先4,5年ミニの学校が終わるまで借り続ける、
二つ目はオーナーにこの借家を売る気が無いか聞いてみるです。
私自身は、ミニの暮らしぶりをみて、もうそれだけで満足でしたので、
借り続けても、購入しても、どちらでも良いなと思ったのです。

Songlarkの住宅の契約が、この後もうこじれることはないと確信した時、
不動産屋さんを通じて、オーナーに売る気はないかを聞いてみました。
もし、売る気が無ければそのまま借り続ければよいし、
売る気があるのなら売ってもらえば良い、
いわば、負けのない交渉であったわけです。

驚いたことに、実はオーナーもこのTerranoraの家をマーケットに出すか出さないか迷っていた、
今回テナントが購入意欲があることが判ったので、売りに出す決心をした、
住宅をマーケットに出す前にテナントと交渉を始めたい、
という連絡が不動産屋さん経由で入ったのです。

値段はオーナーの望んでいた値段と私の望んでた値段の丁度中間点、
すなわちマーケット・プライスで落ち着きました。
連絡の入ったその日の夕方には決まってしまったのです。
これで私の5-Point Planは全て完了したことになります。
それは計画を立て行動を始めてから、ほんの3ヶ月のことだったのです。
(つづく)

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Songlarkの住宅からTerranoraの住宅への引越しが完了し、
空っぽになったSonglarkの住宅の修復、掃除に一週間ほど費やし、
住宅がマーケットに出されました。
住宅を売るに際して、それぞれのサバーブの路線価格のようなものがあるのですが、
私はその平均的な価格で売れれば良いと思っていたのです。

しかし、近所の人の勧めもあって、すこし高めの価格に設定することにしました。
値引きを見込んでの設定で、もしその高めの値段で売れたら万々歳というところでした。
週末、土曜日の午後4時から4時半の間の30分間、オープン・ハウスが開かれました。
不動産屋さんによると、最初の週末に5組、
次の週末に9組の人達がSonglarkのオープンハウスに来てくれたそうです。
これは2007年以来の高い数字だったそうです。
ちなみに同じサバーブで行われたオープンハウスへの訪問者はゼロ。

しかし、これだけたくさんの人が訪れてくれたのに、具体的な話は一つもありませんでした。
オーストラリアの不動産の売買には一つの法則のようなものがあるそうなのです。
それは家が売りに出された最初の2,3週間がもっとも大切で、
この間に言い値で売れないと、後は値を下げるだけで時間ばかりを費やす、というものです。

確かにこの高値であと数週間待つことも出来たのですが、
もともと、この価格は人に言われて決めた価格で、自分の希望価格はもっと低いもの。
人に言われて価格を決めるなんて、足元がぐらついていたとしか思えません。
それで第3週のオープンハウス前に、値段を自分の希望価格に引き下げてもらいました。
その週末は4組の訪問者があったそうです。
その中の一組からオファーがあり、仮契約が水曜日の晩に成立しました。

州によって異なるのですが、クイーンズランド州の場合、
仮契約の後、3日間のCooling off period、すなわち冷却期間があり、
この間であれば、契約を無条件で解除することが出来ます。
次にあるのがBuilidng and Pest Inspection、このインスペクションで問題、
例えばシロアリに喰われていたとか、建物に問題があったとかがあれば、契約を解除できます。
契約解除はインスペクションが行われてから24時間以内に行わなければなりません。

ここから先、いくつかの条件に分かれるのですが、Songlarkの家を買った人たちが選んだのは、
Subject to Finance、すなわち銀行の査定後の本契約。これが仮契約から21日目。
これ以降、契約解除をした場合、多額の違約金を払わなければならなくなります。
そして、最初の仮契約から42日目の3月31日(つい最近のことですが)にHand Over(明け渡し)がありました。
42日とは随分長い時間のようですが、これが平均的な売買にかかる時間なようです。

明け渡し前の最後の週末、Songlarkの住宅へ戻り、最後の掃除や庭仕事をして、
住宅にさようならを言ってきました。
新しいオーナーに気持ちよく住んで頂きたいので、
まるまる一日をかけて、すでに綺麗になっていた住宅にさらに磨きをかけました。

ここのところの長雨で、庭はその輝きを増し、本当に美しく、大変名残惜しかったのですが、
私の新しい生活はもうすでにTerranoraで始まっています。
名残はあっても、未練はありません。
不動産屋さんに鍵を渡し、Songlarkの住宅を後にしたのでした。

(つづく)

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5-Point Planの第2段階まで何とかたどり着きました。
あとは波に乗るようなものですが、5-Point Planの第3段階の「引越し」と、
第4段階の「Songlarkのうちを売る」は同時進行だったので、大変慌しく、
年末年始の休暇はあっという間に過ぎてしまいました。

Songlarkの住宅は10年前に建てたもの。
ミニが産まれた8年前から、家の中はひっちゃかめっちゃか、
とてもではありませんがこのまま売りに出すことは出来ません。
引越し前に家をマーケットに出すことも出来たのですが、
引越しの準備で家のなかはさらに輪をかけてひっちゃかめっちゃか、
優先順位を考えたら、まずは引越しを済まし家の中を空にして、
Songlarkの家をきれいにしてからマーケットに出すことが賢明のようです。

引越しは私の会社がその費用を持ってくれるのですが、
今回、私の都合で引越しを早めたため、
引越し会社に頼むのではなくて、自分の力で行うことにしました。
そうすることによって、引越しの費用が3分の1ほどに抑えられ、
会社に迷惑をかけないで済むと思ったからです。

しかし、ミニが産まれてからというものの、矢鱈に荷物が増えてしまって、
自力での引越しというのには大変なものがあります。
それで引越しを3日間に分けて行うことにしました。
4トン車を3往復させたわけです。

これは大成功でした。引越しというのは大変ストレスの溜まる作業ですが、
それを3回に分けることによって、時間に追われずゆっくりと作業を行うことが出来たのです。
3日目に重い家具を集中して運びましたので、
ブリスベンの同僚にSonglark側の積み込みを、
北NSWの同僚にTerranoraの住宅への運び入れを助けてもらいました。
従って、手助けはそれぞれ半日づつで済みました。

引越しにはもちろん、ミニも一緒に行動したわけですが、
初日、このTerranoraへの最初の荷物の運び込みの時から、
すでに近所の子供達と遊びに出かけてしまったので、全くの手間要らず、
これには本当に助かりました。

引越し当時、Songlarkの住宅に随分未練があったと思うのです。
それは私自身のブログの過去の記事を見ても、思い出すことができます。
しかし、ある時を境にして、その未練が綺麗に消えていることに気がつきます。
その境とは、自分自身にとって今何が大切かということを悟った時だと思うのです。

引っ越してきた賃貸住宅は、Songlarkの住宅に比べて3分の2から半分の広さで、
引っ越してきた当初、とても狭く感じたものです。
しかし今の自分の必要なのは、広い住宅に住むことでも、広い庭をもつことでもないのです。
それは何のために引越しを行ったかということを考えれば一目瞭然です。
ミニの幸せを考えたら、これ以上良い選択はありえなかったと思えたのです。
そのことを実感できた瞬間から、Songlarkの住宅への未練が一切なくなったのです。

私の5-Point Planも終盤に差し掛かりました。
あとはSonglarkの住宅を売却し、この賃貸からPermanentの住宅に移り住むという作業が残りました。

(つづく)

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ここまでの話は随分昔のような気もするのですが、
実はほんの3,4ヶ月前のことなのです。
それなのにこれほど昔のような気がするのは、
それだけ年末年始が慌しかった証拠でしょう。

Terranoraというサバーブを中心に住宅を探しましたが、
どうしても、適当な住宅が見つかりません。
しかし、私は一種の勘を持って、必ず適当な住宅が見つかるという自信がありました。
私はエンジェルという言葉を使いますが、何か見えない力に守られているような気がするのです。
Universeという言葉を使っても良いかもしれません。

物事はある一定の流れに沿って動いているもので、
その流れに乗ることが出来れば、あとは時計の歯車が回るように全てのことはうまく回る、
そして、その歯車を上手にまわす潤滑油が、自分自身の努力だと思うのです。
つまり、幸運は物事の連鎖反応の結果で、その幸運を引き寄せるのは自分自身の努力だと思うのです。

Terranoraの校長と会った数日後、Terranoraの学校のすぐ近くに、
一軒家の賃貸が浮かび上がってきたのです。
それは本当に突然で、インターネット上でその広告をみた瞬間、
"I was waiting for this!!!"(待ってました!)と叫んでしまったくらいです。
早速不動産屋さんに連絡を取ってみたところ、今現在テナントが入っているので、
賃貸の空きは来年の1月中旬、なんとミニの学校の始まる一週間前ではないですか。
後日談になりますが、Terranoraに借家が上がったのは先にも後にもこの物件だけで、
まさしく、自分達に用意されたような物件だったのです。

広告が立ち上がった週末が、賃貸のインスペクション(下見)の日だったのですが、
インスペクションする前に全ての書類を整え、Terranoraのこの住宅へ来てみると...
なんと、十数組の人たちがインスペクションのために集まっているでいます。
そうなのです、Terranoraには滅多に賃貸が出回らないので、
この賃貸が市場に出回るのを心待ちにしていた人たちがたくさん居たのです。
つまり、私達と同じ考えの人がたくさんいたというわけです。

インスペクションの時、私は家の中をさ〜っと歩いてまわり、細かいところは全く見ませんでした。
この賃貸以外に選択肢はなかったし、賃貸ですから、長いこと住むわけではありません。
とりあえずDump、すなわち人の住めないような住宅ではなかったので、それで充分だったのです。
必要な書類を不動産屋さんのお姉さん(Teagan)に渡し、Terranoraを後にしたのでした。

その晩は、おそらく不安であったと思うのです。
たくさんの人が応募して、その中から選ばれるかどうか全く見当が付きませんでした。
賃貸でこのような競争があるなんて、本当に想像もしていませんでしたし、
こんな競争はシドニーなどの大都会だけの話だろう、TVの中だけの話だろうと思っていたのです。
しかし、この時も、不安の中にもある種の確信があったのです。
それは、この住宅以外に選択はなく、それを私のエンジェルが逃すはずがないという確信です。

翌朝、Teaganから私達が選ばれたという電話がありました。
実際応募したのは5組で、その中から選ばれたそうです。
ただ、オーナーはペットの持込を望んでいないということ。
それは困った、タマという中年おやじ猫が居るんだけれど...と相談すると、
任せておいて、オーナーと話をしてみるから、とそこで一度電話を切りました。
もし、オーナーがタマはだめと言ったら、
それはもう仕方が無い、あきらめて一からやり直しと考えたのです。

翌日、再びTeaganから電話があり、オーナーから了解が得られたとの事。
彼女が掛け合ってくれたおかげで、どうやら事が無事に進んだのです。

Teaganは歳の頃、20代後半の目がとても美しい娘さん。
実はこの時のエンジェルはTeaganだったのかと、
後ほど彼女の前で正式な賃貸の契約書類にサインをしている時に思ったのでした。
私がTeaganに「くらくらっ」としてしまったのは言うまでもありません。

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