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THE WIND FROM TERRANORA
オーストラリアのTweed Coastからの便り

書庫さんちゃんのばか話

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渾名、あるいは徒名と書いて「あだな」、本名以外の名称で、Nickname(ニックネーム)、Petname(ペットネーム)、TAC name(タックネーム)という英語が当てはまるが、親しみを込めて呼ぶ愛称である。

今現在、英語圏で生活している私には、あだなが無い。その昔、こちらで生活し始めて間もない頃、ラグビーのクラブチーム内では、Satay、オーストラリアの発音では「サータイ」と呼ばれていた。これは、マレーシア料理の串焼肉のことで、コーチのAndrewが、勝手に付けたもので、このあだなを払拭するまで、4、5年かかった。最近、

Do you have English name?
「英語の名前はあるかい?」


と良く訊かれるが、名前に日本語も英語もあるまい、私の名前はただひとつ、Satoshiなのである。

My name is only Satoshi, nothing else.
「さとし以外の名前はないよ」


と答えるものの、Yoshi、Sushi、Tashi、Toshi、Sashi...私の名前を正しく発音してくれる人は非常に稀なのである。母音と子音を繰り返す日本語由来の名前は、
英語をネイティブとするオーストラリア人にとって、非常に発音し難いようだ。

英語圏にはニックネームは無いものの、日本語圏においては、様々なニックネームが存在する。

「さんちゃん」


はその典型的なもの。その昔、可愛いあの子に「さんちゃん」と呼ばれることを嫌がって、大喧嘩したこともあるが、
今ではもう、どうでも良くなってしまった。「さんちゃん」、「さんたろう」、「さんぞう」..勝手に呼んでくれというものである。

さて、そんな「さんちゃん」、他にも様々なバカタレあだなが存在する。今回は、恥を忍んで、そんなバカタレあだなの紹介。

残飯キング
これには、二通りの意味があるらしい。ひとつは、なんでもかんでも食べてしまうので残飯キング。もうひとつは、残飯を使った料理が上手なので残飯キング。

ぷっぷく大将

おならを所構わずぷっぷくぷっぷくするのでぷっぷく大将。

屁理屈大王

なんだかんだ屁理屈ばかり述べ、話しがなかなかまとまらない私に、業を煮やされてしまった。諸行無常の響きあり、なのである。

ぶりぶり将軍

ぷっぷく大将がさらに進むと、ぶりぶり将軍になる。一日中、ぶりぶり、ぶりぶり、まぁ、良く出ること、出ること。

どや顔アニキ

例えば、残飯キングが無茶苦茶美味しいラビオリラザニアなどを作ったりすると、ドヤ顔兄貴が出現する。同意語は「自己満足兄さん」。

居眠り大魔神

食後、(DVDを含む)TVを観ていると出現する。ごろりと横になって大魔神、時々、「ンガーッ!」と地響きを鳴らすらしい。

英語では愛称がひとつも無いのに、日本語ではたくさんの愛称(?)のある、バカタレオヤジなのである。

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さんちゃんは数々の機会を自ら逃していていたオオバカ野郎であった。時々思い出しては、あ〜、もったいないことしたなぁ...と地団駄を踏んでしまうのだ。今回はそんな地団駄を踏むようなもったいない思い出ばか話。ちなみにこれらの思い出ばか話はさんちゃんによる解釈であるから、単なる勘違いであるのかもしれないということを、先に述べておく。

さんちゃん...あそこにきらきらするものがあるよぉ...行ってみない?
何度目かのデートでお酒を飲んだ後、一緒に国道沿いを歩いていて言われた言葉。その先にはラブホテルがあると判っていたさんちゃんは、「だめ、あそこはいかがわしいところだよ!」と言って、手をとって引き返した。いかがわしいことを一番したかったのはさんちゃんなのに何を格好つけていたのだろう...

さんちゃん...さんちゃんとならいいよ...
これは一度記事にしたことがあると思うんだけれど、終電ぎりぎりまで一緒に飲んでいて、もう一軒行こうと意気投合、しかし、どこも閉店で「こんな時間に開いているのはラブホテルだけだよ...」と言ったら返された言葉。この日、デートの前、ラグビーの練習をして時間が無くてシャワーに入ることができなかったさんちゃんは、なんだかそれが恥ずかしくて「今度にしよう...」と終電に彼女を見送った。ホテルへ行けばシャワーに入れたのに...もちろん、今度なんて二度と来なかったのである。

さんちゃん...怖い...
どうやら彼女にとってはファーストキッスだったらしい。「今晩、一緒に過ごす?」と訊いたら言われた言葉。怖いって...食べちゃうわけじゃないんだからさ。でも、それを無理やりなだめることができなかったさんちゃん、「それじゃぁ、今度ね...」とあっさりひいてしまった。もちろん、今度も無かった。実はさんちゃんも経験不足だったの。ごめんなさい...

さんちゃん...また後でね...
ひとりぶらりと入った居酒屋で知り合った女の子に言われた言葉。彼女は数名の女の子グループのうちの一人で、なぜか意気投合、出店間際、名前と電話番号と「『青い鳥』で待ってます」と書かれた紙を貰った。でも、翌日大切な面接があったので、帰宅しようとバス停でバスを待っていたら、グループの女の子たちがやってきて「○○○ちゃん、『青い鳥』で待っているよ!」と言われた。でも、なんだか何もかも面倒臭くなってしまって、そのままバスに乗って帰宅してしまった。

さんちゃん...誰だか判る(笑)?
大学の研究室に突然かかってきた電話で言われた言葉。当時、自宅から通っていたさんちゃんは、研究室の電話番号を知らせていたのだけれど、突然かかってきた半年振りの電話に「判りません...」と答えてしまった。もちろん、その電話はそこで切れた。

さんちゃん...なにばかなこと言っているの?
酔っ払って「えっちしようよぉ〜」と言ったら言われた言葉。当たり前だわな。

こんなさんちゃんも立派な大人になりました。今ならもう少し上手に振舞えると思うんだけれどもなぁ。

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実はね...

可愛いあの子と良い雰囲気での会話中、「実はね、さんちゃん...」と切り出されると、すーっと血の気が失せる気がするのは、それまでの数々の経験によるものに違いない。

「実はね、さんちゃん...相談があるの....○○君のこと好きなんだけれど、どうしたらいいかなぁ?」

本心は「そんなの、知るわけ無いだろうが...勝手にやってくれ...」なのだが、煮えたぐる本心とは裏腹に、作り笑いで親身に相談に乗ったりする。私は昭和の勘違いオトコなので、彼女は相談事があって私に近づいてきたのに、良い雰囲気であると勘違いしただけのことだ。自分のばかさ加減にほとほと嫌気がさす。

しかし、こんなのはまだまだ可愛い。今日は私の人生に多大な影響を与えてきた「実はね、さんちゃん...」特集。

実はね、さんちゃん...私、さんちゃんより年上なの...
同い年と言っていたけれど、どうも話がかみ合わないと思ったんだよなぁ。だって、私の世代はウルトラセブン、ウルトラマンは3,4歳上の世代だもの。東京オリンピックだって記録映画でしかみていないし、長島選手より王選手の方が身近に活躍していた世代だ。当時の私22歳、彼女28歳、ベッドの上での告白であった。ずるいよなぁ。

実はね、さんちゃん...私キティちゃんが大好きなの。
はぁ?キティちゃんですか??飲みかけていたビールを思わず噴出しそうになってしまった。まぁ、人には好みが色々ありますからね、私がとやかく言う問題でも無いんだけれど、彼女のベッドルームを思い浮かべて寒くなってしまって、その晩は早々と切り上げた。

実はね、さんちゃん...私、平尾選手の追っかけなの。
平尾選手とは神戸製鋼のスターラグビープレイヤー。当時の私23歳、彼女も23歳。思わずまじまじと彼女の顔を見てしまった。まさか、本気で言っているのではないであろうと思ったけれど、どうやら本気らしい。今でも芸能人、あるいはスポーツ選手の追っかけの気持ちが理解できない。人々はオタク、オタクと馬鹿にするが、追っかけの方がもっとたちが悪いと思う。

実はね、さんちゃん...演技だったの...
オトコにゃ刃物はいらねぇ、この一言で十分さ。自尊心がぼろぼろと崩れ落ちる音を聞きましたね、わたしゃ。ベッドの上で固まりました。良くインポテンツにならなかったものだ。演技なんてしないで欲しい。するなら一生胸の奥にしまっておいて欲しいですな。

「実はね、さんちゃん...」と切り出させると、「実はオトコだったの...」と言われるのではないかという思いがよぎり、どきどきする。幸いなことに、今までそう言われたことは無いのだが、今までの経験が積み重なって「実はオトコだったの...」といわれない限り、大抵のことには動じなくなった。

ちなみに「実はね、さんちゃん...さんちゃんのこと好きなの...」と告白されたことは一度もない。「好きだったの...」と過去形で告白されたことは何度かありますけれどもね。なんで、好きな時に告白してくれなかったのだろう...と今でも思ったりするのである。

そうそう、こんなのもあった。ずうっと好きで、アタックし続けていた女の子がいたのだけれど、ふられつづけていた。ようやく新しい恋をみつけてその報告をしたら、「実はね、さんちゃん...さんちゃんのこと、好きだったのかもしれない...」かもしれない...なんじゃそりゃ!

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勝手に食べれば...

私が日本を離れたのは24歳の誕生日の一ヶ月ほど前、
そこには若者のさんちゃんがいた。
あの頃のさんちゃん、本当にどうしようもないくらいのおばかさんだったけれど、
今思い返しても、本当に純粋だったのだなぁ、なんてことも思う。

数々の思い出の中から、今回はずばり「名言集」、
思い出に残る数々の言葉を。

だって、さんちゃん...重いんだもの...
鎌倉の鳩サブレのお店の前で言われた言葉。
その日は非常に日差しが強い日で、ぶつぶつ文句を言われ続けた挙句言われた言葉。
その後、ラグビー部の先輩にその話をしたところ、
「おまえなぁ、肘を使え、肘を!」と言われた。

さんちゃん、つまんない...
居酒屋で、出された小エビの形態を得意になって説明していた時に言われた言葉。
それ以来、女性にはまじめな仕事のことは滅多に話さなくなってしまった。

さんちゃん、勝手に食べれば...
晩御飯に一緒に餃子を作って食べるはずだったのだけれど、
その前に大喧嘩、その時に言われた言葉。
ちなみに今なら餃子60個、独りで勝手に食べますよぉ。

さんちゃんのばか...
高校のマラソン大会で、上位入賞したらモスバーガーをおごってくれると言われたのだけれど、
入賞できなくて、いいよ、奢ってくれなくて...と意地になったら言われた言葉。
時々コメントを残してくれるりーたろうさんが好きならしい言葉。

さんちゃん...何か勘違いしていない?
横浜でのクリスマスのデートの後、赤レンガ前でプレゼント交換、
Tag Heuerの時計を貰って感動してしまって「付き合わない?」と訊いた時に言われた言葉。
Tag Heuerの時計を貰って勘違いしない人がいたら教えて欲しい。

さんちゃん、一途なんだもん、だからダメ...
これは一度記事にしたことがあるけれど、昔から私の本質を見抜いていた人に言われた言葉。
どうしているんだろうな、彼女。

色々なことを言われ、言ってきたけれど、
どれもこれも本当に素敵な思い出。
こうしてブログの記事にできるくらいなのだから。
本当に傷ついている言葉、あるいは傷つけた言葉は決して人には言いません。
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